ご褒美は、私のキスマークと…？

作者：颯樹

約束は守りましょう、の回。

相変わらず、イチャイチャしております。

「真樹、ご褒美ちょうだい？」

「あー…覚えてたんだ？」

「当たり前。だって、折角のご褒美なんだよ？忘れるわけないじゃん」

「あ、うん…ソウデスヨネ」

「なんで片言なの？変な真樹。…ね、早くご褒美のキスマークつけて？」

「…つけなきゃダメ？」

「えー。真樹、約束破るの？そんなに嫌？」

「嫌っていうか、その…恥ずかしい、かな…」

「…真樹、顔が真っ赤。かーわいいなぁ、もう。じゃあ、目を瞑ってるよ。それなら、恥ずかしくないだろ？」

「そりゃあ、見られてるよりはマシだと思うけど…」

「はい、目を瞑ったよ。キスマークつけて？」

「……場所は、私が決めていいんだよね？」

「そうだよ、真樹の好きなところにつけて。ほら、はーやーく！」

「…わかったわよ！…女は度胸、女は度胸…！」

……ちゅっ

「…………。あれ、つかない…。ねぇ、春樹。やっぱり無理だよ。キスマークつけるの、ナシにしない？」

「……っ」

「春樹？」

「ね、ねぇ、真樹。もう目を開けてもいい？」

「え、あ、うん。いいけど」

「…っ、ダメだ、我慢出来ない…っ」

「………。なんで笑うの！？だから先に言ったじゃん！初めてだから、上手に出来ないって！なのに…ひどいよ！私、帰る！」

「ゴメン。真樹、待って！ごめんって！…顔、真っ赤にしながら頑張ってる真樹が凄く可愛くて我慢できなかった。からかうつもりで笑ったんじゃないよ。笑ったこと、許してくれる？」

「…後ろからじゃなくて、正面から抱きしめてくれたら許してあげる」

「ん、わかった。真樹、こっち向いて」

ぎゅっ

「本当に恥ずかしかったんだからね」

「…わかってる。約束したから、頑張ってくれたんだろ？そんな頑張りやさんな真樹が好きだよ。笑ったりして、ごめん」

「……しょうがないから、許してあげる」

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「そういえば、なんで腕にキスマークつけようと思ったの？」

「え、いや、その…内緒！」

「えー、教えてくれないの？」

「なーいーしょ！」

「…真樹のケチ」

「(春樹の二の腕が好きだから、なんて言えないっ！！)」

「(腕にキス、ね…。意味をわかってやってるのかな…)」

お読み下さり、ありがとうございました。

さて、キスマークの練習してこようかな。自分の腕で←