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無力を知っている転生者の日常  作者: ゴミ屋敷
1章 異世界で生活していく為に
13/72

13 踏まれてもただじゃ起きない

 今日は美佳の手を借りずに鐘の音で起きれた。ぐっすり8時間以上寝れた。ジャージの効果だろうか昨日もほとんど意識しなかったが背中の傷がまったく痛まない。包帯はまだ外さないがもしかしたら治っているかもしれない。

 ギルドに行き昨日と同じように依頼を受ける。ギルドからの手紙は依頼料に関する通知だけでなくその他色々な理由があるらしい。今日は商業ギルドに配達を頼まれた。近いしたった一通を頼む必要があるのだろうか。

 美佳が調べて教えてくれたのだが、商業ギルドは主に目に見えないものを扱っているらしい。土地の所有権の管理、出店もその土地の所有者にほんの少し手数料を払うらしくその管理。あとは新しい料理のレシピや道具のレシピを買い取ってくれるらしい。常識不足の俺にはありがたい情報だ。

 

 

「今日も皿洗いの依頼受けるんだろ?二度手間になるし今受けちまうか」


 依頼が終わり報酬をもらったところでピエールさんが話しかけてきた。


「いいんですか?確か依頼受けられる時間は朝の鐘が鳴ってからだったともうんですけど」

「言っただろ。指名依頼もらってると融通が利くようになるって」

「そういうことでしたらお願いします」


(たくさんもらってると融通がっていう話だったと持ったけどいいのかなぁ)

 そんなことを考えつつもギルドカードを出して依頼を受けた。

 指名依頼は評価がなく達成が失敗からしい。ちなみにポイントは4ポイントもらえる。


 宿に戻り朝食をゆっくり食べてから店に向かった。今日は9時くらいから始められそうだ。

 

 店に着くとネイピアさんがみんなを集めて話していた。ミーティングだろうかと思ったがどうやら昨日の貴族の話らしい。


「皆、聞いてくれ。昨日ソースのレシピを俺の独断で商業ギルドに売ってきた。なのでほかの店で同じ完成度やもしかしたらうちのより完成度の高いソースが出てくるとおもう。相談もせずに勝手なことをしてすまない」

「気にしないでください。どうせまたあの貴族のせいですよね。ここの土地を買い取るまでの我慢すればいいんです。地道にがんばりましょう」

「そうです。また新しいソースを考えればいいんです」


(皆、すごい団結力だな。病欠で人が足りないとはいえ、俺はここに入っていっていいのだろうか……)

 俺が入れずに入口のところで止まっているとネイピアさんと目があった。しかたがないので中に入る。


「お、シンじゃねぇか、昨日より早いんだな。今日もよろしく頼むぜ」

「はい。わざわざ指名依頼にしてもらってありがとうございます。その分しっかり頑張ります」

「おう、じゃぁ昨日の残りからローレンツと始めてくれ」

「了解です」


 その日は何事もなく終えた。指名依頼はもらえる金額が少し多いらしく20時までの11時間働いて銀貨1枚大銅貨2枚銅貨5枚だった。その日は少し慣れて耐えられたのか宿でご飯を食べてからねた。

(よく日本にいた時に耳にしていた労働基準法とはなんだったのだろうか。いや、飲食はきついって言ってたか)


 次の日もしっかりと起きてギルドの依頼を済ませた後、店に来ていた。手紙の配達先は大きな宿だったが俺にはすで良い宿に泊まってるから特によく見なかった。


 2日目と同じように残っている食器を洗っていると下準備を終えたネイピアさんは客来るまでは暇ということで俺のところに会話をしに来た。


「相変わらずきれいに拭くな。ローレンツもきれいに拭く方だがたいてい最初の方は皿の裏とかに油のぬめりが残ってたりするんだぜ。冒険者たちも気にしないしな」

「ありがとうございます。できることは少ないのでこのくらいはしっかりやりたいんです」

「殊勝な心がけだ。シンは料理とかはするのか?」

「はぁしたことはありますが、客に出せるほど物は作れないと思います」

「そうかそうか。じゃぁ三日連続でローレンツってのもなんだし今日の賄いを作ってみないか」

「え?僕が作ってもいいのですか?おいしく作れないかもしれませんし……」

「気にするな。使っていい食材はローレンツに聞いてくれ。ローレンツ、シンを手伝ってやってくれ。それと肉は昨日の鶏の肉を全部使ってくれ。」

「わかりました。じゃあシン君昼まで頑張ろう」

「はい」


 だんだんと入って来る客の量が多くなり忙しくなったところでネイピアさんは厨房に戻った。昨日より慣れたおかげか店内を見渡す余裕ができた。見た目での判断だが客層は冒険者5に対して平民や商人が5だ。貴族はほとんどいない。冒険者とその他の人口割合を考えると客は冒険者が多いのだろう。

 そんなこんなでピークも乗り切り洗う食器の残りも少なくなってきた頃午後の鐘が鳴り俺は今、ローレンツさんに使えるよく食材の説明を受けていた。

 肉は例の鶏肉以外は使わないでほしいとのこと。魔物の肉は鳥や牛、豚の肉に比べて少し高価からしい。パンと米はどちらもたくさんあるのでどちらでもいいらしい。賄いはすぐにすぐ食べれるものということでパンの割合が多いらしいが。野菜も使いすぎなければどれをつかってもいいそうだ。他は塩、砂糖、酢、油、ケチャップソース、特に油と酢はたくさんあるらしい。


 さて何を作ろうか。


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