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…やって来るものとは?

作者: 神名代洸
掲載日:2018/10/10

何かに見られてるって感じ出したのは丁度お盆あたりだったかなぁ〜?

お盆という事でお墓参りにも行って来たんだ。

けどね?亡くなった母さんはお墓には入っていない。

何故って?

特に意味はないんだけどね。

新しいお墓を建てる資金がなかったというだけな話なんだけど、それについては父さんあまり話したがらないんだ。

自分が入るお墓もないというのにね。

どうするつもりだろう?


そんなことをあれこれと考えていたら突然部屋の電気が消えた…。


「な、何?」


状況が理解できなかった僕は手に持っていた携帯の明かりを頼りにブレーカーのスイッチを確認しようと近づいたが、何故かブレーカーは落ちていた。誰も触ってないのになんで??

疑問符が頭をよぎった。


仕方がないからブレーカーのスイッチを入れる。

すると明るくなるが、今度は悪寒がしてくる。まるで凍った部屋に入っているかのように寒い。


「何なんだよ?一体…。」


訳がわからなかったが、一人暮らしなので誰かに助けを求めたくても知らない人ばかりで頼る事ができない。唯一は管理人だが、こんな時間に頼るわけにもいかない。夜の12時だから。

きっと寝てる。

そう思った。


寒さは服を重ね着する事で何とかなったが、怖さは無くならなかった。

ふと思い立って何気に後ろを振り返った。

一瞬だが人影が見えた気がした。


「まさか…ね。そんな訳ない。あり得ないよ。」


そう…。僕が言っているのは霊と言われるものの現象。一瞬だが母かなと思ったのだ。

おかしいよね?亡くなってだいぶ経っているのに見えたなんて。




しばらくして再度あたりをくまなく見て見たが、特にこれといって変わったことはなかった。

あの影は一体??


タンスには写真が飾られている。そう、亡くなった母の写真だ。ふと見て見たが、写真たてが倒れていた。

母の顔がうつ伏せになっていて見られない。

昨日というか今朝までこんなことなかったのに…。

ひっくり返すとガラスにヒビが入っていた。


翌日、新しい額縁を買ってきて写真を入れたてる。そばにコップ一杯の水を入れて。

それからしばらくは何事もなく過ごすことができたが、それは忘れた頃にまた始まった。

キッチンでドリンクを飲もうと冷蔵庫を開けた時の事だ。反対の食器棚が突然ガタガタと揺れ始めると同時くらいにドアが開き中の食器が僕めがけて飛んできたのだ。ビックリと恐怖で一瞬体が動かなかった。

けれどもそれもほんの一瞬だけのことだったようでその場から逃げることができた。


その時はたまたま友人も一緒にいて同じ体験をした。怖いよ。正直ね。

友人もビビってしまい、早く帰ると言う始末。僕は1人にはなりたく無かったから、友人宅に泊めてとお願いしたんだけど、あいにくと友人は両親と同居しているため部屋が空いておらず諦めるしかなかった。



僕は母さんの遺影にコップ一杯の水を入れお供えした。

なんとかなりますようにと祈って…。




何日かして怖い思いもしなくなっていたのでもう安心だと思っていたら、それは突然目の前に現れた。真っ黒な塊が僕の目の前に立っている。夕方だけど、部屋の中は明るくしてたからはっきりとわかる。

霊だ。

そう思った。

僕はすぐに母さんの遺影のそばまで走っていくと目をつむって祈った。

その間も背筋がゾゾっとしてくる。

黒い影が近づいてきているんだとその時感じた。

怖くて怖くてたまらなかった。

こんな時1人でいることの怖さを感じた。

振り返る勇気すらない。

僕はわぁっと叫びながらその場を離れた。

全身が汗でびっしょりだった。

だからシャワーを浴びようとしたのだが、黒い塊のことを一瞬だけ考えた。

浴槽にはガラスが付いている。そのガラスを見て背後に誰もいない事を確認すれば良いと思いシャワーのそばまでやってきた。

ガラス越しにみてみたが誰もいない。当たり前か。

本当なら僕1人なのだから。


石鹸で体を洗い、シャワーで流しいざ風呂から出た後体をタオルで拭いている時だ。

一瞬だけ目が離れた。タオルで顔を拭いていたから。

次に視界が開けた時、目の前に真っ黒な塊が。


「ヒーーッ!!」

叫んだと同時に頭をぶつけてしまいその場で意識をなくした。次に目を覚ました時辺りは暗くなっていた。

部屋の電気をつけ辺りを見回し、服を着てその場を離れた。そして何故か母の遺影のそばまでやってくると写真の変わり果てた姿を見た。

ガラスにヒビが入り、コップは割れて水が流れていた。



それ以降怖い思いはしなくなったが、何故こんな目にあったのかは分からなかった。

今でもそう…分からない。


ただ、こんな事があってからと言うもの友人達がよくかまってくれるようになった。それだけは嬉しい。




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