表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/19

彼女の存在

彼女に会うまでは、私は本当に一人だった。


十代ギリギリで彼女に会って、全てをさらけ出したいと思った。


全てを知っておいて欲しいって。


その上で、彼女が私から離れてしまっても仕方ない。


それでも良いから、聞いて欲しかった。自己満足に過ぎない事だった。


あの日のことは、きっとずっと忘れない。


泣きたくなるほどの喜び。


有難うという思い。


彼女に出会えてよかったと思った。


それは、言わば初めて思う、『生まれて来て良かった』と思えた瞬間だったのだろう。


それまで、それなりに友人と語る人は居たが、それは殆どが人を

利用してポイ、って感じが多かったかな。


まあ、利用出来るほどの人間でもなかったが。


私の傷を知っていて、その上で傍にいてくれた人もいた。


でも、その人はリストカットの傷痕しか見たことがなかった。


他の傷を見て、顔色が変わり、連絡が取れなくなった。


私は極端だから、じゃあいいやって全部切ってあげた。


メールのアドレスから、携帯の番号から、全部消した。


縁を切った。そうして欲しいのだと思ったから。


そんなこんなで、その人とは三年ほど絶縁状態だったが、高校時代の

恩師のお陰で何となくまた繋がりを持てた。


とはいえ、そんなに頻繁に会えるわけではないし、メールも来ない。


こちらから送っても返信は殆どありません。


ま、忙しいから仕方ないかね。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ