第4話 崇峻天皇
その日俺達は神様を名乗る少女『イヨ』にであった。そしてそこで俺と守仁は互いの正体を知った。話が終わるとそのまま、俺は守仁から逃げるようにして自分の家に向かって歩き出した。
「私は別に蘇我や物部にこだわっていないから大丈夫だよ」
イヨはどうやら自分が原因で俺と守仁の仲が悪くなってしまったのだと後悔しているようだ。イヨは物部側に付かないで俺と共に蘇我の本家に来てくれた。無論、美月もである。そして、俺達はこの町でも大きい方に部類されるうちにやってきた。
――蘇我の本家――――
「ただいま」
そう言って、木製のドアを開けた。俺とイヨと美月は蘇我の本家にやってきた。
「おかえりなさいませ稲目様」
そう言って俺を迎えたのは顔立ちはイケメンといわれるぐらいの長身で年齢は24,5辺りの男性だ。
「そんな堅苦しいことしないでよ崇峻さん」
俺は、いつものことだが、この人の片苦し態度が苦手だ。だからこそ、いつも普通に自分の兄のように接してくれと頼んでいるが決まって返す言葉はいつも同じ。
「いやいや、あなたは大切な蘇我の次期当主ですから。そのようなご無礼はできません」
崇峻さんは、今日もこの言葉を言った回数が更新されていった。一体、死ぬまでに何回言うのだろう。第一、俺は普通の高校生として生きたいんだ。
「あのう………」
「あなたは…? おや、見かけない顔ですね? もしかして稲目様の恋人ですか?」
『違うっ!』
俺と美月が同時に放った。俺が言うのはわかるが何で美月も必死になって言うんだ。
「あっ、すいません。そうでした、稲目様は美月さんのことが好きで────」
崇峻さんは途中で話すのを止めた、否、止められたのだ。………俺によって。その言葉を聞いていた美月が俺に対して言ってきた。
「へっ!? イナって私のことが────」
「そんなことないよ。まったく違うよ」
俺は、美月の言葉を遮って叫んだ。顔は真っ赤だった。美月は俺の反応に対して「そこまで否定しなくてもいいのに…………」小言で何かを呟いていた。
「何か言った?」
「何でもないよ」
美月は答えてくれなかった。ただ、美月の顔はこの玄関が暑いのか真っ赤になっていた。じゃない、そうじゃなくて俺は目的を思い出して崇峻さんに尋ねた。
「あっ、そうだ父さんに会いたいんだけど今どこにいる?」
「その前にちょっと稲目さん。すいませんがいいですか?」
「えっ、あっうんいいけど」
イヨに崇峻さんに話すのを止められた。イヨは崇峻さんの方に向いた。
「あの、崇峻さんってあの崇峻天皇の子孫ですか?」
イヨは質問した。崇峻さんは一瞬笑顔になりそして言葉を発した。
「ほう、よく我らの祖崇峻天皇のことを知っているお嬢さんだね。そうだよ私は崇峻天皇の子孫第28代崇峻家当主崇峻彦光です。どうぞお見知りおきを」
「えっ、崇峻さんそれっておかしくないですか? 日本史の授業で崇峻天皇は蘇我馬子に暗殺されたと教わりましたよ。どうして恨む対象の蘇我家の使用人になっているのですか?」
さすが、成績優秀者の美月。日本史の内容を完璧に把握している。確かに、美月の言うとおりである。崇峻天皇は蘇我馬子によって暗殺されたと日本史の教科書には資料集には参考書には書いてある。しかし、実際のところ。
「確かに崇峻天皇は暗殺されました。しかし、蘇我が殺したのは後から付け加えられたことなのです。本当は物部氏、物部守屋の子であり物部の当主物部守次が殺したのです」
「嘘っ!?」
美月が驚いていた。自分の知識が当たり前だと思っていたことが間違え嘘だということを知ったショックであろう。
「これが真実です。これも物部の策略の一つです」
崇峻がそういうと、イヨが「ありがとうございました」とお礼を言い、崇峻天皇についての話が終わった。
「で、崇峻さん悪いけど早急に父さんを呼んでくれる。今、多分出かけていると思うから」
「わかりました」
そう言うと崇峻さんは廊下の奥に向かって歩いて行った。
崇峻天皇という人物が出てきました。崇峻天皇は第32代天皇であり、在位587~592とされる人物。蘇我馬子によって擁立されるが最後は蘇我馬子と仲が悪くなり暗殺される。
この話は基本的に古墳時代と関係が微妙にあります。いや、本当ですよ本当。じゃあ、今回はこの辺とします。
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