帰省〜ただいまとおかえり〜
久々に実家に帰る。前は……何時だったかな……1週間前だったかな……そんくらいだった気がする
でも、元気にしてるかな。久しぶりだからさ……心配していたのもあったし少し遠かったからギリギリになってしまった……
それに田舎だからのか電車で行くにもバスで行くにも……やっぱり時間は掛かる……少し長旅みたいになったけど今回も安全に帰れた
少し歩くと懐かしい風景が見えていて、流石に1週間くらいだと余り変わってないけど……変わらないといい景色が続き少しだけ懐かしさを……時間を見るともう少しで5時……
出たのが朝だったから……やっぱり遠いなと実感する。でも、帰らないと心配するから……
「変わってないね……」
少し前に来たのに……帰ってきたと代わりしない実感……鍵を手に鍵穴へと
カチリ
と、鍵が開く音が聞こえて……いい加減変えたら良いのにと思いながらも扉を開ける。1週間くらい前にも言った気がするのに……頑なに変えようとしない……心配するけど……田舎ならではだと思う……
パタパタパタ
と、スリッパを履いて駆け足みたいな音が聞こえてきて、見るとお母さんだった
「お帰り。ギリギリだったね」
「うん。ギリギリだった。でもちゃんと間に合った」
「そう」
そう言って歩いていく後ろ姿を見て、私は安心して中へと入った。戸締りはちゃんとしてリビングに行くとお父さんが居た。相変わらず新聞を見ている
「ただいま」
「お帰り。もうすぐご飯らしいから早く着替えてこい。別に服は部屋着じゃなくても良いぞ」
私は少しだけ笑みを浮かべた
「少しだけなら部屋着でも大丈夫。直ぐに出る……という訳じゃないし」
「……」
お父さんは黙ってしまった。恥ずかしいのかな……?。部屋に行くと変わってなく掃除も行き届いてる。それにお菓子なのかな?。置いてあるから……何時でもかな?
手に取って食べつつ着替えた。流石に疲れたから眠たいけど……今日は夜更かしのつもりだったし……少しでも長く居たいから、頑張るかな
そのままリビングに行くと既に3人分のご飯が並んでいて
「ご飯食べるよね?」
「うん」
何時もと同じ適量のご飯を入れてくれて食べる。美味しいけど……お母さんも嬉しいのか一杯出してくるから……結局お腹いっぱいになる
少し残してしまったけど小袋に残してしまったご飯を入れてくれて持って帰れる様にしてくれた
私はお父さんの横に居るけど……相変わらず新聞を読んでいて目を合わせてくれないから覗き込むと少しだけ悲しげな顔をしていた
私は新聞を揺らして
「少し話そー」
そう言うとお父さんは少しだけビックリしていたけど
「そうだな。直ぐに居なくなるとかないからか……元気だったか?」
「元気元気。あっでねでね!」
私はお父さんと一杯話をした。たわいもない話、楽しかった事……少し言えなかった事。全部話した
本当は駄目だけど、でも、また帰れるから私はその為のお土産話を沢山話す。暫く帰れ無さそうだし……下手したら年に1回になるかもしれない
だからこの時だけは一杯……話したい事を話した
だけど時間を見るともう直ぐ日を跨ぐ時間まで来ていて、少しだけ部屋の方を見てからお父さんに
「もう帰らないと。ごめんね」
「気をつけろよ。迎えは来るんだろ?」
「その予定。信用出来るから安心して」
私は玄関に向かうとお母さんが来て
「忘れ物。ほら、食べってて」
ご飯の残り物を受け取って私は
「ありがとう。じゃ、行ってきます」
少しだけ寂しく感じながら読んでいた人が来たのを見てゆっくりと玄関を開けて
「次は多分……2ヶ月くらい?。かな……また一杯話をするから。元気で居て」
それだけ言って私は玄関を閉じた
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閉じた玄関を見ていた母親。母親は少しして時間を見て少しだけ悲しげに
「……お父さん。行きましたよ」
「……そうか……」
「恥ずかしいからって……ずっと新聞を読むのは駄目ですよ。2ヶ月くらいらしいですから……」
「そうだな……居なくなって……もう49日だもんな……」
「……」
仏壇のおりんを鳴らしていた。線香が炊かれていて、食べ残していたご飯がそのまま置かれてる。まだ手をつけてないご飯を
「元気だったかな……」
「元気ですよ。きっと……見えないのがこれ程辛いとは思いませんよ……」
「そうだな……娘を見れないのも……」
「美緒は変わらないはずよ」
そう言って写真に写る少女の姿。笑みを浮かべていて、楽しそうにしてる写真だった
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2ヶ月経った頃に定期的なお墓参りをする夫婦の姿。夫婦はお墓の掃除とかをして華を添える
その時に風が舞うと少女が歩いてくる。その時に夫婦は少しだけ何かを感じたのか……少しだけ笑みと涙を流していて
「おかえり」
「ただいま。お父さん、お母さん。来てくれてありがとう……遠かったね」
そう言って少し涙を流してる夫婦を見て、離れたから見ていた住職が箒を掃きながら
「次の帰省は百日ですね……また再会出来て良かったです。次は1年後でしょうか……」
そう言って微笑みながらも少しだけ寂しそうにそう呟いていた




