変態レズな幼馴染みにTSさせられる短編
思いつきで書いたので内容は期待しないで下さい。
「どうしてこうなった…」
俺は目の前でニヤつく幼なじみを睨みながら呟いた。
「君に恨まれる様なことをした覚えは無いのだがねぇ」
「いや、覚えありまくりだろうが!?人を勝手に女にしといてよくそんなこと言えたな!!」
佐藤は、俺の夕食に自作の性転換薬を混ぜて、実験台にしやがったらしい。気を失って、気が付いたら女に成って目の前の馬鹿の自室に連れてこられていた。
「いやいや、これは君の望みを叶えるのに必要なことなのだよ」
「俺の望み?何でそれが俺を性転換させることに繋がるんだよ…」
昔からこいつは突拍子もないことをする奴だが、今回は特に意味不明だ。
「何、君は僕のことが好きなのだろう?」
「いや、何だよその自分は全てお見通しだよみたいな言い方は…。そんなこと自分で言っておいて、もし違ったら恥ずかしくないのか…?」
「ハハハ、そんな恥ずかしいことをするわけが無いだろう。というか、この前私の座っている席のすぐ近くで中村くんと好きな人について語り合っていただろう?あんなに近くで話していては聞こえないわけがないだろうが。昔から思うが、君たちはもう少し周りに気を付けるべきだね。」
「っ………」
「もちろん、君の性的趣向やらについての話も全て聞かせて貰ったよ?」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?お願いだ!!忘れてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「アハハハハ!あんな面白いことを知って、忘れられる訳がないだろう!まさか君g「言わないでくれぇぇぇぇェェェ!!」ハハハハハ!!今更遅い!!君の性癖は全てお見通しだっ!!」
最悪だ……こんな愉快犯に自分の性癖がバレてるとか…………で、でもまあそんなことよりも性転換の理由を聞き出さねば…こんな状態のままではまずい
「そ、それよりも!な、何でそれが俺を性転換させることに繋がるんだ…?」
とりあえず話を切り替えよう
「む…?逃げたか…まあいい、君を性転換した理由だが、君は私のことが好きなのだろう?」
「ま、まあ、あの話を聞かれてたならもう隠せないしな……、確かに俺はお前が好きだ。だがそれが何で俺を性転換させるなんてことになる?」
「まあ、話せば長くなるのだが…簡潔に言うと、私はレズなのだ」
「は?」
「私は女にしか性的な欲求を感じないのだよ」
「いやそういうことじゃあねぇよ!知りたくなかったよ、幼馴染みが同性愛者だったとか!てか、それが何で俺を性転換させることに繋がるんだよ!?意味不明すぎるだろ!?」
「だから、言っただろう?君の望みを叶えるのに必要なことだと。私が女にしか興味が無いのならば、君を女にすればいい。良かったな、女になった君は見た目だけなら正直かなり可愛い。もしかしたら私と恋仲に成れるかも知れんぞ?」
「いやいやいや、だからって、本人に確認もせずに俺を女にするとか、ダメに決まってるわ!!こんな状態じゃ親に会うことも出来ないじゃねぇか!!て言うか俺は親にどう説明すればいいんだよ!?」
「いや、それについては問題無い。おばさん達には既に説明済みだ。おばさん達も『あんな残念な子じゃあ私も孫の顔も見れないだろうし、むしろおもいっきりやったれ!』といってくれたよ」
「ふざけんなぁぁぁぁ!?あいつら親のくせして息子に何てことしやがる!?やって良いことと悪いことがあるのがわかんねぇのか!?」
「いやいや、おばさん達にそんなこと求めても無駄だろう?あの人達は昔からノリで生きてるからなぁ」
「お前も同類だろうが!?何『私は違う』みたいな顔してんだ!?」
「いやいやまさか、そんなことは無いさ………、いや…無いよね?うん、無いはずだ」
「お前もちょっと自信無いんじゃねぇか!?と言うかむしろお前の方が酷いわ!!」
「そんな………私があの人達より酷いだなんて……………」
「自覚無かったんかい!?」
まさか、今までさんざん俺を振り回しといて、迷惑かけてる自覚が無かったとは…
「まあいい、さっさと俺を男に戻してくれ」
「…いや、それは無理だ…。」
「は?何でだよ?」
性転換の薬をもう一回使えば戻れるんじゃないのか?
「……染色体については君も一年の時に習っただろう?人間の染色体は、男の場合xy、女の場合はxxなんだ。私が作った薬は、y染色体のみを破壊して、x染色体を複製するのだ。まあ、他にもいろいろな効果はあるがな。とにかく、技術的にはx染色体を破壊して、y染色体を複製するようにも出来るのだが……さっきも言ったが、女の染色体はxxだろう」
「おい待て、それってつまり……」
「ああ、男から女にするには、yの染色体を無くしてxの染色体を複製すればいいが、女から男にするのは、複製する元のyの染色体が存在しないため無理なのだよ」
「ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「まあ、どうしようもないものはどうしようもないのだ。諦めてくれ」
「出来るかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「……そろそろ落ち着いたか?」
「…………グスッ、ぁ、ああ、落ち着いた。……けど、これから俺はどうやっていけばいいんだ……」
「まあ、女として生きていくしか無いだろうなぁ」
「他人事みたいに言うなよ。……俺は17年間男として生きてきたんだ。今更女として生きていくなんて出来るかよ。……だいたい、いくら男の時にモテなかったからって、女になればいいとか無理があるだろ……」
「まあ待て、別に女になったことをそんなに悲観する必要は無いだろう」
「なんでだよ……」
「女として男と付き合えないなら私の様な同性愛者と付き合えばいいし、同性愛が認められてきている今の時代、別に男という性別にこだわる必要は無いだろう?……まあ、とにかく落ち込んでいても仕方がない。取り敢えず風呂にでも入ってくるといい」
「ああ、そうしとく……」
そう言うと田中は重い足取りで部屋を出ていった。
「……少々やり過ぎたかね。あそこまで落ち込むとは思わなかったよ。……やっぱり私は少しずれているのだろうねぇ。私もちょっと頑張ろうか」
自分の行為が彼の人生を大きく変えてしまったんだから、私も少しは誠意を見せてやらねばな。
「取り敢えず、女物の衣服など持っていないだろうし…私のものを貸すかね」
と、服を着替え、先程まで穿いていた下着を寝間着とともに脱衣場に置き、着替えを持ってきたと伝えた。まごうことなき変態だった。
哀れにも女にされてしまった田中は、男物の服を脱ぎ捨て、一肢纏わぬ裸体を浴室の鏡へ映し出した。
……本当に女に成っちまったんだな………
いきなり女にされ、好いていた幼なじみに色々とショッキングな事実を次々と突きつけられて混乱していたが、改めて考えると重要なことに気がついた。
……先ほど佐藤は、『私はレズだ』と宣言した。そんな佐藤がなぜ俺のためにと、俺を女にしたのだろうか?例え身体が女となっても、心は男のままなのだ。そんな自分を佐藤が純粋な女として、恋愛対象として見られるのだろうか。
「まあ、今こんなこと考えていても仕方がないか……」
と呟き、改めて女になった自身の身体を確認する。
「骨格まで完全に女に成ってる…のか?どうやったらこんなことできんだよ…」
元々、割と小柄だったとはいえ、自分は既に17歳を迎えており、男らしく筋肉質な身体をしていたのだが、女となった今でその面影はなく、母に似た女らしく柔らかな顔立になっていた。
…思ったよりも悪くないな…………
「ってそんなことはいい、早く身体を洗おう……」
その時、脱衣場から佐藤の声が聞こえた。
「着替えを用意しておいた。君は女物の服など持っていないだろうから、今日は私のものを使ってくれ」
「ああ、わかった」
佐藤が脱衣場から出ていった後、自分もさっさと済ませるか。と呟き、身体を洗い始めた。
「しかし……、自分の身体じゃあ見ても全然嬉しくないな」
男の頃なら女の裸を視ただけでもそれなりに興奮したものだが、女となった今、勃つものも無く、虚しさが込み上げてくるだけだった。
田中は、再び佐藤の部屋へと戻ってきた。
──バスタオルを羽織った姿で
「おや、出てきたようだね。新しい自分はどうだったかい?」
「どうだったかい?じゃねぇよ!下着が明らかに使用済みなんだけど!?お前が俺を女にしたんだから、新品の下着ぐらい用意できただろうが!俺はさっきまで男だったんだぞ、唯でさえ女物の服なんて抵抗あるのに、人の着ていたものなんてハードル高すぎるわ!!」
「ちなみに私がさっきまで穿いていた脱ぎたてだぞ♡」
「尚更悪いわふざけんな!?」
そんなもの穿いていられるか!?さっさと他のものを寄越せ!と叫びながら、恥も忘れてタオル一枚で叫ぶ田中。だが
「もっと私の下着が欲しいのか?変態だなぁ」
と、佐藤は新しく穿きなおした下着を再び脱ぎ出した。
「だから違う!?洗濯済みのものを!ってか男の前で当たり前のように脱ぐな馬鹿!?」
「ハハハハハ、君はもう女だろう?女同志、何故恥じらう必要があるのかね?」
「あるわ!俺はさっきまで男だったんだ!!!」
「まあまあ、そう起こるな。それよりも良いのか?私の前で裸でいるだなんて」
「は?そんなことよりも早く別の服を……、おい、なんだその顔は…?……ちょ、ちょっと待て、その顔で近づいてくるなよ、おい、待て、待てって。やめろよ………」
「良いのかい?ホイホイ素肌をさらして。私は元男だろうが構わず喰ってしまう女なんだぞ?」
「やっ、やめ……キャッ!」
女は、男をベッドに押し倒した。
「ほう?なかなか良い声で鳴くではないか。本当にさっきまで男だったとは思えんなぁ」
「おい、ふざけんないい加減にしろ!!」
「別にふざけてなんかいないさ。私は本気だぞ?」
「ってちょっ、いやいやいやふざけんなって!?これ以上はまずいだろ!?さっさと離れろ…って力強っ!?」
すると、佐藤は突然身動きのとれない田中の胸を揉み始めた。
「だから私は本気だと言っているだろう。それに、君を女にした責任くらいは取らなければならないしな」
「ヒャッ…、ちょ…ッ、やめッ………」
「だいたい、今の君は私の好みにぴったりなのだよ。実は私の初恋のヒトは君の母親でね、母親似の君はきっと似た容姿になると思っていたんだ。」
「ッ……んなこと……言われ…………てっ…も………………………って、ん?、あれ?」
女の為すがままにされていた男は、ある違和感に気づいた。
……半裸の佐藤にこんなことされてるのに…、何も感じない…?
胸を揉まれくすぐったく感じてはいるが、長年思いを寄せ続けていたはずの彼女に対して、何も感じていないのだ。
……やっぱり、そういうことなのか?
「だいたい君はいつもそうだ。そんじょそこらの女の子よりもか「ちょ、ちょっと待ってくれ!」む……?どうしたというのだ?まだまだこれからだというのに…」
「いや、いっぺんホントに離れてくれ。真剣な話だから」
「むう……、なんだというのだ突然」
「それがその……、なんだ、俺はお前のことが好きだって言ってたよな?」
「そうだな。というよりも、君が私のことを好きだと言っていたから今回のことを実行したのだからな」
「それがな…、さっきからお前に、何も感じなくなってるんだよ。今まではホントに身体が触れるだけでも正直興奮してたんだが……」
「そんなことを今さらカミングアウトされてもなあ、いいからさっさと言いたまえよ」
こんな風になったのは女になってからだし恐らくだが…
「たぶん、女になったせいだと思うんだが、お前に何も感じないんだ」
「え?…いやいやいや、ちょっと待ってくれないか?そ、それは、どういう……意味だ…………?」
おお、いつも無駄に冷静なこいつが、珍しく動揺してる。
「女になったせいか、俺はお前に異性としての魅力を感じない。あ、今は同性か……」
「……」
「だから……その…………、すまん」
「ハハハハハハハハハハハハハハハ、謝るなよこっちが恥ずかしくなるからぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「いや……、でも………その……ごめんなさい」
「だからやめろと言っているだろうがぁぁぁぁぁぁ!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
…………………………………………こうして、二人はいつまでも仲良く(友人として)過ごしましたとさ。
終わり
現代不可逆TSコメディ流行れ