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無力を知っている転生者の日常  作者: ゴミ屋敷
1章 異世界で生活していく為に
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10 社会人になった気分

 細い道を抜けてギルド正面の道に出ると東門広場にある掲示板の回りに人だかりが出ていた。


『シン君すごいよー。昨日のギルドより人がいる。合格発表みたーい』

『確かにすごい人だな。まだ朝早いのに300人くらいはいるんじゃないのか』

『でもランクに偏りあるみたいだよ。DからEのところに人が集まってるね』

『さっきに依頼張った時に見ただろ。新しい依頼は一番高いランクのでもCでほとんどがDからFだった。Gランクの依頼なんてなっかたしな。多分ここにいる人たちは日銭稼ぎに来てるんだろう。他の冒険者はどうやって稼いでるかわからないけど……まぁ、Eランクになった時に教えてくれるでしょ』


 そういいつつ掲示板の全ランク対象の依頼が張ってあるところまで来た。そもそもGランクの依頼コーナーなんて無くかわりに一番端には街から出ない雑用依頼が張ってあった。常時募集の依頼から期限がある依頼まである。実はさっき自分で張った時に出来そうな依頼を見ておいたのだ。何人か冒険者と思われる人がいたが紙を取ってどこかに行ってしまった。お目当ての依頼た取られて買ったらしくまだ張ってあった。その紙には依頼のランクと3行の説明がかかれていた。


[Gランク/皿洗い募集/1時間当たり銅貨9枚/昼の鐘、夜の鐘の前後1時間は大銅貨1枚と銅貨3枚]


 そう皿洗いである。バイトの定番と言えばレジ、飲食だろう。まぁ学生時代は部活で忙しかったので中学生の時の職場体験以外では経験はないのだが……。

(まぁ、ほぼ自炊状態だったし皿洗いくらいなら大丈夫だろう)

 俺は依頼を取るとギルドに入っていった。ギルドの中はすさまじいことになっていた。差はあるものの冒険者用の受付7つすべてに30人近くの人が並んでいて受付の人がすごい勢いで仕事をしている。俺もいつかこれに並ぶようになるのか。俺は人込みを避け右側のピエールさんが暇そうに座っている受付へと向かった。


「ピエールさん。先ほどぶりです。依頼受けたいんでこれお願いします」

「もう働くのか?結構走っただろうに働きものだな。さっきは急いでて依頼の受注の流れを教えられなかったから今から言うぞ。まずギルドカードと依頼のカウンターに出せ。で、受付の俺がカードのランクを確認してカードに記録する。今回は依頼主がいる依頼だから評価を書く紙を店に着いたら店主に渡せ。依頼が終えたら紙に記入してもらってここに戻ってこい。その時にこの依頼をもう一度張るか聞くのを忘れないようにな。と、まぁいろいろと通常依頼にも種類はあるが流れは大体こんな感じだ。じゃぁ行ってきな。場所は依頼書に書いてあるからわかるだろう」

「はい。がんばって皿洗いしてきます。わからなかったら戻ってきますね」


 笑いながらそう良いギルドをあとにした。俺はメイン通りにでると目的地に向けて歩き始めた。既に昨日の午後と同じくらい人がいるのでさすがに走れそうにない。とは言っても走る必要もなくすぐ着いたのだが。早朝の仕事で手紙を私に行った防具屋の目の前にある商業ギルドの隣ででっかく店を構えていた。

(確かにわかりやすい位置あるとは思ったけどかなり大手なのか)

 中に入るとすべてにテーブルクロスがかけられていたりと、すべて木でできている以外に日本のファミレスとの違いはあまりなかった。形式としてはカウンターで硬貨を受け取って料理を出すあたりどちらかというと学食に近いような気もする。まだそんなに客もいなくカウンターも手が空いてそうだったのでさっきまで客の相手をしていたノースリーブのシャツを着たおっさんに話しかけた。


「すみません。依頼を受けて来たのですが……」

「ん?あぁ、ちょっと待っててくれオーナー呼んでくるわ」


 おっさんが奥に行き厨房奥で椅子に座っている人に話けると恐らくオーナーだと思われる人は俺を見ながら歩いてきた。近くまで寄られるとよくわかるが30歳くらいに見えるがかなり厳つい顔をしてる。鍛冶屋にいる方がまだ場に合ってると思う。

(というよりこの世界に来てから厳ついおっさんばかり見かけるぞ。まぁ、冒険者とか料理とかだからしょうがないのかな。せめてカウンターの料理出す人ぐらい女性にすればいいのに……男しかいない)


「依頼を受けてくれたっていうのはお前か?まだ子供みたいだができるのか」

「はい。皿洗いくらいなら大丈夫だと思います」


(やっぱり誰の目から見ても子供なんだな……童顔とかは年が経つにつれてどうにかなるとしてもう少し肉つけないとなぁ)


「そうか。なら助かる。正直依頼出したはいいが誰も来ないと思ってたからな。俺はオーナーのネイピアだ。宜しく頼む。」

「宜しくおい願します。ネイピアさん。質問してもいいですか?」

「仕事の質問か。今から説明してやるぞ」

「いえ、仕事の内容も教えてほしいですが、先ほど誰も来ないと思っていたといっていたのは何でかなぁっと」


 俺は先ほど広場で誰もこの依頼に見向きもしなかったことを思い出して聞いてみた。


「ん?お前さんもしかして新人か?ギルドで依頼受けたんだからほかの冒険者の姿見ただろ?どうだった?」

「皆さん強そうでした」

「そうだろ。冒険者って言うのは大半が力自慢や魔法使いなんだよ。上級冒険者や魔法使いはこんな依頼受けなくてもたくさん稼いでるし、少し小遣い稼ぎをしたい中堅冒険者や下級冒険者は力自慢が多いからな皿洗いなんて性に合わないんだろうよ」

「じゃぁ何で依頼をだされたんですか?」

「期待はして無かったけど誰かくればいいなぁと思ってな。いや、昨日か見習いとかの何人かが同時に熱出して倒れてな。もう飯時が地獄だったんだよ。ほらお前さんもエプロン貸してやるからつけな。飯時になる前に少し教えてやるから慣れて置いた方がいいぞ」


 白いエプロンを渡されて奥まで進むと奥には10人位の料理人と見習と思われる青年がいた。ネイピアさんがみんなに紹介してくれた。俺が新人らしく、色々教えてくださいという挨拶をしたので良い印象を与えられたとおもう。

(見たことのない食材もいくつかあるけど見慣れた食べ物も多いな。いや、ただ単に俺が見たことがないだけか)


『ミカ、あれジャガイモだよな』

『うん、味は同じか藁からけど玉ねぎとか人参、ほかの野菜もいっぱいあるね』

『米に卵まであるぞ』

『肉は見ただけじゃ何の肉かわからないけど何種類もあるな』


 美佳と少し話しているとネイピアさんは俺に見習いの青年を紹介してくれた。


「こいつは見習いのローレンツだ。ローレンツ、昼のピークになる前に基本的なことを教えてやってくれ」

「ローレンツさん、今日はよろしくお願いします」


 こうして俺の実質の初依頼が始まろうといていた。


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