表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/19

願望の地

最近は、生きる心地がないまま過ごすのはあまりにもつまらないので、移住をしたいと思い始めました。

前々から大好きだった北海道。

どうせ生きるなら、好きなところで過ごしたいと思った。

北海道の方々は『過ごしやすい時だけ利用して…』とご立腹だろう。

でもそれは違う。

私は憧れてるだけしゃない。

『北海道』という名に惹かれてる訳じゃない。

30年生きてきて、唐突に衝動的に

行ってしまったのも、きっと引き寄せられる何かがあるから。


ただ簡単にはいかない。何しろとても遠いからだ。



情報を集め、資料を取り寄せ、ネットを駆使して調べまくる。


何も知らずには動けない。仕事も住処も探さなければならない。


何しろ、私は資格を持って居ないから。今更必死に勉強をして資格を得ようとしている。


今の仕事と同じ職に就けるのが何よりだが、違う仕事をずっと長いことしてみたいと思っていた。


私だからこそ出来る仕事。私だから分かる仕事。


その為には、何より先に資格が必用だった。


大学すら出ていない私には、かなり厳しい話。


でも色々な所で聞いてみて、大学に行かなくても勉強出来る事を教えて貰えた。

元死にたがりが勉強なんて笑える。

でも、今は生きたいと思う。


私のような子どもを人間を少しでも減らしたい。


助けを求めることも出来ず、死を選ぶ事しか出来なかった。

未来を、ほんの数時間先の事すら望めなかった。


高校受験の時、何も考えてなかった。


死ぬつもりだったから。受かっても嬉しいも何もなかった。

私の中は、空洞だった。頭も心も。


ただ、死にたい。


それだけだった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ