裏切り者の目
僕の目は裏切り者だ。
開いているとき、世界を見せてくれる。
閉じると、すべてを隠してしまう。
見たくないものを見せる。
見たいものを隠す。
僕の目は、毎日僕を裏切る。
色、形、顔、動き——すべてが本物に見える。
でも目を閉じた瞬間、すべてが消える。
まるで世界が、目の許可なしには存在できないかのように。
眠るとき、彼らは恥ずかしがっているのだろうか?
目は傲慢な門のようだ。
勝手に開き、勝手に閉じる。
閉じたとき、どこにも連れて行ってくれない。
ただ暗闇に投げ込む——予告も地図も言い訳もなしに。
僕が頼んでもいないのに、なぜ勝手に開く?
なぜ閉じたままでは見えないのか?
なぜ暗闇だけが内省の反映なのか?
宇宙は僕の網膜を前にして、恥ずかしがっているのか?
それとも、僕の目は静かな陰謀の共犯者なのか——
見えないものから僕を遠ざけるための。
なぜ瞬きを続ける?
僕は自分の体を制御できないのか?
なぜ僕の意志に従って見る?
僕が見ているものを、見てほしくないのに。
彼らは僕と一緒に世界を見ているけど、
どうやって命令すればいいのか、マニュアルはもらっていない。
なぜ開いたままだと痛む?
なぜ閉じたままで歩くのを助けてくれない?
道が見えていても、僕はつまずく。
見えなくても、同じことが起きる。
もし犯人がいるなら、それはこの裏切り者たちしかいない。
僕に付き添っている彼らしか。
本当の視界は、光の中にはないのかもしれない。
大切なものは、目が沈黙したときにだけ現れるのかもしれない。
それでも、彼らは僕を裏切り続ける。
世界を見せてくれるけど、大切なものは隠してしまう。
僕は開けて、閉じてを繰り返す。
信じて、疑ってを繰り返す。
見て、見えなくなってを繰り返す。
結局——
僕の目は裏切り者だ。
そして僕は、彼らが見せる幻想の共犯者だ。




