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二回もざまぁされる予定の中ボス魔王妃様は自由に生きたい  作者: 明。


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忘れていたメガ兄

 聖女になると思ったものの、何をすればいいのかしらん……?と思ったら樹たんが良さげな精霊探してくれるそうな。とりあえず樹たんにおまかせするとして、新たな人達が魔王城に来た。





 メガ兄である。






 忘れてなんてなかったからね?

 それはさておき……書類業務はだいぶマシになったがそれでもまだまだ。書類仕事のスペシャリスト参戦はありがたい。正確にはメガ兄と自衛できる文官さん達であ〜る。


「よくこれで仕事が回ってたな……」


 第一声で呆れたメガ兄。うん。マンパワーに頼るしかないブラック企業だったんだ。無理やり回していただけでちゃんと回ってすらいない。


「まず書式の統一!」


 ほんとそれ。いまだに謎言語で書類出す馬鹿いるんだよね。解読不能な書類をヤス兄に渡す。


「ヤス兄、ちょっとどついてきて」


「よっしゃまかしとき〜」

「いきなり武力に訴えるんじゃない!」


 まあそれは人間世界なら正論なのだけど、ここは魔王領なのだ。


「ううん、メガ兄。その常識は捨てて」


「え」


「せやで。ここは魔王領やから。力こそすべてなんよ。気に入らないときはまずワンパンが常識やから」


 それはさすがに先手必勝過ぎでは……?と思ったがヤス兄の安全第一なので黙っておいた。


「そ、そんなに危険なのか?」


「まあ、ちょびっとばかしボクにも責任があるようなないような………?」


「何をした?」

「何したの?」


 私とメガ兄、息ぴったりだった。


「えーっと……そのぉ……ホラ、あれや。ユアンは知っとるやろ?ボクがここでなんて呼ばれてるか」


「あ、はい。第二の魔王様?」

「ぼかしたのに言わんといてくれる?!このあだ名、大半ユアンが原因やからね?!」


「ごめんごめん」


「はぁ……そんでな、ぶっちゃけユアンの策で半ばズルして強くなったようなもんなんよ。それなのに周囲はボクに魔王様を倒して魔王になってとか第二の魔王呼ばわりするんやめてとか言ってもしつこいからつい言うてもうたんや………」


 アッ、嫌な予感しかしねぇわ。


「うちのあにさんの方がボクの十倍強いって!!」

「なんてことを言うんだ!そりゃ多少の戦闘訓練は受けているから自衛はできるが……戦闘のプロに敵うはずがないだろう!!」


「そやかて兄さん……仕方なかったんや………」


 仕方ないかはともかく、良い点としてはメガ兄に他の魔族がナメた態度を取らないであろうということ。悪い点としては、メガ兄がめちゃくちゃ強いと勘違いして手加減無しで襲いかかる馬鹿が現れる危険があるということだ。


 つまりこれは………ユアンズ☆ブートキャンプリターンズ?


「仕方ないだと?!お前、自分が逃れるために私をダシにしただけだろう!だいたいお前は学生時代からそうやってしつこく言い寄る女に『兄さんが君のこといいなって言ってたよ』と嘘をついたり、あることないこと言いおって!!」 

 ヤス兄……結構やらかしていらっしゃるな。


「とりあえず、主にヤス兄のせいでこのままだとメガ兄が襲撃を受ける危険があるわけね」


「なんだと?!」

「そうなんよ」


「言っちゃったものは仕方ないから、とりあえず戦えるようになろっか」





そして、私達は旅立った。ラストダンジョン手前の森りたーんず。


「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


「メガ兄ファイト!」


 パワーレベリングといえば、トレイン方式。今回もあたしが広範囲魔法で敵をチクッとしてヘイトを集め、広いところまで誘導(今ここ)。メガ兄が心配してついてきたのでおびただしい数の魔物から一緒に追われているなう。


 そしてそれをひらけた場所で待ち受ける魔王様が瞬殺。これをひたすら繰り返し、ひたっすらにレベルアップを繰り返す。まあ、2回目なんで慣れたもの。メガ兄が途中転びかけたから担いで逃げたりもしたよ。


「うおええええええええええ」 


「レベルアップ酔いだね」


 時折レベルアップ酔いで動けなくなったりしつつ、繰り返すことしばし。今回あたしは少し上がったぐらいなんで酔うことはなかった。

 それからまたパワーレベリングをして、上がりにくくなるところまで頑張った。


「はあ……本当にこんな事で強くなるのか?」


 メガ兄が軽く木を叩いた瞬間、木がポッキリ折れた。


「…………………はぁ????」


「レベルアップしすぎるとこうなるらしいから、力加減覚えてね。それから、メガ兄は魔法特化だから、広範囲殲滅呪文入手しようか。あと、結界系も!」   


 イベントこなさないとだから面倒だけど、素材とか集めつつメガ兄専用魔法もゲットした。


「ふははははははは」 

「ふははははははは」


 メガ兄専用特殊魔法とは…分身魔法。コレすご〜く使い勝手いいのだ。純粋に攻撃2倍、防御も本体が被ダメ食らっても分身体にダメージがいく。紙装甲な魔法使いにとってコレ以上ない便利魔法。


 そしてそれを駆使して書類をさばいていくメガ兄。コレそんな使い方もできるのね……。いいなあ、私もできないかなぁと思ったが無理でした。


 それから、メガ兄は急激にレベルアップしたのに魔法をきっちり使いこなしていた。これが……才能の差ってやつか……?私みたいに水球割れそうになったりしなかったんだ。なんで……?


 何故かしっかり鍛えたのにメガ兄に挑戦する馬鹿が現れないので聞いてみたところ、メガ兄は体を切り落とすとそこから新しいメガ兄になる。または分裂して夜な夜な増えているなどと噂になってて怖がられていたそう。

 人の兄を人外認定するなし!!


 世の中には知らないほうがいいこともある。私の心にしまっておこうと思ったのだが………やっぱり面白いからしまっておけなくてヤス兄には話してしまった。


「あはははははははは!!」


 ヤス兄は腹筋が筋肉痛になるまで笑ってましたとさ。

別にオコシャスはメガ兄が嫌いなわけではなく兄のほうがうまくさばくだろうと面倒な案件を押しつけてました。実際そうでしたが大変迷惑でよく怒ってます。


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― 新着の感想 ―
どこぞの自称普通の公爵令嬢(後に自称普通の侯爵夫人)と話が合いそうですな。
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