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EX4.おっぱいとおっさん―2

「あらあら、二人とも……お話はまだまだこれからなのですよ?」


 そう言ってやって来たのは、絵本を片手に持ったニフラである。

 猛烈に嫌な予感がすると、グルゥは謎の直感を得ていた。


「い、いきなりおっぱいが部屋に入ってきて、人のベッドに入ってきて絵本を読み出したんですっ!」


「そ、それもおっぱいが当たるように! おっぱいのおっぱいがいっぱいで、オレ、オレ、もうどうしたらいいか……!!」


 どうやら二人とも、おっぱいのニフラ、ではなくニフラのおっぱいの毒気に当てられて、すっかり参って逃げてきたようである。


「お前!! こんな子供たちに何をしているのだ!?」


「子供たち、だからですよ。きっとこんな風に添い寝されて絵本を読んでもらったことなんて、あまりなかったでしょう? だから、私がママになってあげるのです」


 だからといって何でお前が今やるんだと、グルゥは頭を抱えて困惑した。


「違います、お父様。この人さっき、将を射んと欲すればうんぬん小声で言ってました」


「そういうことか……ちょっと来い!」


 ニフラの腕を掴んで、廊下にまで出て行くグルゥ。

 女性に対して珍しく乱暴な扱いをしているグルゥを見て、残された二人はおっかなびっくりその様子を窺う。


「君の気持ちには答えられないと……前にも言っただろう!」


 廊下では、ニフラを壁に押し付けてグルゥが激昂していた。

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