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二回もざまぁされる予定の中ボス魔王妃様は自由に生きたい  作者: 明。


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いい人材が集まってきた

 ずっと王太子がこちらを見ていて背中に穴が空きそうだったが、ついに放課後!極力無視していたし、関わりたくないからこのまま逃げ切るぜ!授業中は誰をスカウトしようかめっちゃ考えてた。

 サイーショ嬢と、モルヤシスと、できたらヤス兄……騎士団やめなきゃいけなくなるけど、ヤス兄来てくれないかなー。賄賂をあげるから来ないかなー。


 そんな事を考えつつ、サイーショ嬢を連れて魔術実験室に向かった。モルヤシスがスカウトに応じた場合、一緒に説明したほうが早いし楽だ。サイーショ嬢に説明し、少し待ってもらうことになると思うと話した。


「合理的ですわね。私に否やはございません。少々待つぐらい、問題ありませんわ」


 理解を示してくれたサイーショ嬢。貴族特有の高慢さはなく、彼女こそが合理的だ。雇う側としてもありがたい。雑談をしていたら、すぐに魔術実験室に到着した。




「たのもう!」


「ヒッ!?」


 勢いよく教室の扉を開いたら、モルヤシスが悲鳴をあげた。まあ、いつものことである。裏庭でやることもあるが、モルヤシスが強固にした結界があるので魔術実験室で練習することも多い。


「失礼いたします」


「クケンビー嬢、も??えと、どうぞ??」


 あたしだけでなくサイーショ嬢がいるのに戸惑った様子のモルヤシス。とりあえずお茶を出すあたり、地味に気が利く。


「実は、彼女をスカウトいたしましたの」


「スカウト、ですか?」


 とりあえず聞く姿勢なのか、自分とあたしにもお茶を淹れるモルヤシス。


「ええ。魔王城の事務官としてスカウトしましたの。貴方もどうかしら?今なら魔族領の希少な素材を貴方に優先的にまわしてあげてもよくってよ」


「ふぇ??」


「さらに、今即決するなら!今後値上げ予定の素材をお値段据え置きで提供しますわ!」

「よろしくお願いいたします!!」


 ほぼ反射的に、モルヤシスは快諾した。しかし、事のまずさに気がついたのだろう。


「あ、あのでも、僕……一応、殿下の側近、候補……なので……そ、それから……値上げなんて僕に言っても……いいんですか?」


 ホルソマッチョのアホとは違い、モルヤシスはそこそこ頭が回る。そこはあたしも考えていた。


「現在の我が国の主な収入は何かご存知ですの?」


「それは、魔族領の………!??」


 気がついたようだ。この国は、魔族領からの素材を格安で仕入れ、その差額でとても潤っている。その価格をほぼ適正にしてやろうとしているのだ。モルヤシスはそれに気がついたのだろう。


「もちろん、モルヤシス様が学園に通っている間だけでも結構ですわ。その間に、貴方が仕えるべき王は誰か決めてくださいまし」


「………はい。喜んで、お受けいたします。機会をくださり、感謝いたします」


 いつものたどたどしい喋りではなく、モルヤシスはハッキリと礼をとった。今後、どちらが王になるのか。あたしを陥れた身でありながら、王を見極める機会を与えてもらったことへの感謝だろう。あたしはただうなずいた。


「では、具体的な話をいたしましょう。勤務時間と業務内容についてですわ」




 二人と話し合い、事務官と書類の指導をしてもらうことにした。これでだいぶオルネース様の負担も減るだろう。今日は話し合いだけで時間が過ぎてしまったので訓練はせず解散となった。




「ただ今戻りましたわ」


「ユアン、おかえり~」


 ヤス兄がお出迎えしてくれたのだが、とっても機嫌が悪そうだ。あたし、なんかしたっけ??首を傾げていたら、ヤス兄にガシッと肩を掴まれた。


「お兄様?」

「ユアン、聞いてくれへん?ボクの上司がクソなんよー!!クソ!マジクソ!!ほんまもーーーイヤやねん!!」


「そうなの?」


「そうやねん!!もうボク転職したる!辞表書いたから読んで添削して!!怒りすぎてもーー確認する気力もあらへん!読むと余計に腹立つねん!!」


 ずいぶんとまたお怒りらしい。辞表を読んでみたのだが……クソだな。高位貴族を優遇するのはわかるが、酷いの一言だ。これが騎士団……終わっている。腐敗が酷いのだ。

 平民上がりと貴族の明確を通り過ぎた格差。市街での野盗より城の盗難事件を優先し、野盗による被害が悪化したこと。さらに貴族であっても異を唱えた者への行き過ぎた処罰。もはや洗脳のような教育。脳みそが筋肉な同僚に話しても、誰も共感してくれない。馬鹿は素直に命令を聞くだけなのだ。それがどんな結果をもたらすのかも考えずに。



「……お兄様」


 もはやため息しか出ないが、なんていいタイミングだ。クソ部隊長、グッジョブ!!


「ほんま、クソやろ?これ騎士団長の顔面に叩きつけて出てったろーと思って!!」


「わたくしの所に来てくださらない?その、処罰された方も連れてきてくださいまし」

「その話、詳しく!!」


 どうやら、最難関と思われたヤス兄も来てくれそう。説明すると、ヤス兄は満面の笑みで快諾してくれた。

 ヤス兄がいれば百人力だ!頭よし、人当たりよし、教え上手と三拍子揃った上に、強いのだ!ヤス兄ほど魔族領向きの人材もいまい。

 オルネース様にとってもいい報告ができそうだ。オルネース様、いい人材をスカウトしましたよー!!

久しぶりの更新、大変申し訳無いです。

体調もありますが、怠けの虫ががが……皆様の感想で少しは退治できた……とおもいます。最低週一ペースで行きたいと思います(´;ω;`)



追伸。悪なり6巻発売中であります。

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― 新着の感想 ―
[一言] 怠け癖わかります! 私は偏頭痛が多いの体調管理簡単そうで難しいですね。 のんびりでもいいので更新待ってます♪これからも頑張ってください(p`・ω・´q)
[一言] ヤス兄お疲れ様!! ほんと上司に恵まれないとそうなるよね… わかる!!わかるよ!!私もほぼ同じ内容で週1は叫んでるぞ(笑) でも今回だけはグッジョブクソ上司(*^ー゜)b サボリ魔が怠けの…
[一言] 騎士団、どこも腐敗の温床になっているようですね。 まともな報告書を書けなかったり、獣人だからとドラゴン戦で犠牲にして片目を失わせたり!
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