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【第1章完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。  作者: 鳥山正人


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18話

プラチリルを採取出来るポイントに到着。


辺りを見渡すと観光に来てる人もいれば、話をしながら試行錯誤をしてる人もいる。


「どこかで隙を見つけて採取するのも難しそうだな」


とりあえず観光ですって感じで辺りをウロウロしていると視線を感じる事に気づいた。


「なんか綺麗な人がこっち見てる」


ボッチのボクを見てるって思うのは自意識過剰が過ぎるな。


「どうしたらプラチリルを採取出来るかな・・・」


[山下アイナ様より、フレンド申請が届きました]


「え、誰?」


視線を送ってきてた綺麗な女性がニコッとして、こっち見てる。


なんだろ、怖いな。拒否したら、したでなんかされそうな怖さもある。


どうしよう・・・


って思ったら近づいてきた。


ヤバい、どうしよう。帰還アイテムで帰る?


でもボクのストーカーなら逃げ切れないよな。


っていうかボクのストーカーって考え方が自意識過剰なんだよ。


「三上ハヤトさんですよね。私、あなたの秘密知っています。ここでは目立つ話なのでフレンドチャットで話しませんか」


ひ、秘密を知っている・・・


この間、ゲーム内で立ちションしてたの見られてて、脅しをかけてきているのだろうか。


イヤ、そんな脅しするくらいならすぐに通報してフレンド登録の申請なんてしてこないだろう。


とりあえず一度話をしてみよう。


「わかりました」


ちなみにボクにとって初めてのフレンドになる人だというのは秘密にしておこう。


「じゃあフレチャ開きますね」


~~~

「まず自己紹介から。私は山下アイナ、バーチャルリアルアイドル、バリドルやってます」


綺麗な人だもんね。


「ボクは三上ハヤトです」


「よろしくね。で、さっそく本題だけど、ハヤトくんはノーデスの称号持ってる人だよね。私もノーデスの称号持ってて、この前、ミスリルの採取するところ見てたの」


まさか自分と同じノーデスの称号を持ってる人がいて、その人に見られているとは思ってもみなかった。


でもそんな人がボクに何の用があるんだろ・・・


「もしかして、神品質の銀狼の剣もハヤトくんだったりする?」


バ、バレてる。


・・・


「ねぇ、返事くらい返してよ。少しハヤトくんの行動見てたんだけど、キミはあんまり目立ちたくないタイプの人?」


「は、はい」


「そこで提案があるんだけど、いいかな?」


提案?お金ならボク持ってないです。


あっ、今なら少しあるけど、このお金も使い道を考えているお金なので手をつけたくないお金です。ごめんなさい。


「て、提案とは?」


「もし、プラチリルを採取しようと思ってるなら、初めて採取した人の名誉を私に譲ってほしいの」


目立ちたくないボクにとって、なんて都合のいいタイミングだ。


「なんでですか?」


「私、バリドルやってると言っても売れていないバリドルで、ここら辺で一気に人気が出る事したいなって思ってた時にノーデスの称号授かったのよ。でもこの称号って一度死んだらアウトでしょ。調子こいて戦闘で派手な立ち回りして、死んだらそこで終わり。だからどうしたらいいか悩んでたのよ。そこにキミが現れた」


アイナさんのこの感じだと戦闘もしてるから、生産マスターのスキル構成にはしてないはず。


だからボクに声をかけてきたのか。


「そして、神品質の武器がオークションにかけられたって話を聞いた時にきっとハヤトくんが何かやったのかなって思ったの。私生産系はよくわからないけど、勘だけはよく当たるの」


ズバリその通りです。


「で、後をつけたらプラチリルの採取ポイントに来てウロウロしてるから、プラチリルの採取方法はわかってるけど、目立ちたくないからどうしようか悩んでるとみて、今がチャンスと思って声かけたのよ」


アイナさんは勘が鋭いというか洞察力がすごいよ。


「もちろんプラチリル鉱石はハヤトくんに上げるよ。私は採取スキルも鍛冶スキルも持ってないからあっても売るだけだし」


それならボクにデメリットはない。


「じゃあその提案でよろしくお願いします」


「ちなみにどうやって採取するの?」


「ミスリルのハンマーとポンチを使います。その道具はお貸ししますね」


「了解です」


「じゃあ採取お願いします」


~~~

ボクは近くに誰もいない採取ポイントから少し離れたところでアイナさんにミスリルのハンマーとポンチを手渡した。


「採取したものと道具は後でフレンドトレードに出しておくからね」


「わ、わかりました」


「さて大立ち回りと行ってきます」


「い、いってらっしゃいませ」


「はーい」


アイナさんがプラチリルを初めて採取した人になって喜ぶ姿を見て、ボクもなんだか嬉しくなってた。









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