2017/2/4（土）～復活の平野＆おつりを忘れた日～
【登場人物】
うみ…本作のヒロイン
木村拓夢…ぽっちゃり体系で最古参の一人
平野明哉…ウィッグを被った最古参の一人
山中義昭…最古参で最年長（そして筆者のモデル）
～復活の平野＆おつりを忘れた日～
翌週末、日曜日が休みであったので土曜のバータイムに出陣。
なんだかんだ、最近うみさんに会える機会が多くて幸せである。
特に何も考えずアルブムに到着して店内を見渡すと、そこには衝撃の光景が！！！
平野が普通に座っているのである。
『あれ？出禁は？？』
とフリーズしていると、私に気づいたうみさんが平野の隣に座るよう案内してくれる。
案内してくれるのはいいのだが、この疑問を放置して先には進めない。
「聞きづらいんですが、出禁じゃなかったでしたっけ？」
平野の懐にに160キロストレートを放り込む。
すると平野は泣きそうな顔をしながら
「うみちゃんが他の人に迷惑かけないなら来ていいって言ってくれたから。」
と言ってきたので
「そっか、じゃあこれからもよろしくお願いします。」
と大人の対応に徹してうみさんの好感度を上げる作戦。
逆に23時ごろ来た木村は露骨に嫌そうな表情をしている。
ただ、木村の気持ちは分かるので彼をそこまで攻めるつもりは無い。（何様）
出禁騒動があってやり辛さや気まずさもあるかなーと思っていたが、特に依然と変わった様子は無く会話は進行していく。
強いて変わったことを挙げるとすれば私を間に挟んで木村と平野が直接会話をしなくなったことくらいか。
この日の話の主題はうみさんの成人式写真について。
中性的な顔立ちが魅力のうみさん、晴れ着が似合うだろうなーと思いながらスマホを見ると…
『あれ？？うみさん？？？』
そのには金髪でスーツの人が写っていた。
分かりやすく表現するのであれば、ホストの様な写真。
カッコいいけど、もっと女性っぽさをイメージしていたので乖離が発生してスループットが低下。
一番最初というか間髪を入れずに感想を言ったのは平野。
「うみちゃんはどんな格好しててもかわいいよー」
その言い回しから、私と同じで虚を食らっているのがうかがえる。
「似合ってるけど、晴れ着は着なかったの？」
木村も同様だが、建設的な方向へ話を振った。
「あまり晴れ着に興味無かったのもあるけど、最初からスーツって決めてたから！」
その話を聞いて、平野や木村の頭の中では結婚式のプランが建設されているのかと思うと少しおかしくて笑った。
以降は各々の成人式の思い出を語る。
うみさんはユリアや地元の友達と楽しそうに記念写真を撮っていた。
友達もかわいい子が多い印象。
平野や木村は参加したけど、そこまで語るようなエピソードはないらしい。
私はスロット打ちに行ってて参加しなかったと伝えると、少し驚かれた。
田舎は田舎で色々と面倒くさいんですよ。。。
結局、今日は大きな波乱は無く平穏無事に閉店時間を迎える。
平野と帰りのエレベーターが被ると嫌なのか少し早めに帰宅する木村。
私は駅まで平野と会話しながら歩く。
よくわからないダンスの話を始めたので『へー』と『そうなんだ』で全力スルー。
正直、駅までの5分が1時間くらいに感じた。
秋葉原駅で京浜東北線に乗り上野駅で乗り換え、常磐線の電車に乗ったタイミングでスマホが震える。
『このタイミングで誰だろう？』
と思い、アプリを開くとうみさんからDMが届いていた。
連絡をくれる事が純粋にうれしくてうっきうきでDMを開くと
「やまなかー、ごめん！！
お釣り渡し忘れてたー」
と表示されていた。
そういえば、お釣りを貰った記憶は無い。
これはうみさんだけの責任じゃなくて、確認しなかった私の責任でもある。
「私も確認わすれててごめんなさい。
次にお店行った際によろしくお願いします。」
と送信すると、すぐにうみさんより
「気にしないでー。。。
今日もありがとうってか最近本当にありがとう。
当分会えないかもだけど、お仕事頑張ってね！」
と返信が来る。
こういうところがうみさんの魅力なんだよな…と思いながら目を閉じて余韻に浸っていると、気づいたら最寄り駅であった。
