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2017/1/28(土)~生誕イベントと不毛な戦い~(前半)

HITOC…アルブムの店長的ポジション


うみ…本作のヒロイン


ユリア…露出全振りが特徴のメイドさん


ピンクさん…ユリア推しのエロトーク全開お兄さん


まってぃ…ユリア推しで声の小さい人


木村拓夢…ぽっちゃり体系で最古参の一人


平野明哉…ウィッグを被った最古参の一人


山中義昭…最古参で最年長(そして筆者のモデル)


~生誕イベントと不毛な戦い~


迎えた1/28(土)のうみさん生誕イベント。


1カ月延びてしまったので今更感もあるが、そこは割り切って楽しむことを決意していた。


目下の懸念は木村と平野がけんかをして、せっかくのイベントムードをぶち壊さないかである。


その事を思うと陰鬱な気分になる一方、私が頭一つ抜けるチャンスに他ならない。



仕事を終え、シャワーを浴びながらそんな打算的な事を考えていた。


考えすぎるあまり、シャンプーで体を洗っている事に途中まで気づかなかったという悲劇。

※泡立ちが悪いので違和感があります(山中総研調べ)


急いで洗い流して、ボディーソープで洗い直す。


おじさんの入浴シーンを想像してしまった方、誠に申し訳ございません。



香水とヘアコロンをいつもの1.5倍振って気合を入れる。


心身ともに準備を整え、いざ秋葉原へ。



ところが、最寄り駅についてみると帰宅ラッシュの時間帯を考慮しても駅構内に人が多すぎる。


状況を把握するため駅の電光掲示板を見ると人身事故の影響で運転見合わせと表示されている。


もともと20:30頃、秋葉原に着く電車を選択していたのでよほどの事が無ければ22時に遅れる事は無いが。。。


暫く待っていると運転再開の見込み時間と特急が優先的に運転されると放送が入る。


人込みをかき分け、特急券を販売している自動発券機で上野行の乗車券と特急券を購入。


細かい到着時間はわからないが、21時過ぎには秋葉原に着く想定であった。


普通電車に群がる群衆をかき分け、1時間遅れの特急に乗車して座席で仮眠に移る。



…仮眠に移ったと思ったのもつかの間、40分くらいで上野に到着。


思いのほか、仮眠する時間は無かったのである。


これは今後の特急利用の際の教訓としよう。



結局、上野駅で山手線に乗り換え秋葉原到着したのが21時10分。


これではゆっくりご飯を食べられない。


という事で某ハンバーガーチェーンでハンバーガーとポテトを胃に流し込む。



この慌ただしさが、これから始まるイベントの悪い予兆でなければいいのだが。



余裕をもって21時45分ごろにアルブムに入ると、木村と平野が既に入店しており並んで座っている。


周囲を見渡すとカフェタイムの女の子がカウンター側に何人かおり、カフェタイムの女の子と平野が会話していた。


隣の木村は無表情でスマホを覗き込んでいる様子。


この席順まずいだろう…と思うが、ここで分けるのも不自然極まりない。


とりあえずHOTOCさんに挨拶をして平野隣へ案内される。



うみさんはすでに到着済みで、更衣室にてユリアと準備中との事。



木村、平野と挨拶をして平野の隣に着席した。


平野は気を使ってか、目の前の女の子に対して


「こちら山中さん。

 うみちゃんずの一人。」


と(有難迷惑な)紹介してくれた。


「山中です、よろしくお願いします。」


ドリンクをあげてもいない女の子と会話をするのは申し訳ないので、簡単に挨拶をして終了。


うみさん登場まで時間を潰すためスマホで日本〇済新聞をチェック…するふり(本当はちゃんと読んでます)。



そして待ちに待った22時、うみさんが登場。


髪型がいつもと違っており、後から聞いた話だがユリアがセットしてくれたらしい。



「や!みんな!!おはようー」


相変わらず、マイペースで肩の力が抜けていて心地いい。


そんな風に考えながらいやされていると隣の平野が


「うみちゃん、おはよう!

 会いたかったよ(ハート)」


と先制パンチ。


乗り遅れた木村どう出る!?と脳内実況していると少し間をおいてユリアがやってきて徐に


「今日のランチェキ、私が撮ったけど当たりが3枚あるから頑張ってね!」


と争いの燃料を投下。


『ちょっと、戦いを起こさないように調整しなかったっけ?』


と脳内で反芻するも、出てしまった発言は取り消すことも出来ず


「僕、当たりチェキが欲しいな!」


と平野がノリノリになっている。


木村はそこまで食いついては無いところを見ると、私同様チェキに興味は無い様だ。



そして、争いの火種を投下したユリアはスタート外販らしく、そのまま上着を着てエレベーターで降りて行った。



少し不穏な立ち上がりではあったが、まだまだリカバリは出来る状態。


まずはみんなでうみさんの誕生日を祝い、順番にボトルを開けていく。


みんな気合が入っており、初っ端から平野が食パン(の味がするノンアルボトル)を注文。



開けてくれた人と1対1で飲むとうみさんがキツイという事で4人でシェアしながら食パンを味わう。


確かにしょくぱんっぽいな…と思いつつ、煙草に火をつける。



会話は年末からうみさんの家で飼い始めたカルガモの話からスタート。


最初、カルガモを飼っていると聞いて


「か、カルガモですか!?」


と聞き直した私は正常だと思う。


日本中でカルガモを飼っている家って何軒くらいあるのだろうか…想像もつかない。



カルガモの歩き方が可愛いらしく、その説明を受けたり鳴き声の真似などをしてくれて、カルガモへの理解が深まった。


そういえばうみさんのご自宅って猫も買ってた気がするけど、競合はしないのかしら??と疑問に思い質問してみると


「猫は家の中でカルガモは外だから」


と、確かにそうですよねという回答が返ってくる。


そして私と平野が実家で飼っていたペットの話になるタイミングでボトルが空いたので私が食パンを注文。


コールをしながら栓を開け、うみさんがみんなのグラスに注いでいく。


うみさんが動物好きなのもあり、その後もペットの話は相当盛り上がったと記憶している。


23区内在住の木村以外は。



気づけば時刻は1時過ぎ、エレベーターの音が鳴り客が1名入店してきた。


その客を見たうみさんが


「や!来てくれたんだ!!」


と声を掛ける。


客は


「生誕祝いに来た。

 でも明日用事あるから1タイ(1時間)で帰るから。」


と返答し、席が空いていないのでエレベーター側の一番端の席へ案内されていた。


そして戻ってきたうみさんが


「ごめん、1時間だけあっちのお客さんにつくから。

 この卓にはユリアについてもらうから、待っててね。」


と丁寧に説明してくれた。



それを断る事はシステム的にも道義的にも不可能であろう。



みんなで心地よくうみさんを送り出し、すぐにユリアが我々の卓についた。


ユリアもピンクさんとまってぃが違う席に座っており、玉突きになった形だ。



ユリアは卓に並んだボトルを見ながら


「あれ、食パン2本は誰が開けたの?」


と純粋な感じで質問してきたので、平野が


「僕と山中さん!」


と返答。


するとユリアから


「うみ、祝ってあげてね」


と純粋な回答が返ってくる。


話はこれで終わるはずだった。。。


終わるはずだったのだ。。。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


次は木村が開ける番だと伝えたかったのか平野が木村に対して


「ボトル開けないんですか?

 なに開けるんですか?」


としつこく聞きだす。


みるみるうちに期限が悪くなっていく木村に気づいたユリアと私でフォローしようとするが時すでにお寿司。


肩肘を付いて卓に突っ伏してしまった。


こうなってしまっては、誰が何を言ってもだめらしい。


必死にフォローしても反応が無い状態だ。



うみさんもその光景に気づいた様でうみさんに共有しなければ…という思いからDMにて


「平野がボトル煽って木村の機嫌が悪くなっています」


と送信。


他の人の接客の邪魔になってはいけないので躊躇もしたが、接客中はスマホを見ないので大丈夫であろうと判断しての行動である。



そして事態はさらなる方向へ進んでいく。

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