21.お父様とおっさん―4
(やばいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!)
「私が望むもの……お父様であれば、もう分かっていますよね?」
サリエラは両手を伸ばして、包み込むようにグルゥの顔を掴んだ。
そのまま顔を撫で回したサリエラは、鬱陶しそうに角を隠していた布を払い落とす。
「フフ……ツンツンしたお髭。素敵ですわ、お父様」
(キスか!?)
が、サリエラの両手はそのまま下の方へと降りていく。
(乳首か!?)
そして、ガッツリと寝巻きのズボンを掴んだ。
(やっぱりそれかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!)
「私にも、見せて頂けますよね……チ○コォ……」
妙な発音の良さが気になったが、今のグルゥには、それすらも快感の一部のように思える。
宿の寝巻きに着替えていたため、サリエラがその手に力を込めれば、グルゥのグルゥは一瞬にして露わになってしまうだろう。
旅用のズボンに穿き替えて、ベルトをしっかり締めておくんだったと、グルゥは真剣にしょうもない後悔をした。
「さあ、さあさあさあお父様!! お宝頂戴ッ!!」
もはやサリエラのセリフも意味不明だったが、本人もあまり考えて発言していないだろう。
(えーい、ままよッ!!)
ついにグルゥは抵抗することを諦めて、サリエラに全てを任せた――その時だった。
ドンガラガッシャーンともの凄い音が窓の外からする。
それで我に返ったのか、サリエラはハッとしてズボンを下ろす手を止めた。
目の前には、パンツ一丁でぷるぷる震えるグルゥと、そのもっこりがある。
「ホギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
本日、二発目の平手打ちが、軽快な音と共に炸裂した。




