願望の地
最近は、生きる心地がないまま過ごすのはあまりにもつまらないので、移住をしたいと思い始めました。
前々から大好きだった北海道。
どうせ生きるなら、好きなところで過ごしたいと思った。
北海道の方々は『過ごしやすい時だけ利用して…』とご立腹だろう。
でもそれは違う。
私は憧れてるだけしゃない。
『北海道』という名に惹かれてる訳じゃない。
30年生きてきて、唐突に衝動的に
行ってしまったのも、きっと引き寄せられる何かがあるから。
ただ簡単にはいかない。何しろとても遠いからだ。
情報を集め、資料を取り寄せ、ネットを駆使して調べまくる。
何も知らずには動けない。仕事も住処も探さなければならない。
何しろ、私は資格を持って居ないから。今更必死に勉強をして資格を得ようとしている。
今の仕事と同じ職に就けるのが何よりだが、違う仕事をずっと長いことしてみたいと思っていた。
私だからこそ出来る仕事。私だから分かる仕事。
その為には、何より先に資格が必用だった。
大学すら出ていない私には、かなり厳しい話。
でも色々な所で聞いてみて、大学に行かなくても勉強出来る事を教えて貰えた。
元死にたがりが勉強なんて笑える。
でも、今は生きたいと思う。
私のような子どもを人間を少しでも減らしたい。
助けを求めることも出来ず、死を選ぶ事しか出来なかった。
未来を、ほんの数時間先の事すら望めなかった。
高校受験の時、何も考えてなかった。
死ぬつもりだったから。受かっても嬉しいも何もなかった。
私の中は、空洞だった。頭も心も。
ただ、死にたい。
それだけだった。