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かわいい訪問者

引っ越しして店を開く。

実家にいればもう少しお金貯められたかな・・。

少し思うところだけど。

今家を出るタイミングだったのかもしれない。


「う~ん。」

俺は店の品ぞろえで悩んでいた。


そうだ!

冒険者が欲しがるものにしよう。

あれこれ買い揃えるって聞いたからな。

でも、女の子向けの可愛いものは外さないっと。


店の内装はそのままに、変えるところは自作してテーブルを作ってみたりした。

お金をかけないようにしないとな。

引っ越してきてから一か月が経った。


とりあえず形にはなったかな。

オープンは3日後。

今日はもう休もう。


コンコン


あれ?まだオープンしてないのに・・誰だろう。

扉を開けると・・可愛らしい女の子だった。


「ロココさん?どうしてここに・・。」


「貴方こそどうしてここにいるの?あのお店にはもういないっていうし・・。」


可愛い瞳でにらまれた。


「貴方に会いたくて、いつもあの雑貨屋さんに行っていたのに・・。あれから一か月経って、いてもいられなくなって・・・。」


「お姉様方に聞いて訪ねてきたんです!」

ロココさんは顔を真っ赤にしている。

目もうるんでいる。


「それって・・もしかして・・。」

俺は顔が熱くなった。

気持ちが嬉しい。


「良かったら中へどうぞ。立ち話もなんだし。」

俺は彼女を中へ招き入れた。


彼女は店内を見渡した。

「わぁ!綺麗・・・。」

「ありがとう。嬉しいよ。」

内装はこだわって作った。

上品に感じるように色とかにもこだわった。


奥に入ると小部屋があって商談スペースがある。


「ここなら座れるからどうぞ。」


「紅茶は好きかな?」

コクンと彼女はうなずいた。


お客様用でクッキーを買っておいてよかった。

小皿にクッキーを載せて、カップに紅茶を注ぐ。


「どうぞ。」


「美味しい・・。」


不思議な感覚だった。

隣町まで徒歩で一日はかかる。

わざわざ俺に会いに来てくれるなんて。

最近忙しくて、正直彼女の事は忘れていた。


「それにしてもわざわざ来てくれるなんて・・大変だったでしょう。」


「・・馬車で来たので、少し疲れました・・でも大丈夫です。」


落ち着いて見ると、ロココさんはお店で見たラフな様子と違い可愛い花柄のワンピースだった。

白いつばの大きな帽子を持っている。

上品なお嬢様って雰囲気だ。


「良いものがありますよ。」


ふと思いついて、俺は奥の棚に仕舞ってある小瓶を取り出した。

「疲労回復には・・うちの商品ですけどね。良かったら飲んでください。」


首を傾げる彼女


「疲労回復のポーションですよ。最近作ったものですが。」


瓶のふたを開けるとハーブの爽やかな香りが漂う。

「変なものじゃないから大丈夫。」


意を決した彼女は液体を飲み干した。


「ふう~。あら?」


じわじわと効果がでる薬だ。

「元気になったような気が・・します。」


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