15話
最高品質のミスリルインゴットが出来た。
それを使ってミスリルのハンマーとミスリルのポンチを製作といきたいところだが、足りない材料がある。
ミスリルのハンマーとポンチを作るには、ハンマーの持ち手になる部分やポンチの軸になる部分が必要。
軸となるのは銀との相性がバッチリのサーベルウルフの牙。もちろん新しい銀と言われるミスリルとの相性もバッチリ。
ハンマーとポンチを作るのにサーベルウルフの牙が1本必要。1本を半分に分けて、ハンマーとポンチを作る。
「さすがに次も最高品質の銀とのトレードっていうのは使えないだろう。となると、やっぱり神品質の銀狼の剣を売るしかないみたいだな」
神品質の武器は一度もマーケットには流れていないため、オークションをやったところで正しい値段がつくのかも不明。
「でも値段次第ではランクの高いマイハウスも期待できるな」
マイハウスはランクによって出来る事も違ってくる。
50万リンでプレハブ小屋サイズのマイハウス。生産設備は置けるが、それ以外はほとんど何も出来る事はない。自分のスペースが欲しい人用のマイハウス。
200万リンで2LDKの平家の一軒家サイズ。生産設備の他に料理も出来るし、地下に自宅倉庫も設置できる。
今のボクは商業ギルドの倉庫に普段持てない物は入れている。商業ギルドの倉庫に入る量は無制限で入れる事が出来る仕様。
1000万リンで2LDKの平家の一軒家サイズのマイハウスに庭が付く。庭付きになると農業生産とペット飼育が可能になる。
農業生産は早くやってみたいところだが、なかなか手が届かない存在。
ペットにはいろいろ種類があって、高速移動用のペットをはじめ、戦闘補助用のペットもいれば、運搬補助用のペットもいる。
ペット持ちのプレイヤーは1000万リンを稼ぐ事が出来た証でもあるので、これを目標にする人も多い。
ここから上のランクは豪邸仕様で自由にカスタマイズ出来る用になっているから、ボク的にはあまり魅力を感じない。
「吉と出るか凶と出るか、オークショントレードを開始だ」
「ステータスオープン」
両手の指をL字に開いて、ピンチアウトの動きをする。
ステータス画面を開き、アイテム画面に移る。
そして倉庫のアイテムから神品質の銀狼の剣を選択し、トレードを選択し、オークショントレードを選択する。
「出品者は非開示で、終了時間は・・・明日でいいか。開始値段は・・・」
サーベルウルフの牙の他にマイハウスの購入と鍛冶場と錬金鍋の事も考えて、200万リンからの設定でいいかな。
普通品質で10万リンは確実の銀狼の剣。神品質だという事も考えて、この開始値段ならぼったくりというほどの値段でもないし、欲しい人は手が出せる値段でもあるだろう。
「初めてだし、緊張するな」
ドキドキ、ドキドキ、ドキドキ。
「えぇぇい、ポチッとな」
[オークショントレードの受付完了しました]




