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無力を知っている転生者の日常  作者: ゴミ屋敷
1章 異世界で生活していく為に
34/72

34 俺も作れるお菓子

前日に頑張って書きました。午前6時……

 俺の言葉に奥様が反応する。


「あら、もちろん好きだけどあなた冒険者じゃなかったのかしら?」

「はい。ですが貴族様しか作れない甘い料理を知っているので言ってみたのですが」

「あまいのたべたーい」


 お嬢様もテンションが上がっている。


「じゃぁ、お願いするわ。まぁあまり期待しないで待ってるわ」

「では、私は先に庭の整理を終わらせてきます」

「そう、何か作るのに必要な食材はあるの?用意させるわよ」


 俺は2つの食材と1つの食べ物を告げて部屋を出る。


「お嬢様、早く終わらせないと今日中に作れないのでお兄さんをしっかり見張っておいてくださいね」


 最後にそう告げて庭へ向かう。

 お嬢様に言ったおかげかお坊ちゃまが来ることはなかった。ここの家は女性陣が強いようだ。高さを均一に刈った後はひたすら雑草を抜く。見逃しはあるが見栄えがある程度よくなればいいのでひたすら見つけては抜くを繰り返す。昨日、一昨日とあがらせてもらった時間の約1時間位前、奥様付の使用人さんが来た。


「奥様が催促しています。旦那様にも了解は得ているので厨房の方へどうぞ」


 その言葉に従い俺は厨房に来ていた。この屋敷で雇われている料理人達もこれから何をするのか見ている。夕食の準備は良いのだろうか。因みに頼んだ食材は2つ。イチゴと砂糖だ。砂糖は少し高く、果物は総じてかなり高価なようだ。本当はレモンもほしかったのだが季節的に入手出来ないとのこと。イチゴも少し旬からは過ぎている。最後に頼んだ食べ物はフランスパンだ。同じフランスパンだが、フランスという国ではなくフランスという人が作ったらしい。


「坊主、果物なんて料理に添える以外何に使うんだ?それに大量の砂糖も」


 料理長のように見える人が質問してくる。

 そうなのだ。この世界で果物が加工されて出てきたことがないのだ。


「成功するかわからないので一応見ていてください」

「おいおい、こんな高いもの駄目にしたら奥様はともかく旦那様は少し怒るかもしれないぞ」


 そう聞いて少し失敗しないことを祈る。

 作ろうとしているのはイチゴジャムである。どうして失敗するのかと言えばイチゴジャムを作るときは固まらない可能性があるのでレモン汁を使うらしいのだ。らしい、というのは勿論美佳の情報だからだ。作る手順も美佳の指示に従ってる。

 できたイチゴジャムを瓶に入れる。残りは薄く切ったフランスパンにイチゴジャムを塗る……。ナイフで。

(大量に作ってしまった……。でも、失敗するより良いか。今更思ったけど、これじゃ他の貴族様たちには簡単に真似されちゃうな。まぁ、一時のオリジナルってことでいいか)

 もっと小さく一口サイズにした方がよかったか……。イチゴジャムを塗ったフランスパンをさらに乗せ運んでも貰う。説明するために俺も移動する。


「えっと?これは何かしら?」

「ねーもう食べていい?」

「これはイチゴジャムというものでパンに塗っています」

「ねー食べていい?」

「ジャムってのは聞いたことないけど果物を使うのは珍しいわね。見た目も綺麗だし食べやすそうね。食べていいわよ」

「いただきまーす」

「簡単に作れますが日持ちはしないと思うので気を付けてください」

「これおいしいー。あまーい」

「あら、私も食べてみようかしら」


 奥様はお嬢様がおいしそうに食べるのを見て口に運ぶ。当主もお坊ちゃまも続いて食べる。

 結果から言うと他の方々にもかなりの高評価を貰った。ただ奥様だけは少し違ったようだ。


「これなら他の奥様達にも出せそうね。でも簡単に作れるって言ってたわね。これはすぐに他の家でも作れるのかしら?」


 奥様は料理長に聞く。


「はい。他の貴族に雇われている料理人なら過ぎにでも」

「そう。あなた、シンって言ったわね。他に何か無いの?報酬なら出すわよ」

「そうですね。あるにはありますが、一つお願いしたいことがあるのですが」

「何?なんでも聞くわよ」

「似たようで違う料理を満腹亭にも教えようと思うのですがまったく別のものなので満腹亭には聞かないでほしいです」

「満腹亭って言うと昔雇っていた料理人がやっている料亭ね。それは構わないけど勿論私に教えてる料理の方がおいしいのよね?」

「全く別のものなのでおいしさは比較できませんが奥様方にはこちらの方が受けがいいと思います」

「そう、なら構わないわ。即材は何が必要なの?」


 俺が食材を告げると今日は用意できないので明日の朝また来るように言われた。庭に関しては当主様にOKを貰い依頼は終了した。依頼終了の証としてギルド宛ての手紙を効果が4枚ほど入った袋を渡された。

 報酬は大銀貨1枚だと思っていたが1日当たりだったようで3枚貰った。もう1枚はギルドへの報酬だったようだ。その後ピエールさんと実は貴族のおっさんがいい人という話で少し盛り上がり宿に戻った。


 さて明日は美佳が知っている料理ではなく俺が小学生の総合の時間に作った料理を作ろうと思う。勿論美佳も知っているとは思うが俺も作れるということを強調したい。俺は作り方をしっかり思いだして頭の中で整理してからその日は寝た。



小学生のときに作ったのは私の実話です

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