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二回もざまぁされる予定の中ボス魔王妃様は自由に生きたい  作者: 明。


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私の計画

ヒーロイ嬢視点になります。イラッとしちゃうかもしれないので注意をお願いいたします。

 やりこんでいたゲームのヒロイン、ジュリア=ヒーロイとして転生したわたし。乙女ゲーのヒロインなんて最高じゃん?きっと前世で悲しい死をとげたわたしに、神様がご褒美をくれたのね。やりこんでいたから楽勝!みーんなわたしにメロメロ。コンプレックスやトラウマを解消してあげて、優しく囁いてあげたわ。当然人生を楽しむためにハーレムルートを選択。わたし、皆好きだもん!平等に愛してあげることにした。

 ここは、わたしだけの……わたしのための世界なんだから、キャラ達を分け隔てなく愛してあげなきゃ、かわいそうでしょ?


 ただ、思い通りにいかない部分もあった。あの女……ユーリフィアン=ヒール。悪役令嬢らしく動けばいいのに、グチグチネチネチお説教ばっかり。あんたはわたしのお母さんかっての。あいつの兄弟もあいつが何か吹き込んだのか、全然そっけなくて攻略できなかった。

 それだけじゃない。大事な婚約破棄イベントで、逆ざまぁを仕掛けてきやがった。おまけに、わたしの毛を……いくら解呪してもまた呪われる。なんて陰湿な女なの!?

※呪いが解けるとわかるので、陰湿な樹きゅんが何度も呪っております。


 きっとあの女も転生者に違いないわ!なんとかしなきゃ!わたしは今世こそ幸せになるのよ!!






「………ジュリア」


「オル様!ああ、呪いが解けたのですね!」


 やっぱメインキャラ!いくら美形でも、毛がないと気持ち悪いよね。なんだか元気がないみたい。毛がなくて泣きたいのはこっちよ……と思いつつ、あの女……やはりオル様に未練があるのね。オル様だけもとに戻すなんて、性格が悪いったらありゃしない!


「オル様……まだユーリフィアン様はお怒りでしたか?」


「ユーリフィアン、は…………いや……なんでもないんだ」


 歯切れが悪いわね。ま、オル様は『俺の頑張り認めて君』だから、適当に慰めてヨイショして、頼りにしてるって言えば乗るでしょ。


「もしお辛いようでしたら、いつでも言ってください」


「ジュリア……」


「そういえば、聞きましたわ。オル様はずっと苦しんでらしたのですね……今は私だけでなく皆も……オル様はずっと耐えてらしたのだわ……」


 望みを誘導したいなら、直接口には出さない。オル様はバカではないから、ちょっと誘導すれば察してくれる。


「す、すまない!忘れていた!そ、そうだよな!その事を話しに、行ったのに……」


「はあ!?」


 コイツ、馬鹿!?あんなに怒って私達の呪いだけでも解かせてみせるとか大口叩いて自分だけ解かせたあげく、忘れてただぁ!??おっと、いけない。つい怒りが出てしまったわ。慌てて表情を隠したが、オル様はショックを受けたようだった。


「……オル様、ごめんなさい。誰だって忘れる事ぐらいありますよね?私のこと忘れちゃうぐらいユーリフィアン様と仲良くしていたのかって、嫉妬しちゃいました」


「………………本当に?」


「ええ」


 前世、夜の商売で磨いた笑顔は完璧だったはず。だが、オル様は何か疑念を抱いたようだった。さらに爆弾を投下してきた。


「君は、私が廃嫡されて……平民になったとしても、ついてきてくれるかい?」


「平民?」


 ニコニコしながら考えた。そんなの、嫌に決まっている。わたしは今度こそ幸せになりたいの。誰もが羨むような生活をしたいの。でも、オル様平民落ちルートなんてあったかしら?あの逆ざまぁはまずかった。それは理解できる。


「………それも、いいかもしれませんね。でもオル様、平民になって働けますの?それよりは名誉挽回をすべきではありませんか?」


 ウダウダ言わずにやることやりなさいよ。いいとこの坊ちゃんが平民になって暮らせるわけがないわ。


「………そう、だな。変なことを聞いてすまない」


「いえ」


「君は、私の身分込みで好きなんだな」


「…………………………は?」


 オル様との破局イベントの台詞!?待って!どこで間違えた!??


「ち、違います!私はそんな……」


「いいんだ。よく考えたら、君を愛する男は皆、高位貴族だった。私の生まれも身分も、切り離せるモノじゃない。当たり前の話だ」


 その言葉とは裏腹に、オル様の瞳は冷たくわたしを拒絶していた。


「オル様!?違います!私はオル様が王子さまじゃなくたって大好きです!」


「………何番目に?」


「!?」


「ジュリア、しばらく君とは距離を置くよ。私は婚約破棄の代償として、自分の予算のほとんどでユーリフィアンへ違約金を支払わなければならず、王太子でいられるかも危ういんだ」


 オル様の瞳は冷たい。確かにこれは、距離を置くしかないようだ。手紙やプレゼントで地道に好感度を回復させるしかない。


「…………私の、せいですか?」


「……私が未熟なせいでもある。一つだけ教えてくれ。ジュリア、何故嘘をついた?」


「へ?何の事ですか?」


「調べれば調べるほど、ユーリフィアンからのいじめなどなかったという報告しか来ない!逆に君の自作自演だった証拠ばかりが出てきたんだ!」


「わ…………私……」


「君との婚約は、白紙撤回するよ。お互い、考える時間が必要だ」


 オル様はそう言って去っていった。間違いなく、ユーリフィアンのせいだ!!


 わたしは復讐を決意した。悪役令嬢なんかに、絶対わたしは負けないんだから!!わたしはわたしの幸せのために、戦うと決意した。

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