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【第1章完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。  作者: 鳥山正人


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40話

サーベルウルフの素材採取は上手くいった。


次はサンダーラムの素材採取。


雷の子羊とも言われるサンダーラムは召喚魔法でも呼び出す事が出来るモンスターで、メェーという鳴き声とともに雷を身にまとい回転攻撃する姿がかわいいモンスター。


サンダーラムは1人でも倒せるモンスターだが、サンダーラムが成長したサンダームートンは恐ろしいモンスター。


サンダーラムの雷攻撃は状態異常がいやらしい攻撃だが、サンダームートンの雷攻撃は対策をきちんとしていなければ即死の攻撃。


でもこのサンダームートンから採取出来る雷角が後で必要なアイテムでもある。


ちなみにサンダーラムの方にはこの角がないため採取は出来ないので皮の採取だけになる。


サンダーラムの生息地はサーベルウルフ達がいるオオカミダンジョンより奥に行ったところにある山にいる。


サーベルウルフ達の討伐が早く終わって山にメリーさんと向かったが着いた時には昼過ぎになっていた。


「サンダーラムもサーベルウルフと同じように首を狙ってもらえると助かります」


「わかりました。サンダームートンは倒さなくても大丈夫かしら?」


「えっ、メリーさんは1人で倒せるんですか?」


「まぁ、サンダーラム対策きちんとして来たからサンダームートンにも対応できるわよ。この武器なら1人でも多分大丈夫だと思う」


「それならサンダームートンの雷角が欲しいです。サンダームートンの毛皮は別に大丈夫ですのでサンダームートンは無理して首狙いじゃなくても大丈夫です」


「了解。じゃあまずはサンダーラムの方から行くよ」


メリーさんと一緒にサンダーラムの近くに移動。


「もし危なくなったらこれ使ってください」


ボクはメリーさんに最高品質のHPポーションとMPポーションを手渡した。


「えっ、最高品質のポーションって何?」


あっ、しまった。リュウイチさんやコジロウさん達には見せてたけど、メリーさんにはまだ最高品質のポーションは見せてなかったんだ。


「これがあったら余裕とまではいかないけどサンダームートンは大丈夫よ。ありがとうね」


「頑張ってください」


「了解。じゃあサンダーラムは速攻で行くよ。S8、S1、S2」


メリーさんの身体とアダマンデスソードが光り輝き、アダマンデスソードには炎のエフェクトが現れた。


ハァッ


サンダーラムは何をする事も出来ずに首はストンと転げ落ちた。


「お見事です」


「ありがとう。じゃあ私もハヤトくんのお仕事の採取作業をちょっと見ててもいいかしら?こういうのちゃんと見た事ないんだよね」


えっ、ボク見られてるとめちゃくちゃ緊張するタイプなんですけど、この流れで断れないよな。


「あっ、はい」


少し時間が経ってサンダーラムから採取出来るようになった。


「一点集中スキル・オン」

「剥ぎ取り採取作業・開始」


サンダーラムの身体に並んだ輝く点と生産の女神の加護による矢印が見えてきた。


「よし、この角度で並んだ点にアダマンタイトのナイフを入れていけばいいんだな」


サンダーラムの身体にアダマンタイトのナイフを入れていき、皮を剥いでいく。


「剥ぎ取り採取作業・終了」

「一点集中スキル・オフ」

「よし、上手くいったぞ」


品質は・・・


品質を見ようとすると眩しく光り輝く女神アテナのエフェクトが現れた。


サンダーラムの毛皮、100%の神品質。


「よし、完璧だ」


「すごい!!神品質だと女神アテナのエフェクトが出るんだ。すごい、すごい」


集中しすぎててメリーさんの事をすっかり忘れてた。でも褒められるのはなんだか嬉しいな。


「じゃあ次はサンダームートンね。実は私ね、一回でいいからポーションガブ飲みスタイルってやってみたかったんだよね」


「S8、S1、S2」


メリーさんの身体とアダマンデスソードが光り輝き、アダマンデスソードには炎のエフェクトが現れた。


「続いてはS9」


メリーさんの身体全体に水のエフェクトが現れた。


これは水魔法の防御だ。サンダームートンの雷は魔法防御じゃないと防げない。アダマンデスソードの限界突破30%の効果もあるからいつもより防御力も上がってるはず。


「次はS3、S4、S5」


メリーさんの身体全身が黄金色に輝き出す。


これは強身スキルのパワーアップ、ディフェンスアップ、スピードアップを個別で使ったやつだ。ダブル掛けはかなり強力だけどMP消費がエグい事になるからよっぽどのモンスター相手じゃないと赤字確定の技。


「最後にMPポーション飲んで準備完了。それじゃあ行ってきます」


ここからメリーさんの動きは尋常じゃない動きを見せた。


サンダームートンを一撃で倒すという事はなかったものの、サンダームートンの直接攻撃には当たらず、魔法攻撃は受けてもすぐに最高品質のHPポーションガブ飲みで回復。


バフ掛けしたスキルの効果が切れれば、すぐにスキルを使い、最高品質のMPポーションガブ飲みで回復。


それでいてきちんと雷角には攻撃を当てずに身体だけに攻撃を与えていく。


そんな攻防が続き、やがてサンダームートンは動かなくなった。


「ポーションガブ飲みスタイルはやっぱり楽でいいわ。お望み通り雷角には攻撃当ててないからね」


「あ、ありがとうございます。メリーさんの動き凄かったです」


鮮やかな動きに見とれてしまっていてボーっとしてしまっていた。


サンダームートンの身体をよく見ると雷角は無傷だったけど毛皮の方は使い物にならなさそうなレベルだったため、雷角の採取だけにする事にした。


「一点集中スキル・オン」

「剥ぎ取り採取作業・開始」


サンダームートンの身体に並んだ輝く点と矢印が見えてきた。


「まずは首を切り離して皮を剥ぐ」


サンダームートンの首にアダマンタイトのナイフを入れていき、皮を剥いでいく。


「次は雷角を切り離す」


アダマンタイトのナイフを当てても採取出来そうになかったため、ミスリルのハンマーとポンチを取り出して雷角のつけ根にある輝く点にポンチを当てて雷角を切り離した。


「剥ぎ取り採取作業・終了」

「一点集中スキル・オフ」

「よし、上手くいったぞ」


品質は・・・


品質を見ようとすると眩しく光り輝く女神アテナのエフェクトが現れた。


サンダームートンの雷角、100%の神品質。


「よし、完璧だ」


「見事な手捌きね。それにアダマンタイトのナイフだけじゃなくて、ミスリルのハンマーとポンチも使って剥ぎ取り採取するんだね。これがトップの生産職の仕事なんだね」


えっ、ボクがトップの生産職・・・


「どうしたの?私何か変な事言った?」


「あっ、いえ、トップの生産職って言われてちょっと戸惑ってました」


「すごい仕事見せてもらったから、素で褒めちゃった。でもこれでおあいこだよ」


おあいこ・・・あー、ボクもたしかにメリーさんの事を褒めていた。褒められると嬉しいもんだね。そしてこんなに褒められると好きになりそうになってしまう・・・


でもこんなボクがメリーさんの事を好きになってもメリーさんが困ってしまうよね。


「じゃあそろそろ帰りましょうか」


「今日はお疲れ様でした」


ボクとメリーさんは帰還アイテムを使い、チカクの街に戻った。







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