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19.大脱走とおっさん―2

「おお、そうだ! 『憤怒』の力だけは解放するんじゃねぇぞ、おっさん!!」


「だから、なんでだっ!?」


「わかんねぇのか!? ここにあるフォルは、魔法的な力に反応して、その魔力を何十倍にも増幅させたりする!! もしもおっさんの『憤怒』の力が増幅されれば、その時は――」


 そこまで言われて、グルゥはハッと気が付いた。

 このフォルドームの上層部には、トリカゴ側の人間だけでなく、労働者も多く居住している。


「多くの犠牲が……出るということか……っ!!」


 ビルブーの体当たりを避けようと、回避行動に移るグルゥ。

 しかし、


「ん?」


 その足は、いつの間にか盛り上がった大地によって固定されていた。

 ビルブーの魔法が、発動していたのだ。


「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?」


「な、何やってんだよ親父、逃げろッ!!」


 キットはそのことに気付いておらず、一足先にその場を離れたが、動こうとしないグルゥを不思議に思っていた。

 そして、ビルブーの巨体がグルゥに衝突する。


「うがあああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!」


 グルゥは――それを生身の力で、根性だけで受け止めていた。

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