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無力を知っている転生者の日常  作者: ゴミ屋敷
2章 新人冒険者はじめました
71/72

71  怪物たち、勢揃い。そして前夜祭へ

1、迷宮ルートへ

2、エピローグへ……

「おい、閉めるな」


 問答無用で中に引きずりこまれた。

 扉の対面に座っているローブを着た人が話す。エルフだ。年は分からないけどコーシーさんと同じ位に見える。


「その少年が砦の謎を解明したというのかしら?」

「はい。なぜ砦が一日の間に攻め落とされたのか。その方法が分かりました」

「へー。じゃぁその方法とやらを聞こうかしらね」


 その女性は俺の方に目線を移す。

(ヤバい……何の話をしているのか全く分からない……)


「いえ、シンには何も話していないので説明は私から。……砦は間違いなく魔族によって落とされました。予想の域を超えませんが、魔族は最初から砦内に侵入を許していたものと思われます。そして夜に外から魔族を呼び込んだのだと」

「つまり、もう魔族はこの街にも侵入していてそこのシンと言う少年はそれを見つけることが出来ると?まさか砦の生き残りってことはないと思うし。そうよね?」

「は、はい」

「それで?ピエールに話したことをそのままでいいから私たちにも聞かせて頂戴」

「は、はい」


 俺の説明が終わるとローブのエルフの隣にいる男性。おそらく貴族だろう。その人がおれに聞く。


「その魔導具だというその眼鏡借りてもいいかな?」

「は、はい」


 渡した眼鏡を付けようとするとバチッと言う音をたてて眼鏡が貴族の人をはじく。

 その瞬間後ろに立っていた護衛の人が剣を抜き俺に切りかかってきた。


「待て!今のに威力は無い」


 その言葉で護衛の兵士は止る。


「装着できなかったのね。私の魔導具でその眼鏡を調べさせてもらってもいいかしら?」


 そういうと、俺の返事を待たずに椅子の横にある鞄から懐中電灯のようなものを取り出し眼鏡に向けて照射した。

 貴族の方とは反対側にいたピエールさんよりも体格がよさそうな人がそれを覗き込む。


「ほう。鑑定眼鏡と。しかも専用の……」

「そうね。能力的にはこの鑑定筒の上位的存在かしら。何より手を塞がずに見れるのが大きいわ。罠とか慣れるまでは大変だもの。入手先は……まぁ、聞かないことにするわ」

「それで?その眼鏡を付けて魔族を見るとどんなふうに映るんだ?」


 今発言したのは体格が良い人の隣に座っている人だ。…………って。


「ロピタルさん!!!」

「なんだ。今更気付いたのか?」

「あら、2人とも知り合いだったの?」

「はい。命の恩人です」

「まぁ、そんな感じだよな。で、どう見えてるんだ?」

「あ、はい。状態っていう項目が見えてそれが人族化になってました」

「なるほどな。じゃぁ1人ずつ見ていかないといけないわけか……」

「いえ、多分だけど鑑定する前からある程度予想できているんじゃないかしら?」


 エルフさんは美佳を見ている。この人何者なんだろう。コーシーさんは別としてロウバァさんでも美佳を崇拝していたのに……。


「そうなのかシン?」

「え、えぇ。まぁ」

「じゃぁ、始めましょうか。ピエールはこの前のメンバーを集めて。隊長隊は隊をしっかりまとめておいてね。領主様は王様に伝令よろしくね。問題なしってね」


 ってことはロピタルさんとエルフさんに挟まれているのは第1隊の隊長。最後の1人は領主様か……。となると必然的にエルフさんはギルドマスターってところか。人族のトップ5に入る人間がエルフだとは……。


「えっと。始めるって何を……」

「それはね、街内部の魔族狩りよぉ」


 それからは速かった。美佳がそれっぽいのを見つける。俺が鑑定。正解率は8割。魔族だったらギルドマスターに報告。あとはエルフさん、コーシーさん、シスターさんで囲んで蒸発させてました。

(あんな火力人に向けていい物じゃない。ましてや街中でぶっ放して良い物でもない……)

 街に入り込んでいた総勢10名の魔族は駆逐した。

 1週間後、砦に偵察に行っていた冒険者が戻った。砦の中の魔族は一人残らずいなくなっていたようだ。勿論、次の日から通行禁止も解かれた。

 規制されてからわずか2、3週間での電撃解決である。

 こうして一連の事件に終止符は打たれた。と俺は思っていた。

 だがその次の日から事件は始まっていた。街から森までの草原にロックシーフ、ホーンラビット以外の魔物が姿を消したのだ。中堅の冒険者が森の中に入ってもほとんど魔物を刈ることができない。去年の魔物到来から減り続けた魔物の数がほぼ0になったのだった。

 冒険者たちは狩りに出なくなった。王都へ移ったものもいる。俺たちもこのまま蓄えている金が減っていくようなら王都の迷宮と言う名のダンジョンに挑んでみるのもいいかなと考えていた。

 そして、いつもなら魔物が到来する季節。魔物は現れた……。隊列を組んで。


「おいどうなっている。あんな大群。いつもなら突っ込んでくるだけだろ?なんで隊列なんか」


 城壁の上は大混乱している。


「わかりません。物見の報告だと魔族の姿を多数確認とのこと。おそらく魔族が指揮者になっていると思われます」

「……訳が分からん。ギルド、領主にそれぞれ伝令を出せ。冒険者達にも集まって貰え。5時間後には城門に到達するぞ」


 その日、俺がこの街に来て一番規模の大きい前夜祭が始まった。










私情で申し訳ないのすが持ちベージョンがガタ落ちしました……。

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