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『彼』。そして子ども達

何となく、ずるずると過去に気持ちが戻りすぎましたね。


今、あまりにも感覚がおかしくなっているから、昔が懐かしいのかも知れない。


『彼』の事すら忘れそうになっている。


一生涯、思い続ける自信がある。


ずっと『彼』は私の心に住んでいるのだから。


私が生き続けていたのは『彼』に恩を返すためだ。


私を人として生かしてくれた、そのお礼をしたかった。


どんな形でもいい。


『彼』を支える事が出来たら、どんなに良いだろう。


私と『彼』は一生背中合わせでいい。


顔を見れなくても良いんだ。


一緒の空間にいられるだけで、私は十分過ぎるほど幸せなんだ。


そう、産んでもらって感謝を言うならば、二つ。


『彼』に会わせてくれて有難う。


彼女に会わせてくれて有難う。


もうずっと『彼』に会って居ないから、余計に沈んでいるのかも知れない。


だから、また死神に取り付かれているのかも知れない。


絶え間なく来る辛さは、計り知れない。


身体中が痛くなる。


心臓に何かが刺さっているかのように痛い。


下っ腹に抉るような痛みがある。


そんな痛みがあっても、生きているという感覚にはならない。


子ども達の事を分かってあげたい。


あの頃の私がわかって欲しいと思ったように。


全てを拾い上げてあげたい。


悲しみも喜びも、分かってあげたい。


でも、言葉の足りない。


物事を理解する力の足りない私では、無理なのかも知れない。


経験値も無いのにこの職を選んだのは間違いだったのだろうか。


私は子ども達を助けられる存在になりたい。


心を護りたいんだ。


自分の心が、他愛も無い下らない言葉で崩されたから。


踏みにじられた心は戻らない。


ゲームじゃないから回復魔法では戻らない。


目に見えない言葉は、目に見えない心を次第に食いつぶす。


そして、人である事を忘れてしまうほどに、堕ちて行く。


何故自分はこうも使えないのだろう。


何故生きているのだろう。


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