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無力を知っている転生者の日常  作者: ゴミ屋敷
1章 異世界で生活していく為に
18/72

18 ご年配の化物

ピエール 人族 45歳


身体能力   A

身体能力適正 S

魔力量    E

適正魔法属性 炎(E)

魔法練度 炎 E


(Sって……。Aまでだと勝手に思ってたよ。自分のステータスをみてかなり強くなれると思ってたのにがっかりだ。いや、Aでもまだまだ十分か。そんなことより年齢だ。スキンヘットで見たことはないがベテラン冒険者のような風格を感じさせるけどいってても40だと思ってたよ)

 老けてるんじゃなくて見た目若かったのだ。ステータスを見て驚いて硬直していると突然ピエールさんが振り返った。まさか気付かれたのだろうか。


「シンじゃねーか。久しぶりだな。最近来てなかったからそのまま定食屋で働いてるのかとおもってたぜ」


 どうやら気付かれたわけじゃなかったようだ。


「すみません。ちょっと体調崩してしまって。2日ほど寝込んでいました」

「そうだったのか。体調はもうよさそうだな。今日から雑用がかr……冒険者復活か?」

「はい。この依頼お願いします」

「お、傷薬のやつか。意外と大変だぞ。まぁ多いに越したことはないからギルドとしてもこれ受けてくれると助かるんだけどな」

「そうなんですか?最初に言ってくれれば受けたのに」

「ほかの依頼もあるからな指名依頼でもない限り個人に勧めるわけにはいかないんだよ。まぁ頑張ってくれ。ロウバァによろしく言っていてくれ」

「わかりました。では、行ってきますね」


(老婆?なんか魔女みたいな存在なのかな?)

 俺は評価用の紙を貰うとギルドから東門の城壁沿いを北門に向かって歩き始めた。東門から突き当りまでのちょうど中間くらいにその店はあった。かなり大きい。冒険者と思わしきが何人かいるがおそらく傷薬を買いに来ているのだろう。俺はその店に入っていった。

 中は落ち着いた感じの店で塗って使いそうな薬や、液体などが何種類かあった。液体はどれも高めだ。

 冒険者以外の人は一人だけで冒険者の相手をしていた。


「すみません。傷薬作りの依頼を受けてきたんですけど」


 接客のタイミングを見計らって店のカウンターに立っていた青年に声をかけた。


「いらっしゃいませ。あぁ冒険者の方ですね。すこし待っててください。今呼びますので」


 青年は店の奥にある階段の上に向けて大声をだした。


「ばーちゃん!!お手伝いさん来てくれたみたいだから降りてきてー!」


(やはり老婆なのか。というより一応冒険者なんだけどな。もしかしてGランクはそういう扱いなのだろうか)


「うるさいねぇ。そんな大きい声出さなくたって聞こえるよ。それで手伝いはどこだい?」 


 そんなことを考えているうちに階段をゆっくりと下りてきた。

(そういえばまだソフィさんとピエールさんのステータスは見たけど一般人のはまだ見てなかったな)

 まず青年を鑑定する。


オリバー 人族 18歳


身体能力   E

身体能力適正 C

魔力量    F

適正魔法属性 なし

魔法練度   なし


(これが普通の人の能力と思っていいかな。魔力があっても適正魔法がない場合ありと、頑張れば身体能力だけならソフィーさんと同じくらいにはなれると・・・・・次におばあさんの方はと)

 いかにも魔女のようなフード付きマントを付けたおばあさんにも鑑定をかける


ロウバァ・ウェルニア エルフ 694歳


身体能力   D(E)

身体能力適正 D

魔力量    S

適正魔法属性 炎(A) 風(B) 水(S) 雷(C) 土(D) 光(C)

魔法練度 炎 A

     風 B

     水 C

     雷 C

     土 D

     光 C 

状態:初老


(って名前がロウバァかよ。色々突っ込みたいところはあるがまぁ待て、鑑定した瞬間ロウバァさん確実にこっちに気付いた。しかも俺を見た後、後ろの美佳にも確実に目がいってる)


『ミカ!』


 俺はどうしたらいいかわからずにとりあえず名前を呼んだ。美佳は人差し指を唇と鼻の頭にあててロウバァさんに向かって’しー’と言っていた。

 しばらく硬直していたがオリバーさんが声をかけたことにより我に返ったようだ。


「あら、坊やが手伝いかい。まだ子供じゃないか。結構大変だけど大丈夫かい」

「できる限り頑張りたいと思います」

「そうかい。じゃぁついておいで」


 案内されて入ったのは店の隣の建物だ。草の束が一塊になっておいてあるほかは特に何もない、2階を見てみたいが今はそれどころではない。ついてきた美佳と俺の関係がわからないのかロウバァさんが美佳に話しかける。


「せ、精霊様が何故このような街へ?」

『シン君と生活してます。生まれてまだ少ししか経ってないので情報収集中です』

「そうですか。いつか私の故郷も案内させていただきますね。それとシン?この子供ですか。私はエルフのロウバァだ。ここで薬を作っているよ。君は精霊様が見えているのかい?」

「シンです。よろしくお願いします。一応見えていて話もできます」

「そうかい。精霊さまに見守られてるなんて恵まれてるねぇ。子供なのに冒険者やってるのにも何か理由があるのかな?あまり詮索はしないけれども頑張るんだよ。精霊様を困らせるようなことはしないようにね」

「ありがとうございます。絶対にしません」

「そういえば精霊様はコーシー様には会いま」

『あ!!会いましたよ。色々お話聞きましたがその話はなしで』


 ロオバァの話に食い気味に答えてたが後半は何をいっているのか聞き取れなかった。


「様?」

『シン君は気にしなくていいよ。忘れて仕事しよう!』

「まぁ、いいか。ロウバァさん僕は何をすればいいのですか?傷薬を作るって聞いてきたんですが』





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