2016/10/22(土)~イケボと大富豪~
【登場人物】
うみ…本作のヒロイン
木村拓夢…ぽっちゃり体系で最古参の一人
平野明哉…ウィッグを被った最古参の一人
大東山偉紀…イケボ大学生
山中義昭…最古参で最年長(そして筆者のモデル)
~イケボと大富豪~
かわいくておっぱいの大きいみささんは魅力的であったが、私のこころはしばらく会えていないうみさんで一杯であった。
『はぁ~次はいつ会えるんだろう・・・』
仕事中の合間や家事の最中など、うみさんの事を思い出してため息をつく日々。
だたそれは異性として好きという感情ではなく、あくまで応援の延長線上であった事は今でも鮮明に覚えている。
※あくまでこの時点ではの話
そんなある日、東京都に隣接する都市に持ち家があって単身赴任している近隣店舗の社員と話する機会があった。
話を聞いてみると、どうやら都内(23区内)に遊びに行くときも車を使って行っているとの事。
田舎出身の私では首都高など運転できない…そう思い込んでいた。
しかし、話を聞き進めていくと心配するほど難しくは無い方向へと思考が切り替わってく。
と同時に『あれ?遅番終わった後行けるんじゃね?』と思いつく。
サンキュー、千葉出身の社員。
仕事が終わり自宅に帰るとシフト表とにらめっこ開始。
…いかん、どっちにしても行ける日が無い。
ジェットコースターのようなテンションの浮き沈みを体感していると店舗から着信が入る。
出たくはないけど、出なかったら明日の自分に丸投げする事になる。
それだけは避けたいので、ひとまず電話を受ける。
「お疲れ様です。山中です。」
「お疲れ様です。田中です。」
電話の相手は憎きシフト担当の同僚。
内心、腸が煮えくり返ったが社会人として冷静に。
「どうしました?」
7年越しにみても素っ気ない(笑)
「シフト調整させてほしいんですが・・・」
話を聞くと、どうやら上司と元シフト担当の同僚が急遽会議で不在となる日があり
私に振出してほしいという依頼であった。
断るのは簡単だが、これは交渉に使える。
この時の私は目的のためなら悪魔だって魂を売れると思っていた。
「シフト調整は大丈夫ですが、代休はいつになるんですか?」
どストレートに聞く。
「来週の日曜日はどうですか?」
・・・ん?
どういう風の吹き回しかな??
意味が分からず一瞬フリーズしていると、田中が続ける。
「山中さん、日曜休みが無いって言っていたので悪い話ではないと思いますが」
「そうですね・・・ではシフト変更お願いします。」
少しイラっとしたが、断る理由もなくしぶしぶ承諾する。
内心ガッツポーズをしながら、無念の涙を流したシフト表を見る。
「日曜の前の日は遅番…車で行けるな!」
そこからの行動は早かった。
まずは車での移動経路と所要時間の確認。
秋葉原の駐車場チェック。(特に料金)
業務計画。
うみさんへの出勤確認連絡。
よし、事前準備は完全に整った。
あとは当日を待つだけ。。。
そして迎えた土曜日の遅番。
何事もない事を願いつつ、いや本当に仏壇に願っていた。
祈りが通じたのか、普段の行いがいいのかは不明であるが何のイレギュラーも無く業務が終了する。
普段なら業務後、15分くらい喫煙室で皆とワイワイ話しながら過ごすが今日は事情を説明してカット。
そうこうして家に着いたのが0時40分ごろ。
うみさんと1秒でも長くいるためにはここからが非常に重要。
トイレを済ませながら歯を磨き、髪と顔を一緒に洗う。
そして奇跡的に1時には車に搭乗。
『秋葉原まで1時間10分だから2時半には店に行ける!』
ナビをセットして自宅駐車場を出発。
幸い、近くに高速のICがあるためほぼ高速の運転なのが時間管理のしやすさにつながった。
車中ではアップテンポやおれつえーーー系のアニソンを大音量で流し、順調に車を進める。
ちなみに高速降りるまで1台にも抜かれなかったのはちょっとした自慢話。
※この物語はフィクションです
しかし夜景を見ていると茨城は何もないけど千葉の野田位になったら周りも少し栄えて来て
首都高入ってしばらくしたらスカイツリーが見えてくる。
なんだったら、スカイツリーの横を通っていると表現してもおかしくない位置を通る。
『お、スカイツリーでけ~!』
などとよそ見をしていたら、必殺首都高の急カーブで死にかけた。
そして1時55分、高速を降りる。
最近のナビは高性能で首都高の訳の分からないルートも間違えなかった。
高速を降りたら一般道へ。
さすが東京、この時間でも人や車が多い。
しかし私のうみさんに会いたいという気持ちを萎えさせるほどでは無かった。
しばし運転していると、秋葉原の端にある某お肉屋さんが見えてくる。
『あ、これは知っている道だ』
その安心感からナビを切って、目視での駐車場探しに移る。
恐らく車で行った時に毎回使用していた駐車場に停車。
ここはアルブムから徒歩3分くらいで料金も安くちょうどいい。
東京特有の狭い駐車場で慎重に停車し、いざアルブムへ。
ちなみにバックモニター50回くらい見た。
まずはうみさんのSNSを確認。
今日は外で外販はしていないようだ。
無駄な高揚感そのままにアルブムへ突撃。
エレベーターの中では心臓が破裂するかと思う位ドキドキしていた。
気分はバトルアニメの主人公がラスボスと対峙する直前のような感じ。
チロリロチロリロー♪
7階に到着して扉が開く。
HITOCさんが近くに立っており
「お、山いらっしゃい!
うみは奥にいるよ」
「こんばんは
奥行きます」
軽く挨拶をして後にうみさんの指定席と揶揄される奥の席へ行く。
「やーまーなーかー、久しぶり!」
私の姿に気づいてうみさんが手を振っている。
「うみさん、お久しぶりです。」
私も挨拶を返す。
そこには木村、平野もおり、軽く挨拶をかわs…と思ったが聞き慣れない声が聞こえる。
なんというかイケボ、声聞いただけで女性は落ちるんじゃないかと思うほどのイケボ。
「この人、偉紀っていうの
アルブムの常連さん!」
うみさんの雑な説明。
「偉紀です、よろしくお願いします」
「山中です、こちらこそよろしくお願いします」
お互い、互いを紳士と認識して丁寧なあいさつを実施。
そしてアルブムの夜は更けていく。




