第7話 主人公の回想
前話までのシリアスさが、全てぶっ飛ぶほどの主人公の素の状態での視点で、おはなしのまとめです。
とくに読まなくても話に支障はでません。
あの衝撃的な父子の対面から1週間が過ぎようとしていた。
皇帝が生きていたという話は父との対面の後、瞬く間に廷臣たちの口から皇宮に、それから帝都中にその日の内に知れわたった。
そして生きていた皇帝は、自分の死に喜び野心に心を奪われた者達に対しての報復で頭が一杯なのか?政務をほうりだし、病床にありながら陰湿な試練の数々を考え構想する日々を送っている。
試練に合格した私は父帝のほうりだした政務を疎かにするわけにもいかず、父帝の許しを得て2千余りある部屋の一つである「白の間」を、控え室と執務室にかねて書類の決裁と整理をしていた。
今日も執務室で書類の決裁をしながら、私は一人このゲームの世界に迷い込んだ日の事を思い出していた。
いや~長い夢を見ているな?と思っていたら、夢じゃなくて現実だったのね?
最初はサンドリア帝国軍とタブナジア王国軍の戦場で、かなり鮮明なグロい風景が広がっているな?って思ったけど、最近仕事でうっぷんが溜まっていたからその反動かな?と軽く受け流していましたよ。
だから急使の人間が来たときも、本編通りに話を進めればいいやと言う気持ちで、サンドリア帝国に戻ることを決めましね。
もしも、あの時、夢じゃないと気づいていれば絶対に戻ろうなんて思わなかったでしょう。
ゲームの設定では、本編とはちがう別ルートの物語の中で、比較的難易度は低く設定されている物が多く、エンディングの数も多くありましたからね。
その後の急行軍で帝都に向かっている最中も、夢の中なのに疲労感を感じたりするので「妙に現実味あるな~」なんて呟いたりもしました。
あ…そう言えば、急行軍中にトイレをめちゃくちゃ我慢した時があったな?
幼い頃の記憶で「夢の中でトイレに行くということは⇒オネショをする」という方程式が私の中で出来上がっていたので、必死になって我慢してた時がありました。
だって社会人として働く大人が、オネショしたなんて恥ずかしすぎるじゃないですか?
必死で我慢しましたよ?我慢していたら近くで馬を走らせていたアレス君が、私の体調の変化に気づいて声をかけてくれたんだよね。
我慢のしすぎで何も考えられなかった私は、ついポロっとトイレを我慢していることをアレス君に話しちゃうと、なぜか生暖かい眼差しで「それぐらいの事でしたら兵達を休ませるのと一緒に済ませてしまいましょう」と言って、行軍を止めてもらいトイレに走ったんだっけ…
そうそう、トイレに行きたくて行軍止めたんだよね!
「短い時間の休憩ですから、大して移動する距離には支障はでません。ご安心ください」ってアレス君が言うので安心してトイレに行けたんだ。
………何やってんだ私!!!???
完璧無敵のクロノスに「トイレに行きたくて行軍を止めた名将」と言う逸話を作ってしまったじゃないか!?
なぜ、あの時の私はそのことに気づかなかったんだ!思い出せ!!思い出すんだ!!!
そ…そうだ!トイレに行ったときに、女だった私には見慣れないものを見つけ、それがクロノスと言う人物のわりには随分りっ…、げふん、げふん。
トイレを我慢しすぎて、終わったあとは妙にテンション高くなってこの事には気づかなかったんだよね。
だからトイレに行って終わるまでの間の記憶は、黒く染めて二度と思い出さないで置こうね。うん、そうしよう。
問題は父帝との対面だね。
父帝が起きるまでの私は、本編通りに物語を進めようと思い、帝都に急ぎ戻って「プチっと父帝殺しちゃいましょうか?」と軽く考えていました。
本当に気軽に考えていましたよ。
だけど、実際の父帝は想像以上に異様な人物で、クロノスとしてのセリフを言うだけがやっとの私には、クロノスとして我を忘れるほどの怒りや殺意は出てこず、プチっと殺すことなどできませんでした。
それよりも、どうしてくれようか、あのクソジジイ!!
たしかに想像以上の異様さで、怖気づいて殺すことができなかったけどさ。
そのおかげで本編とは別の、超難関ルートの物語に入っちゃたじゃないか!!マジで勘弁してよ!!
反省文
一気にここまで書き上げてみましたが、再度読み直すと
主人公視点が全てを台無しにしているような?
後ゲーム設定の物語と主人公が歩んでいる物語を分けているつもりで書いていましたが、読んでいてちゃんと区別できたでしょうか?
ちゃんと区別できるように書き分けができているか不安です。
ゲームの設定での話と本筋の話を上手く交差させ区別できるように書くのが注意点になる作品になってそうな?
悩む……
読みにくい所や、解り辛いと思える所、表現の仕方が間違えてる部分など気づいた点がありましたら、教えて欲しいです。m(_ _)m




