50 言い訳と2種目の魔物
ゴブリンから短剣を抜き2本の短剣についた血を拭いているとアランさんたちが近づいてきた。
(あんなに離れていていざという時本当に助けて貰えたのだろうか。もしかして殴られて危なくなる前に助けるってことだったのだろうか)
そんなことを考えているとアランさんが話かけてくる
「なかなか良い動きだったぞ。まぁ、ゴブリンは子供でも倒せるからな。因みに倒した魔物の処理の方法は知ってるか?」
「あ、やっぱり弱いんですね。処理は分かりませんね」
「弱いぞ同じEランクの魔物でも天と地ほどの差があるな。処理だが討伐の証拠は両耳になる。魔石も売れるからとっておけ。人間でいう心臓の場所にあるから。ゴブリンに関しては死体はそのままでいいぞ」
「他の魔物は処理方法が違うんですか?」
「いや、同じだが他の魔物はたいてい皮と肉が売れるからな。出来る限り持って帰る方が良い。それだけだ」
「なるほど、じゃやりますね」
そういうと俺は短剣をゴブリンの胸に突き刺し1体ずつ魔石をくり抜いていった。
「思い切りがいいな。終わったらまた歩くぞ」
その後、何体かのゴブリンと遭遇しすべて俺1人した。いい実践訓練になった。そして森に向かって歩くこと数時間、やっと森が近くに見えてきた。
「さて、この辺で昼にするか」
「わかりまました」
そういって座り込む俺と3人。出店で買った昼食用の物をだし食べ始め、そろそろ片付けるかという時、ハンナさんが問題を出してきた。
「さて、シン君問題でーす。実はここから北の方向に向かうと全く魔物と遭遇しなくなります。それは何故でしょう?」
「えっと。エルフの森があるからじゃないんですか?」
「なんだ。知ってたの?つまんなーい」
「す、すみません。あれ?でも、僕が住んでいた村は街から西に行ったところにあったんですけど、その付近にも魔物がたまに出るって聞きたしたけどなんでですかね?」
「え、そうなの?分からない。あ兄ちゃんわかる?」
「いや、俺もしらねぇな。エルフの討ち漏らしとかじゃないのか?」
しっかりとした回答はエミーさんがくれた。
「街の北と王都の北に大きなエルフの集落があってその間に小さい集落があるの。それらはそれぞれ結界で守られているのよ。その隙間から魔物がたまに出てくるのね。まぁ言ってしまえばアランさんの言った通り討ち漏らしってことね。そんなに結界の隙間が大きくはないから大型の強いモンスターは出てこないし量も出ないけども」
「へぇ、そうだったんですか。でもそうなると結界の横から出てくるここが一番魔物が多いんじゃないんですか?」
「まぁ、そうなんだけどね。その分街から速く来れるってのもあって一番冒険者の行き来が多いのよだから遭遇率はそこまで高くないわ。強い魔物は森から出ないしね」
「詳しいんですね。そういえばもう1つ気になったことがあるんですが聞いてもいいですか?」
「あら、何かしら」
「エミーさんがアランさんを呼ぶとき。あなたって呼んだりアランさんって呼んだりしてましたがどういう関係なんですか?」
「なっ」
エミーさんの顔が一気に赤くなった。
「ははは。お兄ちゃんとエミーさんはね新婚さんなんだよ。この前ソフィー姉に言われて結婚したんだ。だからまだどう呼べばいいか定着してないみたい」
「あ、なるほど。それはおめでとうございます」
俺はアランさんの方を向いて言う。
「ありがとな。いきなり姉御が来てな。いつまで幼馴染で満足するんだって言われてな。結婚したんだ」
エミーさんには聞こえない声で俺に教えてくれた。俺はちらっと美佳を見たが美佳はいつも通りだった。それどころか全く聞いていなかったようで違うことを言ってきた。
『シンくん。森から何かくるよ?』
『え?』
『あ、でも動きは速いけどそんなに強くないと思うよ。多分だけど……』
俺はそれを聞くと少し安心し、アランさんに伝えた。
「森から何か来そうです」
「なに?」
アランさんたちが森をみたその時、森からオオカミのような魔物が2匹走って出てきた。
「シン君よく分かったわね」
「あれがウルフだよー」
「飯の匂いにでもつられたのかね。シン2匹ともやってみるか?ゴブリンより強いから気をつけろよ」
「はい。出来るか分かりませんがやってみます」
俺はウルフを見る。2匹とも併走しているのでこのままだと同時に相手をしなくてはいけなくなる。
(同時に相手をする場合、殺されるだろうな……。何とか分断させないとな。まだ時間差の方が良い)
そう考えた俺は魔法を使う準備をする。近づいてきた右側のウルフの右目に向けて短剣を投げる。
「純水球」
投擲した瞬間俺は魔法を唱えてその更に右側に水の玉を発射する。ウルフは短剣を左によける。右目に飛んでくのだから本能でそうしたのだろう。そこに迫ってきている水に驚き更に左へ飛ぶ。これで少しの足止めが出来た。
そのまま走ってきたウルフが飛び掛かってきた。明らかに俺の顔を食いちぎろうとする高さだ。俺は反射的に顔の前に左手首につけていた盾を出した。ぶつかる衝撃に耐えそのままウルフの首に短剣を刺そうとしたが、そもそも衝撃が来なかった。盾をどけるとエミーさんがウルフを切り伏せてるのが見えた。どうやら危ないと思って助けてくれたみたいだ。
「あら、大丈夫そうだったわね。ほら、2匹目来るわよ」
そう言われ今度こそ盾で止めて首に短剣を刺すのだった。ウルフの爪で少し体に傷がついたのは言うまでもない。
言い訳=ゴミ屋敷の設定の言い訳……。
適当に書くからこうなる




