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二回もざまぁされる予定の中ボス魔王妃様は自由に生きたい  作者: 明。


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メイドと教育と先制パンチ

 エルセオルネさんに散々説教をされた。そもそも、完全獣化って全裸??深く考えると意識しそうだからやめた。もふもふぽんぽん、いい感じだった。エルセオルネさんにバレないようにまたやろう。



 そんな感じで和やかに過ごしてから自室に戻った。うちのメイドさん達にも敵について情報共有しなきゃ。報告・連絡・相談は大事だよねー。


「戻りましたわ」


「ユーリフィアン様の言うことは!」

『絶対!!』

「ユーリフィアン様に仇なす者は!」

『抹殺!!』

「ユーリフィアン様は!」

『最高おおおおお!!』



 何も見なかった事にして、そっと扉を閉めた。調教は完了したようだが、方向性がおかしい。まあ、仕方ないか。細かいことを気にしていたらキリがない。

 部屋に送るとついてきてくれていたオルネース様に向き直った。


「えーと……」


「今日一日であの部屋をどうこうするのは無理ですわ。暫くはオルネース様のお部屋で寝ます」


「キュン!??」


 あら、可愛い声だなあ。オルネース様って見た目はカッコいいし綺麗なのに、しぐさが女のあたしより可愛いんだよなあ。オルネース様に耳打ちをする。


「あたしだけが嫁って、いいアピールじゃないか」


「ううう………」


 結局オルネース様が折れ、あたしは当面オルネース様の部屋で過ごすことになった。




 話がついたので覚悟を決めて廃墟のような自室に入った。


「おかえりなさいませ、お嬢様」

『おかえりなさいませ、お嬢様!!』


 背後にいるオルネース様がビクッとなっている。うちの子達により、駄メイドは体育会系ドにクラスチェンジしたようだ。メイドからは遠のいた感満載だが……まあ、時間もないのでよしとしよう!


「お嬢様、大変申し訳ありません。洗の………調教に手間取りまして……まだお部屋が……」


「いいのよ。よくやったわ。あたし、アピールも兼ねてしばらくオルネース様の部屋で寝泊まりするから」


「かしこまりました。では、最低限の荷物だけ運び入れましょう」


「鼠族を呼ぶから、明日には使えるはずよ……というか、アタシの魔法ならすぐ直せるわ……ああ!?あれ、ユーリフィアンに似合うと思って買ったドレス!!いくら魔法で直せるとはいえ……酷い……」


 オルネース様が駄メイド改め体育会系ドを睨みつける。魔力は暴走していないが、怒りが伝わってきた。


「すいませんでした!!」

『すいませんでした!!』


 うちの子と共に頭を下げる。オルネース様の怒りはもう感じない。


「な、なんでユーリフィアン嬢まで頭を下げるの!?頭を上げて!貴女は何も悪くないわ!」


「部下のヘマは上司の責任ですから。正直ここまでやるとは思っていませんでしたが、先手を打って人員を派遣すべきでしたわ」


「……あたしも、もっと配慮すべきだったわ……。ごめんなさい」


 あたしの手を取り謝罪するオルネース様。ションボリしないでほしい。慰めたくなるから。


「では、お互い次からは気をつけましょう」


 それでこの話はオシマイ。オルネース様が部屋を修復してくれようとしたが、ドレスを修復したところで異変に気がついた。


 顔色が悪い。


 咄嗟にオルネース様の手を取った。魔力が吸われる感覚に身を委ねる。オルネース様の魔力は、枯渇しかかっている。


「手を放してくれ!このままでは、君の身に危険が!」

「お断りいたします」


 そもそも、あたしは魔力過多なのだ。オルネース様を満たしてもまだまだ余力があるし、回復力が異常らしいからちょっと休めばすぐ魔力は回復してしまう。


「お願いだ、優音……」


「オルネース様、あたしの魔力を感知して。今は隠してないからさ」


「………………は?」


 オルネース様に微笑みかけた。美しい瞳は見開かれて固まっている。それでもなお、彼は美しい。


「魔力が足りないなら、あたしが分けてあげるよ。あたし達は本当にベストカップルだな!」


 オルネース様に魔力を与える。彼の器はでかいから、あたしの魔力を難なく受け止めてくれる。


「………そうだね。魔力的な相性も最高だ」


 オルネース様はいつの間にか部屋もドレスも直していた。あまり無茶はしないでほしいな。


「オルネース様、部屋を直していただきまして、ありがとうございました。でも、オルネース様程の魔力をお持ちの方が枯渇しかかるなんて……」


「だからこそ、魔王が必要なのよね。それについてはおいおい話すわ。ここの機密に関わることなのよ」


 なるほど。何か事情があるようなので詮索しないでおいた。


「ただでさえ魔力を使うのに、最近は後宮もガタが来ていて無駄に呼ばれるのよね……」


 オルネース様は稀有な修復が使えるため、呼ばれるらしい。どちらかというと魔族は破壊的な魔術を得意とするんだって。わざと壊して呼んでいる奴もいるのかもね。しかしこれは………とても使えるのではないかな!?


「オルネース様!いい案を思いつきました!」


 あたしの案を聞いて、オルネース様は笑った。そして、すぐ実行に移してくれた。





 あたしが来たその日に、後宮へ貼り紙が貼られ、自称妃達に通達がされた。


『後宮は、一ヶ月後に焼却処分とする。早急に実家へ戻るように』


 なかなかいい先制パンチじゃないかな?今後が楽しみだ。

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― 新着の感想 ―
[一言] メイド達の調教スキルが素晴らしい(笑) 時間がかかったというが、その日のうちにあそこまで調教出来たらプロですよ(。-∀-) 魔王様が修復担当なのか… トップなのに… マジでわざと壊して魔王…
[一言] ガタがきてるのかそうか!直すより壊してしまえガタ後宮!( ・`д・´) あ!燃やしちゃったらゴミになっちゃうだけだから!下々の者がリフォームに使用できるかもなヤツは搬出しておいてくださいね…
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