第10話
短いけど投稿しちゃいます。
今日は、もう暑くて疲れたッス。
ツカ…アタマイタイ。
難関ルートでこの回避可能なイベントは、ある意味鬼畜とされているイベントの一つだった。
レベルの低い主人公だと最初の一撃を避けることができず、その場でバットエンドになり、またレベルが高くとも、最初の一撃目を避け、二撃目の攻撃を絶対にうけ、ある特殊耐性を身に着けていなければ、もがき苦しみながら死にバットエンドになる。
バットエンドが、まさにオンパレードされている数多くあるイベントの一つであった。
それでも、このイベントをわざと発生させて進めた人は多いと思う。
このイベントを起こすと物語の中盤で、暗殺を指示した人物を通常よりも早く、物語から退場させることが出来たからだ。
そして、このバットエンドを回避するためには、一つは主人公のレベルが高いこと、もう一つは毒耐性を身に付けていることであった。
毒耐性。これは流浪ルートの隠しルートでしか手に入らない特殊耐性の一つであり、他にも様々なイベントなどでも所持を求められる貴重な特殊耐性だった。
流浪の身になったクロノスは、よそ者との交流を嫌う村に、珍味とされるある食材が名産されていると聞き訪れることにる。
そこで村人と交流を深め、通常火を通して食べる珍味を生でも食べられるようにと、毒に対しての耐性作りをするのだ。
そして毒耐性を手に入れた頃には村娘と恋仲になっており、そのまま村で一生を終えるという、ほのぼのとした物語のエンディングの一つだった。
だから私は確信できた。
刺客の第一撃を避けることができ、そして攻撃を受けても、毒の影響のもがき苦しむほどの苦痛がない時点で、この体のクロノスは高レベルで毒耐性を持っている、のだと確認できたのだ。
気づけば、私は真っ黒な空間に一人で、たたずんでいた。
意識を失い、目覚めるまでの間にあった回想の影響だろうか?と思っていると、真っ黒な空間に一筋の光が現れ、光は辺りを明るく照らしている。
その光はとてもつよく光り輝いており、光のなかに誰かがいるように見えるが、光が強すぎて凝視することができない、けれど私は光から目が離せなくなっていた。
まるで、闇夜の中にある松明に虫が群がり、己の体が焼かれてでも、その松明の光に魅せられる虫になったような感覚だった。




