↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
78/90

第72話 子作りしないと出られない部屋

「さて、貴方たちは何を企んで居るんですか?」

「何の事だ? 俺たちは単にここで雑談をしていただけなのに、そっちがいきなり攻撃して来たんだろ」

「いきなり攻撃して来たのは、そちらでしょう。先程、僕にナイフを投げつけましたよね?」

「さっきの……放っておけと行ったのに、あのバカが余計な事をするから! ……こほん。その事については、全面的に謝罪する。だが、我々は本当に雑談していただけなんだ。どうか、解放してくれないだろうか」


 どうやら、あくまでもしらを切るつもりらしい。

 とはいえ、僕が泊まっている部屋を襲撃しようとしていた訳だからね。

 逃す訳にはいかない。


「貴方たちの話は聞こえていました。そこの宿の三階の奥の部屋……どうして、そこを襲撃するんですか?」

「くっ……あ、アンタには関係ない」

「貴族に依頼されたんですよね? 誰からですか?」

「し、知らねえよ! ……いや、俺たち末端は本当に知らないんだ。だから、その変な棒を向けるのをやめてくれよ」


 やはり魔銃の事を知っているらしく、黒ずくめの一人が怯えた様子で口を開くが……どうやら依頼主の事は本当に知らないみたいだ。


「とりあえず、何人か全身氷漬けにしてみます? そうしたら話す気になるかもしれませんよ?」

「お、おい! そっちの嬢ちゃんは、可愛い顔して恐ろしい事を言うなよ! 本当に知らないんだよ!」

「では、その部屋で何をするつもりだったんですか? 部屋の全員を殺せと依頼されたとか?」


 黒ずくめたちは、シャルロットを前にしても、何も反応しない。

 やっぱりシャルロットとは別件なの?

 でも、それならどうして氷の魔銃の事を知っているのだろうか。


「い、依頼されたのは、あの部屋の照明を破壊し……その、結界を張る事だ」

「結界? どんな種類の?」

「な、中から外に出られないように、閉じ込めるだけの結界だ。命に関わるような類ではない。そして、合図があったら結界を解除する……それだけだ。決して、中の者を傷付けるような事ではない」

「部屋の照明を消して、中から出られないようにする……な、何がしたいんだ?」


 話を聞けば、この黒ずくめたちは、シーフギルドに属するそうだけど、その中でも結界系の魔法を得意とする者たちらしい。

 意味が分からず、どういう事かと考えていると、突然シャルロットが口を開く。


「わ、分かりましたよ! この人たちの狙いが! 先程の話を纏めると、あの三階の奥の部屋を、子作りしないと出られない部屋にするつもりだったんですよ!」

「……シャルロット。何を言って……」

「くっ! そ、その通りだ。俺たちは、金の為に、そんなクソ依頼を受ける事になったんだよ! 笑いたければ笑えっ!」


 えぇ……何それ、意味が分からないんだけど。

 子作りしないと出られない部屋……って、何がしたいの?


「……依頼主って、ベルナルド伯爵じゃない?」

「いや、本当に知らないんだ。貴族という事だけは聞いているが。なぁそろそろ勘弁してくれよ。洗いざらい話したし、襲撃の話はアンタに関係ないだろ?」

「残念ながらそれは出来ませんね。僕がその三階の宿泊客なので。騎士団に引き渡し……あー、うん。貴方たちも騎士団の方がマシかもしれませんよ」


 僕がこの人たちのターゲットだと伝え、

黒ずくめたちが驚きで固まった所へ、


「お兄ちゃーん! ……って、どうしたの!? 大丈夫っ!?」

「ご主人様、お姉様っ! こいつら……まさか、お二人に襲い掛かったのですか!? とりあえず、この辺りに魔法で穴でも空けて、埋めましょうか?」

「カーディさん! この方達は!?」


 クリスとマリーに、レナさんがやって来た。


「三人とも、どうしてここに?」

「お兄ちゃんが急にどこかへ行っちゃうからだよっ! クリスがお兄ちゃんの匂いを辿ってやって来たの」

「それに、お姉様の魔力も感じられましたし、何かあったのかと思って」


 見ればクリスの頭から大きな耳が生えており、僕の匂いを辿る為、獣人モードになっているようだ。


「で、何があったの?」

「んー、この黒ずくめの人たちが、僕らが泊まる宿を襲おうとしていたんだって」

「ソ、ソウナンデスカ!?」


 マリーの問いに応えたら、何故かレナさんが変な話し方になっていた。

2022/6/26 脱字を修正いたしました。

ご指摘ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] レナさんハチャメチャはっちゃけ杉で草www
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。