表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/984

7.対決とおっさん―8

 アキトの言葉を聞いて、グルゥには衝撃がはしっていた。


「な、何故だ。何故、貴様が、それを……」


「こっちにはググれる人間がいるからさ、大抵の情報は入ってくるんだよ。要は生きた攻略本がついてるってわけだ。こっちは何度も『イルスフィア』に行ってんのに、ボスの情報を調べてないわけがねーだろ?」


 アキトの言葉は何一つ理解できなかったが、何かしらの手段で情報を得ていたことは確かなようである。


「七つの魔神の血統、そのうちの一つが『憤怒』を司る『サタン』なんだろ? そして『サタン』の血統の特徴は黒い角ときている。そこまで分かってれば、『憤怒』の力を吸収されるのが弱点ってことは、目に見えてんだよ」


 アキトが乱暴に鎖を引っ張ると、首輪が絞まり、グルゥは仕方なく這って前に進んだ。


「ギャハハッ、いい眺めだぜおっさん、最高だッ!! このまま一緒に散歩でもするか?」


「ふざ……けるな……ッ!!」


「はァ? だから、口の利き方に気をつけろって言ってんだ。お前が喋っていいのは、わんわん、だけだろ」


 再び、鎖を通じてグルゥの体から力が吸われていった。


「ぐあああああぁぁぁぁぁ……」


 一方的な搾取に対し、グルゥは何の抵抗もすることが出来ない。

 四つん這いの姿勢を保つことすら出来ず、ついには冷たい石畳の上に倒れ伏してしまった。


「ホラホラ、さっさと起きねェと首が絞まっちまうぞッ!? 助かりてぇならよ、わんわんって鳴いてみろよ、オラァッ!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ