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無力を知っている転生者の日常  作者: ゴミ屋敷
2章 新人冒険者はじめました
51/72

51 Eランク冒険者の日常

眠い……。

「ウルフも余裕だったな」


 ゴブリンの時とは違いいつでも助けられる距離にいたアランさんが言う。


「いえ、結構ギリギリでした。傷も負ってしまいましたし」

「そうだな。魔物は基本的に群れていることが多いからなるべく傷を負わない方が良いだろうな。訓練では対人の練習しかできないからな。十分戦えてたと思うぞ。あとは慣れだ。よしウルフの処理するぞ。見とけ」

「はい。しかし、慣れですか。何かコツみたいなことはないですかね?」

「そうだな、俺は盾で止めて攻撃するだけだからな。戦い方ならエミーの方が見てるんじゃないか」


 アランさんはウルフの皮を剥ぎながらエミーさんに話を振る。


「そうだね。シン君は片方のウルフを足止めすることで1対1に持ち込んだんだよね?。それは良いと思うんだけもっと多いときにできなくなるから。なるべく魔物との位置取りでそういう風に出来るようになった方が良いね。あと倒すときには避けて攻撃を意識した方が良いわ。盾はあくまで保険」


 エミーさんはアランさんが皮を剥いだウルフから魔石を取り出し内臓を取っていた。俺はそれを見ながら投げた短剣を回収しに言っていた。


「なんだか難しそうですね」

「難しいわよ?アランも言ってたでしょ。最終的には慣れよ」

「そうですか。因みにウルフの討伐証明はどこですか?」

「耳だ。でも皮も肉もすべて買い取ってくれるから魔法鞄の容量に余裕があるなら持って帰ったほうがいいぞ。今回は俺らが持つが」

「わかりました」

「じゃぁ、ここら辺で薬草を採取してから帰りましょうか?」

「え?薬草ですか?」


 エミーさんが突然そんなことを言うので思わず聞き返してしまった。答えてくれたのはハンナさん。


「そうだよー。私はどっちでも良いと思うんだけどねー。一応教える内容はEランク冒険者の仕事だから」

「どういうことですか?」

「シン。考えてみろ。なり立ての冒険者はまずお前のように魔法鞄なんて持ってないんだよ。戦闘にぎりぎり邪魔にならないように鞄を用意してどのくらい持てると思う?勿論すでに飲みものとかは持っているとしてだ」

「……。ウルフの肉でギリギリでしょうか……」

「お前位ならそうだな。良い身体付をしてる青年でもまぁ頑張ってウルフ2匹分ってところだな。で、出来るだけ稼ぎたいからあとは薬草の採取をするわけだ。見つけられないこともあるから完璧にお小遣い感覚だけどな」


 そして南に向かいながらの採取の時間になったが今回は美佳様の御力を借りないでやった。1時間ほど歩いて全くみつからなかった俺たちは引き返すこととなった。

 途中また2匹のウルフが出てきたので今度は1匹を先に倒してもらいもう1匹で避けて倒す練習をした。案外楽にできました。

 初外出での成果はゴブリン10体位にウルフ4体。ソロのEランク冒険者にしては多いらしい。まぁ、アランさんたちがいるから全くソロじゃないのだけれども。肉や皮をギルドが買い取ったお金はこの1週間はアランさんたちが貰うらしい。俺が貰えたのは大銅貨5枚。常時依頼のゴブリン10体討伐というものの報酬だ。達成報告はピエールさんにした。

(今日を入れないとここを使えるのも後5日だけか……)

 そんなことを考えていると買い取ってもらっていたアランさんたちが何かを話ながら戻ってきた。


「シン君。今、アランさんたちと明日の予定について話あってたんだけど。今日はどうだったかな。疲れた?まだ行けそう?」

「まぁ、8時間くらい動いてましたからね。でももう少しやっても多分大丈夫です」

「そう。なら決定ね。良いわよね」

「おう、問題ない」

「えっと……。何がですか?」

「シンの今日の行動を見て、水魔法を使ってもウルフを倒しても特に息切れをしていなかったことからかなりの体力があることが分かったからな。明日の訓練は外で一夜を過ごす。これも冒険者にとって大事なことだからな」

「シン君は明日の為に今日はゆっくりと休んでいた方が良いよー。必要なものはまた明日の朝買いに行くからねー」


 ハンナさんが当たり前に思えて大事なアドバイスをくれる。


「わかりました。明日のためにも今日はもう休ませて頂こうと思います」


 こうして今日は解散になった。まだ夜の鐘が鳴るにはまだ2時間ほどあるが早めに夕食を済ませてギルドの部屋に戻った。


『それにしても今日のウルフの時みたいに魔物をミカが感知してくれるなら奇襲とか絶対受けなさそうだな』

『うん。出来るだけ教えてあげたいけどこればっかりはシン君もしっかり気配感知を出来るようになってほしいな。風属性の魔法を使う人と同じ位とは言わないけどね』

『ん?なんでだ?ミカが感知できない魔物でもいるってことか?』

『そういうのは分からない。いるかもしれないしいないかもしれない。でもそういうことじゃなくてもし何らかの理由で近くに入れなくなったとき、困るのはシン君だから……』

『縁起でもない事言うなよ。いなくならないよな?でも確かに言いたいことは分かるから出来るだけ自分でやってみるよ』

『うん。ありがと。勿論私もずっといるつもりだけど何があるか分からないからね』

『それが聞けて安心したよ。よし、明日の為にも今日は疲れてるし寝るか。お休み』

『うん。お休み』


(明日は野宿か。寝袋とかあるのかな)

 そんなことを思いながら眠りにつくのだった。

眠い時とばっちり起きてる時で文の質に差が出るような気がする。

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