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無力を知っている転生者の日常  作者: ゴミ屋敷
2章 新人冒険者はじめました
62/72

62 金策もしたけどそれより祭りじゃ

大群の到来ってテンプレですね

多分

 それから1ヶ月半が経ち少し肌寒くなってきた。毎日10体を目安に倒していたのだが、最近少しの変化に気付いた。いつもは行き3時間、帰り3時間で休憩や散策の2時間の合わせて8時間で10体を倒すという毎日を過ごしていた。多くても15体だ。それがどうだろう最近は最低が15体、多きときは25体も倒した。

 最初は俺の狩るのが上手くなった、もしくは見つけるのが上手くなったのかと思ったのだがどうも違う。 明らかにエンカウント率が上がっている。気配察知をしなくても15体位は遭遇したのだから。

 俺はその報告をピエールさんにしに行く。俺が受付として使わなくなってからかなり暇そうだし良いだろう。


「ピエールさん。報告したいことが……」

「ん?魔物のことか?」

「ええ。なんか……あれ?知ってたんですか?」

「まぁ、毎年のことだからな」

「何があるんですか?」

「まぁ、そのうち分かるよ。楽しみにしとけ」


 その1週間後、Cランク以上の冒険者以外の人間は東門からの外出を禁止された。本当に何が始まるのだろうか。

 やることもなく出店を回り食い歩き兼、魔法鞄に溜めているとロピタルさんが通りかかった。


「あ、ロピタルさん。お久しぶりです」

「お、シン。久しぶりだな。調子はどうだ?」

「無事冒険者になってDランクになりました。Cランクまでは長そうですが順調です。今はすることがなくて暇ですが」

「そうか、今から城壁に上るけどくるか?」

「良いんですか?勝手に上がっても」

「良いんじゃねーか?特に問題ないだろ」


 軽い調子で言うロピタルさんの言葉に乗って上がらせてもらう。下の城門には2、3人しかいなかったが上には10数人いる。


「おーい、お前ら以上はないか?」

「「「ありませーん」」」


 みんなが声を揃える。


「何をしてるんですか?」

「この時期は魔物が一気に押し寄せてくるから俺たちが監視してなきゃいけないんだよ」

「双眼鏡あったんですね。どのくらい見えるんですか?」

「双眼鏡?あれは魔導具だぞ。数が少ないんだ。使ってみても良いが壊すなよ?」


(魔物が押し寄せるのか。遭遇率が増えるのはその兆候ってことか)

 俺は借りてのぞいてみた。日本で使っていたのと遜色がない。

 俺は昔なにかの漫画で読んだのある事を思い出していた。それは眼鏡屋がレンズを2枚重ねたらかなり遠くが見えたというものだ。この世界ではまだそれが起きていないのだろう。

(これはまた金儲けの予感だ……。あとでブレーズさんのところ行こう)


「ちょっと良い事思い出したので失礼しますね」

「おう、そうか。押し寄せるのは遅くても来週だ。頑張れよ」


 城壁の内側の階段を下りた俺はブレーズさんのところへ向かった。


「ブレーズさんってレンズ作れますか?」

「レンズだって?作れないことはないが眼鏡屋に行った方が良いんじゃないか?お前さんの眼鏡のレンズの形特殊だしな。そんな横長のレンズ作れるか分からねぇぞ」


 勘違いしているブレーズさんに紙に書いて望遠鏡の説明をする。


「ピントを合わせるのが大変かもしれませんがこれで魔導具と同じような効果が出せると思うんです」

「……もし本当にできたらすごいぞ。今までは迷宮で取れた物しかなかったからな」

「金になりますかね?折半でいいですか?」


 俺は少し笑いながら聞く。


「なに、半分も貰っていいのか?よし今日の仕事は終わりだ。明後日までに終わらせるからまた来い」


 そういうとブレーズさんは出て行ってしまった。留守番とか防犯とか大丈夫なのだろうか。奥に行ったことはないがもしかしたらお弟子さんがいるのかもしれない。

(俺がここに来たときに人がいたこともないし、まぁ大丈夫だろう)

 そう思い鍛冶屋を外にでる。

 久しぶりに薬草採りでもしようかと北門に向かうと薬屋にかなり人がいた。気になって入ってみるとオリバーさんと目が合う。


「あ、シンさんも傷薬作製ですか?」

「え、いえ。薬草でも採りに行こうかと」

「あ、ありがたいですね。この時期は薬草も少なくなりますから」

「なんでこんなに人がいるんですか?」

「Dランクの人たちがやることがないので皆来るんですよ。まぁ来週にはほとんどなくなるんですけどね」

「購入者も多いんですか?」

「配るんですよ。1人に5個ずつですけどね。その分は領主が保障してくれますからね」


 どうやらこれが祭りらしい。魔物が押し寄せて街全体で対処して一体感が出来るのか。そんな最中にピエールさんはどこにつれて行ってくれるのだろうか。俺はオリバーさんに挨拶をして薬草採りに行く。

 そんなことをしているうちに1週間がたつ。物見の騎士さまから魔物の大群が見えてきたと報告があった。そうギルドの職員が言っていた。ギルドにはいつもおより多くの冒険者が集まっている。かなり賑やかだ。

 因みに双眼鏡は魔導具のそれより性能は良くないがこれからの調整次第でかなり近づくだろうとのことだった。金額はまさかの大金貨4枚。俺はその半分の2枚を手に入れた。

 俺は人の壁をかき分けピエールさんのところに向かった。


「今日がまつりなんですね?それで、面白い所って何処に連れてってもらえるんですか?」

「は、何言ってんだ?俺たちからしたら今日も祭りかもしれないが祝日はこの魔物の大軍を討伐した次の日だよ。行っただろ生きてたらって。頑張れよ?」


 そういってピエールさんはギルドの中心にいってしまった。







金を考えるの面倒になったわけではありません……

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