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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

日常

作者: たなとす

初投稿です。


テーマは「非日常」です、


誹謗中傷すら私は受け止める

何か得体の知れないものに私はおさえつけられていた。それは焦燥とも、嫌悪でもない。――


私は今年で30なのですが、

働かずに家でSNSを開き、そして、荒らす毎日を過ごしていました。

ですが、そんな私にも転換点が来ます。

親に勘当を言い渡されました。

今日にでも出ていけということでした。


全財産は財布の中の少しばかりの小銭と親から貰った札束の入った封筒だけです。

これっぽっちで何ができるというのかと思う私ではありましたが、何もせずまま私はただ街を浮浪していました。

昔、よく通っていたゲームセンターでさえ、入ることはありませんでした。



これも私をおさえつけているもののせいだ。



と、考えることも虚しくなるほど私は歩いておりました。


話は代わるのですが、私はお酒が大嫌いでした。

味が嫌いというわけではなく

飲み終えた後にくる不快感が嫌いでした。


ですので、居酒屋にはいった事はありませんし、

今目の前にある居酒屋も通り過ぎるだろうと思っていました。

だから、私はその居酒屋に入ったことを不思議に思いました。

そこからは意思とは別に体が求めるように酒を飲み続けました。

気が付くと、道路の真ん中、全裸で寝ていました。


不快感もなく私をおさえつけるものの感覚もありません。


そこで私は気付くのです。


そのものの正体に。


気付いた俺は笑いながら走った。


何も気にせず、何も気にならず。


ずっと、遠くまで。


今だけは全てが自分の所有物に見える。


辿りついた崖は、世界の端にすら感じる。



「俺は勝ったぞ!!」



そう叫びんだ。

受け止めると言ったな。


あれは嘘だ。



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