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ミステリアスな俺と風変わりな仲間たち  作者: 矢神 汰一
序章 二人の出会い

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第一話 俺の初めての幽霊友達

正直な感想を聞かせてもらえると嬉しいです。

 放課後、誰もいない教室。

 颯斗はやとは一人、ノートに「今日のクラスの空気」「誰が元気なかったか」なんてメモをつけていた。


 そこには、こんな一文が――


 「あいつらが笑ってる。それだけで、いい」


 颯斗はノートを閉じ、カバンにしまうと静かに教室を出た。


 校門を抜けて、いつもの道を歩く。

 いつもと同じ風景。

 だけど、胸の奥はどこか満たされなかった。


 ……


 (颯斗視点)


 俺の名前は廻間颯斗かざまはやと

 ごく普通の高校二年生……のはずだ。


 今日も、あいつら楽しそうだったな。

 ――俺を除いて、だけど。


 ……数時間前(昼休み)


 俺は今のところ、まだ高校で友達ができていない。

 だから少しでも話しかけてもらおうと、思いつきでこんなことを言った。


 「問題。月曜日に死んだ人が最も多い理由はなんでしょう?」


 この話で少しは興味をもってもらえたら……。


 「……え、なに?」

 「え、怖い…」


 今回も俺に興味を持ってもらって話しかけてもらう作戦は失敗に終わった。


 ……(掃除の時間)


 ほうきを動かしていると、同じクラスの相沢さんが話しかけてきた。


 「なぁ、廻間」


 「なに?」


 「お前ってさ、ミステリアスだよな」


 「え? そうかな……」


 首の後ろをかきながら、照れたように笑う。

 けれどその言葉の裏にある距離はちゃんとわかっていた。


 (放課後)


 最後の授業が終わるころ、クラスのムードメーカーの佐伯さんが笑いを取っていた。


 明るい声と笑顔で、みんなを巻き込む力がある人だ。


 失敗を恐れないその姿勢――俺は、ちょっと憧れていた。


 (帰り道)


 「危なーい!」


 はっと我に返った瞬間、横からトラックが飛び出してきた。


 ブレーキの音。


 反射的に体が固まる。


 やばい、ぶつかる、死ぬ――。


 ……その瞬間、トラックは横にそれたが、少し接触し、俺は後方へ飛ばされた。


 あれ、案外痛くない。


 「大丈夫かい、君……?」


 トラックの運転手が降りてきて声をかけてきた。


 「大丈夫です」


 そう答えて、俺は立ち上がった。

 なぜか、体のどこにも傷はなかった。


 ふらつく足で歩きながら、胸の鼓動だけがやけに速く感じた。


 その後、ふらついた足で家に向かっていると――


 「「痛!」」


 俺は誰かと曲がり角でぶつかって倒れ込んでしまった。


 「すみません、大丈夫ですか?」


 俺は、俯いた状態でぶつかった人に声をかけた。


 「いえ、大丈夫です」


 顔を上げると、同い年くらいの女の子がいた。


 彼女は少し驚いた表情を浮かべてから、目を丸くした。


 「えっ、な、何で私が見えるの!?」


 「え? そんなに目、悪くないですよ俺」


 「……そういう意味じゃなくて! 私は幽霊よ。でも、あなた……ちょっと特別みたいね」


 ……幽霊? 特別?


 どういうこと?


 俺の頭は今の状況について行けず、真っ白になった。


 「幽霊がいるみたいに霊感持ちってほんとうに居たのね」


 霊感持ち? 俺が?


 俺は生まれてこの方、幽霊なんて見たことがなかったし、自分が霊感持ちだなんて思いもしなかった。


 なんせ昔、幽霊でもいいから話し相手がほしいと願っていたほどだ。


 まさかそれが今になって?


 いや、これはもしかしたらチャンスかもしれない。


 今度こそ友達をつくるんだ。


 「……あの、友達になってくれませんか?」


 自分でも驚くほど自然に、口から出ていた。

 幼いころに願った、"誰かと話したい"という気持ちが、そのまま出てしまったのかもしれない。


 「……あ、やっぱり忘れ――」

 「いいわよ。友達になってあげる」


 幽霊の女の子はにっこり笑ってそう言った。


 その笑顔は、なぜか安心感をくれる。

 不思議と、この子なら、受け止めてくれそうだ――そんな気がした。


 ――これが、俺の初めての幽霊友達、柚葉との出会いだった。

第二話が完成しましたら、投稿前に発表しますのでよろしくお願いします。

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