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無力を知っている転生者の日常  作者: ゴミ屋敷
1章 異世界で生活していく為に
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6 街につきました

 城門の近くまで歩いていくとその大きさがはっきりわかる。大体10メートルくらいはあるだろうか。門も5メートルくらいはある。今は開いているが夜になると締まるらしい。大変そうだ。

 商人や旅人が身分証明みたいなことをしている横で何の審査もなしに入っていく。証がないと入るのにお金がいるらしい。俺は騎士団と一緒なのでそのまま入れた。

 中に入ると歩いていた兵士の方が馬を預かりどこかへ連れて行った。兵士の居場所と馬の管理する場所は少し離れているらしい。兵舎と訓練場は北にあるそうなのでそちらに向かって城壁の内側に沿って歩いているとソフィーさんがこちらに向かって走ってきた。


「シン君、疲れてない?大丈夫そうなら冒険者ギルドと宿の紹介しようか?」

「おい、冒険者ギルドは今が一番混雑してるだろ。いいのかよ」

「いいのよ。一番ひどいところを先に見ておかないとね。どう?シン君」


 俺は少し考え美佳に聞いてみた。


『美佳、どおする?宿だけ紹介してもらってあとは明日にするか?』

『どっちでもいいよー。私のことは気にしないで色々見て回ろー。私もいろいろ知りたいから』

「たくさん寝て全然疲れてないのでお願いします」

「オーケー、じゃぁこっち。ついてきて」


 ソフィーさんはそのまま今来た道を戻り始めた。俺が追いかける隣を歩くと入ってきた門を左の大通りの方に曲がると歩きながら説明してくれた。


「この街はね、ほぼ真四角に作られててねその門と門をつなぐ道に大通りがあるの。他はここまで広い通りではないわ。みんなはメイン通りって呼んでる。この通りは朝から午後までは出店が出ててにぎわっているわ。ほとんどが食べ物だけどね。冒険者ギルドがあるのはこの通りの一番奥の東南エリアね。盾と剣のマークがあるから着いたらすぐわかると思うわ。今通ってる道の左側の北西エリアは貴族や商人、騎士がいるわ。一番奥には領主様のいる小さなお城見ないな建物があるけどあまり近づかない方がいいわ。右側の南西エリアは民家しかないわ」


 話ながら大通りの十字路に着いた。大広間のようになっていて一番店が多いように思う。


「で、ここから先が基本的に冒険者がよくいるエリアね。左側の北東エリアには武器屋や防具屋、道具屋があるわ。いい宿屋はこっち側に集まってるから治安はそこそこいいわよ。で、冒険者ギルドがあるこっちは通りの真ん中に商業ギルドがある他は小さい店や安い宿があるわ。安いからってすべてがすべて質が悪いわけじゃないけどね。で、いま目の前に見えてきた半円状の広間が冒険者が一番やり取りをする場所。あの掲示板に依頼が張り出されるんだけど、まぁその辺は冒険者ギルドの職員が教えてくれるでしょう」

「色々とありがとうございます。ソフィーさんは騎士様なのに詳しいですね」


 ソフィーさんは少し昔を懐かしむような顔をして少し間を開けてから話してくれた。


「昔、まだ若くて無茶してた頃冒険者だったのよ。限界感じてやめて父に頼んで騎士団入れてもらったけどね。はい、話している間に到着ここが冒険者ギルドです。入りましょう。あ、押すと開くわよ」


 俺がどうやって開けるか悩んでいたのを見て教えてくれた。少し中が騒がしく思えて開けるのを躊躇したが覚悟を決めて勢いよく開けた。



 中は十分に広かった。デパートの駐車場くらいはあると思う。それなのに少し狭いと感じるくらいの人の多さだった。入って左を見ると酒場のような空間が見えた。まだ陽もでているのに席が半分くらい埋まっている。正面には短い列が7つできていてそれぞれ受付と思われる人が対応していた。その横に誰も並んでない受付が3つあるのを発見した。

(うわぁあそこの受付の人だけスゲー厳つい……。日焼けにスキヘッドって怖いわ。誰も並ばないわけだ。って……上の看板に初心者窓口って書いてあるんだけどあそこに行かなきゃいけないのか?)

 俺がキョロキョロとみているのに気付いたのかソフィーさんが説明してくれる。説明しながら厳ついおっさんの方へ連れて行かれた。


「あそこは酒も飲めるし依頼でパーティを組んだ時の待ち合わせ場所や話合いに使えるよ。ご飯もそこそこの値段でたくさん出てくるからお腹いっぱい食べたいときはおすすめ。でも、今シン君が行くのはこっちの冒険者登録受け付けよ。何か依頼したかったらその隣の受付ね。ピエール久しぶりね」

「お、ソフィーじゃねーか久しぶりだな。なんだ?旦那と喧嘩でもして冒険者に戻りたいってか?」

「違うわよ。こっちの子、名前はシンっていうんだけどこの子が冒険者になりたいんだって」

「初めまして、シンです。ガンバリマス」

「ガハハ、坊主、俺相手にそんな緊張してて魔物と戦えるのかよ?無理だから帰んな」

「いえ、魔物とは戦えそうにないので力が付くまではお金を貯めるために依頼を受けようと思ってます。そういう依頼もあると聞きました」


 ピエールさんとソフィーさんはすこし目配せをしたように見えた。何かのやり取りがあったのだろうか。


「じゃ、私は久しぶりだし色々とみてくるわね。あとの説明はよろしく」


 そういうとソフィーさんは銀貨1枚をカウンターに置いて足早にどこかへ行ってしまった。

(ええーーーー)

 唖然としているとピエールさんはカウンターの下から紙とペンを出して俺に見せてきた。


「俺は新人担当のピエールだよろしくな。あんまりビビるなよ。ま、説明の前に済ませてしまおうぜ。これが登録用紙だ。坊主は文字は書けるか?かけないなら俺が代筆してやるが」

「代筆でお願いします」




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