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26.続々・復讐とおっさん―1

 サリエラのレポートからモニターが切り替わった直後、グルゥはアキトに話しかけていた。


「戦う必要がないと言ったのは、こういうことだ。お前達は、アルゴ公より自身の生命の源となる、フォルの塊を受け取っていたのだろう? そのスポンサーが無くなるとすれば……元よりお前達に、生きる道は無くなる」


 グルゥの言葉に、アキトは小さな笑みを零した。


「ハ……ハハ。なんだよ、やっぱりグルゥも、やってることはしっかり大人ジャン。そうやって子供に残酷な現実を押し付けて……それが、大人のやることかよ?」


「だから私は、共に生きる術を模索しようとお前に手を差し伸べたのだ。だが、お前はそれを受け入れようとしなかった。残念だが……お前が出来る抵抗も、ここまでだな」


「チートスペル“瞬間移動テレポーテーション”」


 グルゥの背後に回りこむアキト。


「連続使用“光の剣(エクスカリバー)”」


「させないッ!!」


 だがその一瞬の出来事に対し、圧倒的な反射神経で対応したキットは、アキトの背中に回し蹴りを食らわせた。


「クッ!? 邪魔すんなガキッ!!」


「ガキはどっちだよッ、クソガキ!!」


 姿勢を崩したアキトの胸に、キットは追い討ちとなる手刀を食らわせる。

 力こそ無いものの、電撃を帯びた一撃の破壊力に、アキトは弾けたように吹き飛んでいく。


「……く……」


 タワーから落下しかけたアキトは、屋上の端に、辛うじて手を引っ掛けることが出来た。

 だがグルゥを刺した際の血に濡れていたせいで、その手は徐々に滑り落ち、屋上に戻ることすら出来ないでいる。


 そんなアキトを見下ろすように、腕組みをしたグルゥが眼前に立ちはだかった。

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