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無力を知っている転生者の日常  作者: ゴミ屋敷
1章 異世界で生活していく為に
28/72

28 ここで貴族降臨

色々と崩壊しました。

 今日は城壁の見回りをしよう。依頼の紙を持ってギルドに入り依頼を受ける。受付で貰った紙を北門の門番に見せると依頼を開始できるらしい。もしもの時の為と手紙も預かった。

 因みにこの依頼、何故だかわからないが今まで誰もいなかったようだ。


「ん?昨日の子供じゃないか?今日も薬草とりか?良いぞ通って」


 今日も昨日の門番さんだ。2、3人で回しているのだろうか。この世界の人たちは皆働き過ぎだとおもう。


「いえ、今日はここで依頼なんですが……」

「ん?そんなこと聞いてないけどな?」

「えっと、これを」


 雲行きが怪しいと思った俺はさっそくピエールさんから託された手紙を渡した。


「ふむ……。よくわからんがこの紙にサインを書けばいいのか。副ギルドマスターの手紙なら大丈夫だろう。毎晩見回ってるのに朝もやる意味があるかはわからないけどな」

「ありがとうございます。では行ってきます」

「まて、この手紙は持って行け。西門と南門の門番にもサインを貰う必要があるんだろ。きっと俺と同じで事情が分からないだろうから見せろ。あと、馬はいるか?」

「いえ、走るので大丈夫です」

「!?!?外回りで南門まで20キロ近くあるぞ?本気か?」

「もちろんです。行ってきます」


(なんて言ったって俺、能力上がったし、靴もあるし余裕だろ)

 俺はランニングペースで走り始めた。1時間後西門に付先ほどと同じようなやり取りをして南門に向かう。そしてその30分後……。

(くそぉ……。誰だ余裕だとか言っていたのは……。なんでリュックとか背負ってきたんだ重い……入ってる分の重みはないけど本体だけで重い……)

 俺は後悔していた。もう15キロぐらいは走ったとは思うがそこでバテテいた。能力が上がり体が軽くなったとはいえ所詮は子供、所詮はEランク。ハーフマラソンなんて無理な話だったのである。

(あきらめて歩こう)

 少し調子に乗っていたことを自覚し現実を見ることにしよう。


『ミカさん。俺が間違ってました。もっと堅実に行きます』

『今頃気付いたの?まぁ、魔物も出ないみたいだから良いけどこの状況で遭遇してたら下手したら死んじゃうんだから本当に気を付けてよ?怒っちゃうんだからね』

『はい。すみませんでした』


 などというやり取りがありしたが大体2時間30分位かけてこの依頼は終わった。南門からギルドに帰る途中でお昼ご飯を済ませた。かなりおなかが減っていたので大銅貨2枚近く食べてしまった。ギルドに戻ると達成報告をする。


「かなり遅かったな。シンが戻ってから飯に行こうとしてたのに戻らないからかなりまったじゃねーか。馬は苦手なのか?」


 ピエールさんは少しイライラしているようだ。


「すみません。帰りにご飯食べてきちゃいました。あと、馬は乗れないので走りました」

「……もう驚きまくった。まず走ったのでは意味わからないし、馬乗れないってのも驚いた。そして、馬を乗れると思い込んでいた俺に驚いたわ。まぁ依頼官僚ってことで、ほらよ報酬だ」


 俺は大銅貨5枚を手に入れた。

(さすがにこの労力で大銅貨5枚はないわ。誰もやらないわけだ……)


「じゃぁ僕は疲れたので今日は帰ります」

「そうか?今日は採取はしないのか。ま、じゃあ、俺も飯休憩にするとするか」


(この人もちゃんと休憩とかとるんだな……。まぁさすがに昼休憩くらいあるか)

 そしてそんなことを考えていると見覚えのある顔がこちらの受付に勢いよく歩いてきた。


「おい、ギルドに依頼を出してから1週間もたってるんだぞ!なんで誰も来ないんだ」

「ん?なんだ?依頼なら向こうに受付があるからそっちに行ってくれ」

「もう依頼はかなり前に出してるんだ。いいから人材をよこせ」


(この人、あれだネイピアさんの店に来てた人だ。なるべく関わりたくないな。それにあの貴族の草刈りの依頼、この人だったのか)


「あぁ、だったら誰に指名依頼にでもしろよ。それか金貨1枚くらいしたら誰かしら飛びつくと思うぞ」


 俺は会話をしている隙にその場から離れようとした。そして嫌な予感は当たるというかなんというか貴族のおっさんと目が合ってしまった……。


「そこの坊主、そいつに指名させてもらおう。大銀貨を出すぞ。もちろん受けるだろうな?」


(これは……。断りたいけど断ると絶対目を付けられるんだろうなぁ。断れないな)


「明後日じゃだめですか?今日は休んで明日準備したいので」

「うむ。来るのならいつでもいいわ!もっと早くこうするべきだったな」


 そういってギルドから出て行ってしまった。

(はぁ、なんかいきなりすぎて嫌になるな。今日の朝は良い気分だったのに最悪だ。疲れてるし)


「シン、受けちまってよかったのか?」

「あの状態じゃ断れないですよ。目を付けられつのも嫌なんでささっと終わらせますよ……」

「そうか。なりゆきとはいえお前さんに任せる形になってすまねえな。腹が減ってイライラしてたんだ」

「まぁ、しょうがないですよ。貸し1ってことにしておいてください」

「子供のくせに貸しとからしくねぇな。まぁそれでいいぞ、準備するなら明日ここに来ないいものをやるよ」

「是非貰いに来ますね。では今日はもう休みます」


 さて宿に戻って夜になるまで作戦会議としますか。

 

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