7 冒険者に俺はなる
「ま、説明の前に済ませてしまおうぜ。これが登録用紙だ。坊主は文字は書けるか?かけないなら俺が代筆してやるが」
「……代筆でお願いします」
「分かった。名前は……シンだったな。性別は男っと……年齢は?」
「10です」
「使う武器は」
「使えません」
「魔法は」
「使えません」
「戦闘経験は」
「ありません」
「やる気あんのか?」
「あります」
「……」
(やばい。何かできないと冒険者になれないとかかな)
「ちょっと待ってろ」
そういってピエールさんは奥に行ってしまった。5分後何か白色のカードみたいなものと短剣と小さなショルダーバックを持って出てきた。
「登録完了だ。これがお前のギルドカードだ。なくしたら再発行に金がかかるから大事にしとけ。でこっちが初心者に配布する短剣と鞄だ。登録料のおつりだと考えてもらっていい。切れ味が悪くなったら格安で研いでやるからもってこい」
「ありがとうございます。依頼はどうやって受ければいいのでしょうか?」
「それはこれから説明してやる。区切って説明するから質問はその時にしろ。わかったか」
「はい」
「まずランクに関してだ。ランクはSSS、SS、S、A、B、C、D、E、F、Gの10段階になっている。お前はもちろんGランクだが戦闘経験がある人は審査をして最初からEランクで始める人もいる。ってか大体がそうだ。依頼をしたりしてランクを上げていくことになる。ランクが上がれば難易度の高い依頼も受けられるようになる。依頼は外に掲示板があっただろ。見てないならあとで見ておけ。そこにランクごとに依頼が張り出されているからそれを持って横の受付に持ってこい。Eランクになるまではこの受付を使ってもいいぞ。とりあえずここまでだ何か質問はあるか」
「はい。自分のランクの依頼しか受けることはできないのでしょうか。あとはランクを上げる条件などもあるのでしょうか」
「いい質問だ。依頼は自分のランク以下なら何でも受けられる。条件に関しては上のランクになればなるほど条件が難しかったたり隠されていたりする。例えば非戦闘の依頼のほとんどは最後に依頼人から評価をもらう。Gランクの基本ポイントは1ポイントで評価はE~AだEは0ポイントで依頼失敗。D~Cは成功で1ポイント。Bは高評価で2、Aは最高評価で3ポイントもらえるがほとんどAが付くことはない。理由はA評価を取った時におしえてやる。でこのポイントだがGからFにはポイントを100ポイント溜めて尚且つ最後から10個の依頼で平均評価Cが必要だ。ポイントはここに来ればカードから読み取れるからいつでも聞け。他にはあるか?」
「いえ、大丈夫です」
「次は依頼についてだがGランクの依頼は街から出ることはほとんど無い。Fランクになると城門の外の採取依頼があるがまぁ魔物との戦闘はほぼないだろう。怖かったらあまり城門から離れないか北の城門から出るといい。モンスターを見つけたら逃げろ。魔物討伐はEランクからだがEランクに上がった時に1ヶ月の訓練を受けることが可能だ。それはその時になったらまた説明する。それと依頼には通常依頼、強制依頼、指名依頼の3種類ある。通常依頼は掲示板の依頼のことだ。強制依頼は拒否権のない依頼でDランク以上が対象だ。断ることもできるが断るとランクが最低1つ下がる。まぁ理不尽な依頼はないから皆受けるがな。指名依頼は報酬もポイントも多くもらえる依頼だ。有名になってくるとたまに入るぞ。以上だ何か質問はあるか?」
「えっと、指名依頼は断れますか?あと依頼はいつでも受けられるのでしょうか」
「断っても特に罰則はないぞ。理由を相手方に伝えることもできるしな。依頼は朝の鐘が鳴ってから昼の夕方の鐘が鳴るまでだ依頼完了はさらに夜の金がなってからだ2時間までだ。他にはあるか?」
「いえ、大丈夫です」
あとから聞いた話によると鐘は早朝の6時、朝の8時、正午の12時、午後4時、夜の8時の合計5回なるらしい。街の人々は大体金を目安に生活していて。朝の8時から夜の8時まで仕事をしているようだ。他にも時間を知るために1時間、2時間砂時計を持っている店も多いとのこと。
「最後にこのカードの説明だがこれにはお前の情報が記録されてる。年齢は登録した日に自動的に書き換わるしランク、名前以外はあとから追記することも可能だ。ランクによって色が分かれててランクSSSは透明、SSは白金、Sは金、Aは銀、Bは胴、Cは赤、DとEは茶色、FとGは白になってる。特例として黒もあるが持ってる人がいたらかかわらないことをお勧めする。これで説明は終わりだ。何か質問はあるか」
「ありません。丁寧にありがとうございました」
「これがしごとだからな。そろそろソフィーの奴も返ってくるだろ。まぁ何かあったら俺のところに来いよ。あと生活の金を稼ぎたかったら早朝の鐘がなったらすぐにきな。依頼を依頼ボックスから集める仕事、依頼を張る仕事、ギルドからの手紙を届ける仕事を受けられるぞ」
「そうなんですか。わかりました。起きれたら来ます」
『冒険者もいろいろ大変みたいだねー。いろいろ評価とか難しそうだねー。頑張ってね。私も手伝えることがあったら手伝うから』
『ありがと、これで冒険者にはなれたからとりあえず明日依頼受けてみて何とか生活できそうか考えてみよう。一応銀貨もあるしある程度は大丈夫だろう』
ピエールさんと会話もなくなり少し美佳と話始めるとソフィーさんが戻ってきた。
「お待たせ。久しぶりに昔指導した冒険者に会いに行ってたんだけど話が盛り上がってね。シン君の話もしておいたよ」
「ちょうど終わったところです。全然待ってませんよ。僕の話っていったい何を話したんですか」
「いやー新人冒険者がいるからEランクになったらすこし見てあげてってね。ピエールがその時に紹介してくれるよ。もう説明終わったんだよね?」
「あぁ、すべて終わったよ。こんな素直な冒険者滅多に来ないんだからあんまり無茶させんなよ?」
「あたりまえでしょ。ほらシン君行くよ」
俺はそういえって出ていくソフィーさんの後を追ってギルドをあとにした。




