表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
611/984

63.五彩の騎士・白とおっさん―3

 エルゼシュトとリーヴス。

 まさに火と水の関係である二人は徹底して仲が悪く、出世争いを賭けて激しく競い合っていることは、ブランも知っていた。


「悔しかったら、あなたもそれ相応の結果を出してみればどうですか? そうですねぇ……姫を攫った魔人の討伐なんて出来たら、大金星になるでしょう」


「いや、だからそれは…………むぐぐぐ」


 何かを言いかけたエルゼシュトだが、ブランの手前、その言葉を引っ込める。


(しかし今の言い方……私と魔人の関係については、勘付いているか)


 リーヴスの眼鏡の奥の瞳は、言葉を発した瞬間、チラリとブランの方を一瞥していた。


 まるで、ブランの反応を窺うような鋭い視線。

 本当に食えないやつだと、ブランは肩をすくめてみせる。


「二人とも、私語を慎むように。もうじき、サリーメイア姫もこの場に到着するだろう。我々は部外者が実験場に立ち入らないよう、警戒をしなければならない」


「ああ、そうそう。私そういえば、そのことについて文句を言いに来てたんです。どうして、緑と黄色はこの場にいないのですか?

私達だけ働かされて、骨折り損ですよ、もうっ」


「翠騎士には召集の声を掛けたが、奴の性格だ、命令をちゃんと聞いてるかも分からない。磺騎士は……まだ、このような場面を見せるべきではないだろう」


「なんですか、それ。キャラ得ってヤツですか? あーあー、それなら私ももっと適当に仕事をしたいですし、隊長のお気に入りになってサボりたいですね」


 これでもかという程の嫌味を込めて、リーヴスはブランに言った。


「まあ……そのようなやり方でいつまでその地位にいられるか。少しは考えた方が良いと思いますよ、隊長」


「どういう意味だ」


「そのままの意味です。それでは私は持ち場に戻りますので、また」


 そう言って、リーヴスは片手を振りながら、その場から立ち去っていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ