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18.再会とおっさん―1

(そういえば先程、洗脳がどうとか言っていたな)


 ビルブーに妙な術でもかけられたのか。

 キットは虚ろな目のまま、与えられたダガーを抜き放つと、その俊足を生かし大地を穿つように駆け出した。


「ちょっと!? あの子、お父様の仲間じゃなかったのですかっ!?」


「仲間だっ!! ……だが今は、洗脳されているようだっ!」


 キットが突き出したダガーは鋭く空気を裂き、振るう度にヒュンと甲高い音が鳴っていた。


(こんなに、強かったか?)


 あまりの速さに、グルゥはよたよたとバランスを崩しながら、それでも、ギリギリのところで攻撃を避ける。


 元々、人を傷つけることには抵抗を感じていたキットだ。

 それが、心のセーブが外れた途端に、ここまでの強敵に変化するとは。


「援護しますっ、お父様!!」


「いや、いいっ! キットが傷ついたり、逆にお前がターゲットにされる方が何倍も面倒だっ!!」


 サリエラのせっかくの申し出だが、ここは自分の力で何とかしなければならないと――キットをここまで追い込んだことに責任を感じたグルゥは、そう考えていた。

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