14話
最短ルートを駆け抜けて、無事にミスリル鉱石の採取ポイントに到着。
「急いで採取して帰ろう」
カンッ、カンッ、カンッ
「よし3つ採取出来たし、帰還アイテムで帰ろう」
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採取している姿を見つめる1人の女性。
「三上ハヤトくん。ノーデスの称号を持ってる人、私以外にもいたんだね。私も急いで採取して帰ろう」
・・・
「最近、メンテナンス明けの採取おかしくねぇか?」
「なんかバグ発生してるのかな?ってか、今日は6回分少なくなってるよ。どうなってんだ」
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チカクの街の鍛冶場に戻ったボクは作業を開始。
「よし、ミスリル鉱石も無事にゲットできたし、まずは切削加工だ」
「一点集中スキル・オン」
「切削加工作業・開始」
シルバーに輝くミスリル鉱石の周りにある余計な石のところどころに輝く点が見えてきた。
カンッ
「よし、この感じなら上手くいきそうだな」
カンッ、カンッ、カンッ
出来上がったミスリル鉱石は95%の最高品質の物だった。
「よし、この感じで残り2個もいくぞ」
カンッ、カンッ、カンッ、カンッ
「切削加工作業・終了」
「よし、次は鋳造だ。時間がかかるから気合い入れていかないとな」
「鋳造作業・開始」
ミスリルは新しい銀とも言われ銀とネオリウムとの化合物。
ミスリルは電気を流すと強力な磁石にもなるという性質もある。あくまでもこのゲームでの設定。
ミスリルの融点は1025度と言われている。生産マスターの称号でどんな感じになるんだろ。
ボクは炉の温度計と時計を見ながら、魔力を流し込んでゆっくりと温度を上げていく。
すると温度計と時計に輝く点が見える。
温度計は185度、時計は40分。
1分間に4度上げる。
185度まで上げると、温度計と時計に新たな輝く点が見える。
温度計は525度、時計は68分。
今度は1分間に5度上げる。
ここまでは銀と同じ温度カーブ。
525度まで上げると、温度計と時計に新たな輝く点が見える。
温度計は965度、時計は110分。
今度は1分間に4度上げる。
次も銀の鋳造と同じ温度カーブなのか。
965度まで上げると、温度計と時計に新たな輝く点が見える。
温度計は1025度、時計は120分。
1分間に0.5度上げる。
ここから先はめちゃくちゃ時間かけるんだな。
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「これを型に流して、ミスリルインゴットの完成だ」
「鋳造作業・終了」
「一点集中スキル・オフ」
ミスリルの鋳造の温度カーブもメモしておくか。
このメモを自動設定しておけば、次からは楽に出来るし、同じ品質で作れる。
「さて、品質はどうだ?」
ミスリルインゴット、95%の最高品質。
「やっぱり変わらないか。これ以上の品質を求めるなら、神の鍛冶場が必要って事なんだな。錬金鍋と違い鍛冶場の方は完成させるまで時間がかかりそうなんだよな」
とりあえず今は最高品質のミスリルインゴットが出来た事を喜ぶとするか。




