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【第1章完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。  作者: 鳥山正人


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25/55

25話

次の日、ボクは魔法キャラのサブキャラクターを作ってみた。


このゲームでのキャラクターの姿は現実世界の姿を反映するようになっている。


これはVRゲーム上でも犯罪行為をしないようにするためでもある。


現代ではVR空間で生活するのが当たり前にもなっているので、現実世界でも仮想世界でも同じ姿をした方が混乱が少ないためにこのような仕様になっているみたい。


だからキャラクターメイキングでは髪型を変えるくらいしか出来ない。


顔を変えたい場合は課金アイテムで整形するのだ。もちろん課金アイテムは現実世界で整形するのと同じくらいのお金がかかる。


現実世界で大手の芸能事務所に所属している人はワザとブサイクに整形して、ゲームでは普通の一般人として活動している人もいるみたい。


こういうのは仮想世界だからこそ出来る事なんだよね。


だから基本的にはバリドルの人は現実世界でも綺麗な人。


「縁があって知り合ったアイナさんにはもっと有名になって欲しいな。ボクがプロデュースして上げたいっていうのは行き過ぎた考えだけど、手助け出来る事はしたい」


ボクが出来る事といえば装備品の援助。


でもただ装備品を渡して、これ使ってくださいというやり方だと多分ダメ。


ノーデスの称号を授かるくらいだから、アイナさんはきっとこのゲームをきちんとやれていないプレイヤー。


現実世界での活動とバーチャルリアルアイドルとしての活動が忙しくてゲームをきちんと出来ていない可能性が高いと思う。


このゲームでリアルマネートレードが出来ると言っても、売れていないアイドルの人からしたらそれはアイドルの活動費に消えていくだけで、現実世界でも仕事をして生活していると思う。


バーチャルリアルアイドルとして成功したいなら、このゲームで有名になって売れるのが1番いい。


ボクが作った装備品を援助して、それをアイナさんが動画配信サービスを使って配信すれば、アイナさんはきっと有名になれる。


だけどアイナさんが装備品の動画配信で装備の使い方を理解していなければ、グダグダな配信になるからそこはきちんとしないといけないところ。


装備を作ったボクが有効な使い方を教える事が出来るのが1番だと思う。


だからボクは魔法キャラのサブキャラクターを作ってみた。


このゲームはプレイヤーにもレベルはない。


スキルレベルというのはあるけど、戦闘職のスキルレベルはMAXになってるのが基本。


生産スキルはMAXになるまで4カ月かかる。だからボクは3つの生産スキルがMAXになるまで1年かかった。


戦闘スキルは1つ上げるのに1時間もあればMAXになる。スキルは5つしか持てないから防御系スキルを除いた4つのスキルをMAXにするまで4時間。


戦闘職の人は基本的に始まりの街で4時間過ごしてスキルを全部MAXにしてから、始まりの街を出て行くのが普通。


ボクは今スキルレベルをMAXにして、まだ始まりの街にいる。


戦闘職のスキルは基本的にMAXだと数値が2倍になるという単純なモノ。


魔法職でいうなら、魔法スキルと集中スキルを持っていると2×2の4倍の威力で魔法攻撃が出来る。


ボクが今回サブキャラクターを作ったスキル構成はこうだ。


魔法スキル

集中スキル

神聖魔法スキル

召喚魔法スキル

魔装スキル


純魔法使いキャラって感じ。


神聖魔法と暗黒魔法は同時にスキルセットできない仕様だからどちらにするか迷ったけど、アイドルになりたいアイナさんの事を考えると暗黒魔法のキャラより神聖魔法のキャラの方が合っていると思うから神聖魔法にしてみた。


でも暗黒魔法も有能な魔法があるから暗黒魔法も捨てがたい。


どうしよう。


ってダメだ、ダメだ。


始まりの街から出れない症候群。ボクの悪いクセだ。


ネットで情報見ながら有能なスキル構成を考えながら、始まりの街であーだこーだ言いながら、いろいろスキルを替えて試して冒険に出ない人。


それが始まりの街から出れない症候群。


特にこのゲームではレベルがない仕様だから、いい武器があればそれに合わせてスキル構成を変えて冒険に出た方が楽しくゲームが出来る。


サブキャラクターはメインキャラとお金やマイハウスや倉庫は共有。


戦闘職ならサブキャラクター作っても4時間あればスキルMAXになるゲームだから自由に楽しめる。


剣盾で行くならこのスキル構成がいい。槍使いならこのスキル構成がいい。二刀流斧ならこのスキル構成がいい。


課金アイテムでスキル構成を変えれるけど、戦闘職の人は課金アイテムを使うよりキャラクターを作り直した方がいい仕様でもある。


デスペナルティもないし、何度もキャラを作り直し可能なゲーム。


このゲームの1番の売りでもあるが、実はこのシステムはもっと奥が深いのではないかと最近になって思い始めた。


それはノーデスの称号や生産マスターで女神の加護が付いた装備を作れるようになったからだ。


このゲームは死ねば死ぬほどスローモーションシステムでゲームはイージーモードになっていく。


でもスローモーションシステムは装備品の女神の加護で置き換わる。


そうなると重要なのはノーデスの称号。今度は1度も死ねないハードモードのゲームになる。


隠しボス的な存在のフェンリルはボスエリアに入るとどんなに強い人でも即死亡のボス。


おそらく敵がノンアクティブになるノーデスの称号がなければ、戦う事すら出来ないボス。


もう少しするとこのゲームをほとんど楽しんでいないログインしかしていない人達がノーデスの称号を授かると思う。


そしてそのタイミングでボクは女神の加護を持つ武器をマーケットに出していく。


そうなるとノーデスの称号の意味を理解して、トップランカー達は今度は死なないように戦うようになっていくだろう。


そういう意味では今1番のトップを走るのはノーデスの称号を持つアイナさん。


1度も死ねないハードモードのゲームを生産職としてボクが導く人になる。


そして彼女も出来てっていうのが理想的な展開だ。


だからボクは頑張る・・・


ってこんな事考えてないで、そろそろ百火珠真珠の杖の威力を試してみよう。









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