表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
忘れたくないもの  作者: ハヤシ
3/3

仲間

彼の先輩で池田さんという人が居た。

初めて会った飲み会の時も、池田さんと一緒。

いつも2人はつるんでいて、

週末のハーレーの旅も、2人で楽しそうに出かけていた。


楽しそうにバイクの話や、行った先々の話をしている2人を

みるのが、とても好きだった。


池田さんはとても穏やかな人で、私にも優しく接してくれた。


日曜日は必ず、彼は池田さんと2人で出掛けてしまう。

私は、どこへも行けずにひたすら、彼からのメールを待つ。


夕方、近くまで帰って来た所で、

「今、〇〇だから、後何分位で着くけど、一緒に夜ご飯どう?」

という連絡。


そして、そのまま、池田さんを含めて3人で食事。


そんな日曜日が当たり前になっていった。


今でこそ、高速道路はバイクは二人乗り解禁。

でも当時は、二人乗りは出来なかったから、

自分も連れて行ってなんて言えない。

その上、2人で好きなように、バイクで走ってるの時間が

好きなんだなって感じてたから、その時間を邪魔したくなかった。


ちょっとした連休があると、2人はテントや寝袋を持って、

長距離で出掛ける。

その間、置いてけぼりにされているような寂しい気持ち。

今頃、どこかな・・・?

なんていつもいつも考えて。

(今、〇〇県で美味しいうどんを食べてるよー)とか、

(池田さんと一生懸命、お土産選んだから楽しみにしてて!)

っていうメールの文字を、何度も何度も繰り返し見ては、

バイクにまたがる彼に思いを馳せてた。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ