表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
388/984

39.続・剣とおっさん―6

 空間に描かれた魔式が光り、その文字は一本の触手となってミノンに襲い掛かった。

 ミノンはとっさに手から出ているフォルの槍を切り離したが、触手が触れた肩口がスパッと切れる。


 もはやそれは触手というより、一本の鋭利な刃物のようだった。


「この触手の先端には細かな歯がついてる……これ以上、おじ様を傷つけるのなら、私が許さない」


「すげー、そんなことも出来るのか、ミルププ!」


「……触手マニアだから」


 キットに褒められたミルププは、嬉しいやら恥ずかしいやら、複雑な表情で頬を赤らめた。

 ミノンはギロッとミルププを睨みつけると、今度はミルププに向かってフォルの槍を放とうとした。


「させませんっ!」


 しかしミノンが伸ばした腕に凍てつく波動が当たり、その腕はカチカチに凍りつく。


「…………っ!」


「今まで私達はお父様に守られてばかりでした。ですから、今度は私達がお父様を守る番ですっ!」


 サリエラが放った氷の魔法だ。

 右腕を凍らされたミノンの呼吸は徐々に荒くなり、相当、焦っているようである。


「もちろん、ミノンだって助けるぜ! だけど今だけは、ちょっと痛いのを我慢してくれよっ!」


 両手の間に電撃を溜めたキットが、ミノンの背後から襲いかかろうとしていた。

 連携を取りミノンを追い詰める三人だが――


「ま、待てっ!」


 嫌な予感がして、グルゥはそれを止めようとする。

 だが、走り出したキットの勢いは止まらずに、ミノンの背中に電撃のボールを直撃させた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ