2017/3/11(土)~コンカフェ界の(自称)軍師が放つ1手(前半)~
うみ…本作のヒロイン
みさ…今回登場する私好みのキャスト
山中義昭…最古参で最年長(そして筆者のモデル)
~コンカフェ界の(自称)軍師が放つ1手(前半)~
この頃、職場でも色々と大変であった。
と言っても当事者は私ではなく、1話で私に媚びていた女性が妻子持ちの同僚に手を出し不倫問題が職場の空気を重くしていた。
同僚は奥さんと離婚する事となり、懲罰的に九州への転勤が決まる。
それに伴い、言い寄った側の女性も仕事を辞め九州に付いていくとの事。
この女性に引っ掻き回された私としては正直、嬉しかった。
唯一のマイナス材料は大幅なシフト変更が入って、うみさんに会える日が変わってしまった事。
話はアルブムに戻る。
日付は忘れたが、晩秋に上記女性のことをうみさんに話したことがある。
その時のうみさんは少し不快な顔をして
「私、その25歳(その人が25歳だったから)に負けないから」
と語気を強めて言っていたのを鮮明に覚えていた。
『普段、無気力にしているけど妬いてる?』
意外なうみさんの一面を見れた事に嬉しさを感じたと共に、もっと自分を見てほしいと思ったのは我儘ではないと思う。
何事にも駆け引きは重要である。
25年位前にストレートが120km/hでも最多勝を取るプロ野球の投手がいた。
120km/hのストーレートだけなら小学生でも打つ事が出来る。
ではなぜプロ野球選手相手に抑えられたのか。
それは80キロのスローカーブと110km/hのフォークを駆使して120km/hのストーレートを150km/hに見せていたのだ。
野球少年であった私はそれを覚えおり、それを独自にかみ砕き武器として店舗運営を行い社内報で特集されるほどの成果を収めた。
そして恋愛というシーソーゲームも同様に若くもない、お金もない、イケメンでもない私が勝つには駆け引きしかないのである。
まずは1手として、3月に卒業するみささんを利用させてもらう手を思いつく。
10月以降、数回みささんに会いに通っており時計をプレゼントしたのも記憶に新しい。
時計の話をうみさんにして移行、うみさんは私とみささんの関係を警戒しており、ユリアからコッソリと教えてもらった事がある。
そうと決まれば先輩社会人としてビジネスに必要なプレゼントをしようと考える。
色々考えた結果、就職するみささんに社会人として必要なボールペン?をプレゼントする安易な結論に至る。
ネットショッピングをポチポチしながら、書きやすく手が付かれないボールペンをラッピング付きで購入。
自信が使っているボールペンの100倍くらいするというのが自分でも可笑しかった。
そうと決まればみささんの最終出勤日をチェック。
・3/11(土)…17~22時
となっていた。
うみさんが22時からなので21時ごろ行って挨拶とポンとプレゼントを渡すことを企画。
当日はいつもより30%増しで香水を振り、家を出る。
HITOCさん、ごめんなさい。 ※私信
意気揚々と最寄り駅に到着し
『今日は長丁場なので電車で睡眠しよう』
と思っていたところ、遅延が発生していてホームに溢れんばかりの人が立っていた。
『あかん、遅れてまうやん!!』
こんなところでもたついている場合じゃない。
券売機でグリーン席の券を購入し、人込みをかき分けホームに到着する。
グリーン車の乗降口も人が2重3重に壁を作っており、危うく券買ったけど乗れない事態になるところであった。
girigiri、セーフで電車に乗り込み、自席に座、座、座ろうとしたら観光客と思しき外国人が座っていた。
『英語…通じなかったら面倒くさいから違う席座ろう』
とりあえず空席となっている所に着席は出来たが、後続の駅で人が乗ってくるかもしれないので睡眠する事は出来なかった。
チクショウ!!
アルブムに行く段階でかなり疲れたが、本番はこれから。
普段は秋葉原駅に着くとご飯食べるところを探しているが、今日はアルブムに直行。
気持ちだけは既に最前線だZE!
うっきうきでアルブムのエレベーターに乗って7階へ昇ると、HITOCさんが歯磨きしていた。
※エレベーターの近くに手洗いがある
『お、山ちゃん、今日は早いじゃん』
少し不思議そうに声を掛けたHITOCさんに
『みささんが卒業なので、、、会いに来ました』
と伝えると
『お、ありがとう』
と、みささんのいる卓へ案内してくれた。
最後はセーラー服風のコスプレをしているみささん。
そのパイスラは今日も健在である。
おっぱいは大正義!!
おっぱいこそが至高!!
おっぱいぷるんぷりん!!
…ちょっと自分のキャラが分からなくなって来たので修正。
みささんのお客さんが2名いらっしゃり、横にちょこんと座る。
『山中さん、お久しぶりです?』
1カ月ぶりのみささんは今日が卒業だというのに、いつも通り自然体である。
だが、それがいい。
お客さんもいい方で、急に来た私も入れてくれて会話に花が咲く。
花が咲くのはいいが、いつの間にか混ざっていたヒロさんに下ネタを振られて自身の性事情を赤裸々に話するみささんを見て少し心配になったのを記憶している。
結局、下ネタが2/3を占めたグダグダ会話は21:30頃、お客さん2名が退店さた事で幕を閉じる。
ヒロさんとは当時あまり絡みが無く、いつの間にか向こうの方の常連さんの方へ行っていた。
『ここが絶好のチャンス!!』
と思い、ゴールド(ノンアルのやつ)とボールペンをプレゼント。
『ありがとうございます、大切にします!』
そう礼を言うみささんの顔を見て、感情表現が豊かな子はいいなーと改めて思った。
しかし、ここで緊急事態が発生。
珍しくうみさんが早めに到着した様で、プレゼントとポンしている所を見られてしまったのである。
ま、見られて気を引かせるとこまでが…みなまで言わない。
強いていうなら、孫子の兵法でいう所の「無中生有」ところだろうか。
そして秋葉原の夜は混沌として…いくのか?




