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39.続・剣とおっさん―4

 ミノンは剣を上段に構えると、確固たる殺意を持って、グルゥを迎え撃とうとする。


「すげーだろこの子。俺がちょっと剣の使い方を教えてやっただけでコレだからな。なかなか、人を殺す才能があるんじゃないか?」


「貴様ッ、ミノンの心を弄んで……絶対に許さんッ!!」


「俺を許さないっていうならさァ。まずはその子をどうにかしてみろよ」


 グルゥの目の前からミノンの姿が消える。


「後ろだ、親父っ!!」


 その移動スピードは、キットの目でしか捉えられていなかった。

 回り込んだミノンは鋭く剣を振るって、グルゥの胴体を薙ぎ払おうとする。


「させ……なぃ……!!」


 が、その間に黙々と魔式を完成させていたミルププが、闇より召喚した触手により、ミノンの体を縛り付ける。


「やりますね、ミルププ!」


「……ぉじ様の近くにまで来ないと攻撃出来なぃのはゎかってた……ぁとはヤマを張っただけ……」


 触手でぐるぐる巻きにされたミノンは、どうにか抜け出そうと必死にもがいている。


「やめろミノン! お前はもう、戦わなくていいんだ――」


 グルゥがその体を押さえようとした、その瞬間だ。


「あああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」


 ミノンの目が緑色に光って、その体からは激しい光が放たれた。

 思わず額に手を当てるグルゥだったが、その目は決してミノンから逸らそうとしない。


 どうにかしてミノンに触れようと手を伸ばしたが、触手が弾け飛ぶ方が早かった。

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