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無力を知っている転生者の日常  作者: ゴミ屋敷
2章 新人冒険者はじめました
44/72

44 あれから3週間

話を進めるのが下手

 朝だ。昨日あんなに走ったのにはやり筋肉痛は無い。昨日と同様に水浴びをしてから依頼運びをする。今日もダッシュ、後先のことは考えずにダッシュ。後半はバテてしまったがやはり朝食前の運動は気持ちがいい。

 しっかりとストレッチをして朝ごはんを食べ朝の訓練に備える。


「よし、今日からガッツリ訓練するぞ。午前中は体作りと永続的に戦う能力だ。わかるか?」

「はい」

「わかるのかよ……。まぁいいか始めるぞ」


 何となく言っていることは分かる。バドミントンも狭いコートの中を全力で動き続ける必要があるのだ。そのための練習ははやりマラソン選手とのそれとはまったく違う。とにかく全力で動き続ける必要があるからだ。

 これは俺の憶測だが冒険者という職業は全力で長期間戦い続ける瞬発力のスタミナと更に長期間継続的に動き続けるスタミナの2つが必要なんだと思う。集中を切らさないという意味でのスタミナも必要だと思う。

 自分の中でそう決めつけて訓練に臨む。

 午前の最初の2時間は筋トレだった。体の全身をいじめ抜かれた。次の1時間30はダッシュだ。体力テストのシャトルランの後半より速いペースのダッシュを永遠とさせられた。最後の30分は休憩を貰った。俺は午後の訓練を考え昼食の時間までゆっくりと体をほぐした。

 午後の訓練も昨日より体の疲労があるにも関わらず2往復させられた。勿論昨日よりも時間がかかった。もう地獄である。

 そして自主練の時間である。疲れているが昨日のようにぼーっとしているのは何となく無駄な気がしたので他の冒険者の訓練を見つつ息を整えると魔法の練習に入った。


『シン君今日は何するのー?』

『昨日は形状変化、維持、温度変化までやったから今日は密度やった後は魔法の練習かなー?でもその前に魔力制御をがんばるよ』

『ふーん。研究が進んでない魔法みたいだしシンくんそういうの好きだもんね』

『おう』


 まずは魔力循環から始める。1時間ひたすら体のどの部位でも魔力を思ったところで循環できるようにした。体全体でスムーズに循環させるのはまだ慣れないところがある。

 毎日少しずつ訓練をするつもりなのできりの良い所で水属性の訓練に切り替える。

 こんな生活を2週間続けた。筋力もそこそこ付いたが何より体力と精神面で強くなったように感じる。毎日確認していたステータスも身体能力がDになっていた。


「おし、シン。2週間経ったし今日から少し変えていくぞ。午前のメニューは同じだが午後は戦闘訓練をする。持久力に関して必要だと思ったら自主練でやってくれ」

「はい」

「よし、じゃぁここで1つ質問だ。今のお前と身体能力がGランクの冒険者とが戦ったらどちらが勝つと思う?」

「はぁ……。武器とか使えないので僕勝てないんじゃないでしょうか?」

「……その通りだ。分かっているのならいい。何が言いたかったかというとだな。身体能力には戦う技術は考慮されてないってことだ。だからあと1週間は戦い方を教える。まずは武器からだ。何か希望はあるか?」

「そうですね。出来れば魔法を使った戦い方が良いです。無理なら……そうですね。動きの速さには自信があるのでそれを活かせる武器が良いですね」

「なんだ。まだ魔法はあきらめてなかったのか……。そうだな。魔法なら補助具を付けた方が良いな。武器は短剣がいいだろうな。魔物によっては決定力に欠けるだろうがな」

「補助具なんてあるんですか?効果は?」

「話してなかったか?色々タイプがあってな。杖だったり、ブレスレット型の物が多いな。効果は埋め込まれている魔石の性能によって変わるな。魔力をこめておけるから便利だぞ。杖の方が細かい操作ができるから魔法使いには好まれるな。逆にブレスレット型を使っている人は他に武器を持つことが多い」

「そうなんですか……。補助具も魔導具みたいなものなんですね。とりあえずは短剣でお願いします」


 そしてこの日から更に1週間、毎日、短剣での戦い方、体捌きを教わった。

 3週目の最終日、水属性の熟練度がDになり試したいこともある程度終わった俺は北門から草原に来ていた。何故ここにいるかというとスクールバックの中に入っていた魔法盾という名のラケットを使ってみようと思うわけだ。

 この3週間で魔力を循環させながら水属性を使うことはできるようになっている。俺は水球を作り出し遠くから自分に向けて突っ込ませる。更に魔力をラケットのグリップからガットに流し水球を打つ。


「よし!打ち返せた。これは良い武器になるかもしれない」

『いい道具みたいだねー。魔法を打ち返せるなんてすごいと思うよ』

『やっぱりそうだよな。眼鏡といい靴といい最初から持っていた道具はかなり良いみたい』

『目指せAランク冒険者!だね』

『う、うん。頑張る』


 一応性能は確認できた。練習すれば思ったように打ち返せるだろう。問題なのは打ち返せる属性。炎はできるとして風や雷はどうだろう。土に関してはもう魔法というより物理のような気がする。まぁ、今日はもう寝よう。訓練も後1週間だ。

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